2017年6月8日木曜日

2017.06.08 和田秀樹 『なぜか「安心して話せる人」の共通点』

書名 なぜか「安心して話せる人」の共通点
著者 和田秀樹
発行所 新講社
発行年月日 2013.06.25
価格(税別) 1,300円

● 取っつきやすい人とそうでない人,話かけやすい人とそうでない人。たしかにいるんだけど,いついかなる場合でも取っつきにくいという人はいないのじゃないかと思う。普段は取っつきにくい人でも,ある場面,ある状況では,話しかけやすい人になったりする。
 自分を顧みて,そういうものだと思う。ぼくは職場では取っつきにくい人だと思われていると思う。が,いつでも誰にとってもそうなのではない(たぶん)。

● 取っつきにくいとか話しかけづらいと思われるのは,基本的に損だ。それはわかっている。ではそこを直そうとすれば直せるものなのか。
 すべてを性格の問題に還元するのは間違いのようだ。そこのところを本書で教えてもらった気がする。

● 以下にいくつか転載。
 人間関係はかんたんに考えたほうがいいのです。それは自分が気安く話しかけられる人になるということです。(p3)
 参加者の多い競争ほど,負けてしまったことへの劣等感を持つ人も多いのです。(p32)
 これはとても基本的なことですが,人と話すのは元気になるためです。(中略)「この人と話しても落ち込むだけだ」と思ったら,会話どころか会うのも避けてしまうはずです。(p44)
 あなたが安心して話せる人を思い浮かべてください。その人にどんなことでも話せるのは,否定されないからですね。(p49)
 わたしたちが安心して話せる人は,自分が話すことより,まず相手の表情や気持ちに関心を持ってくれる人なのです。(p57)
 夫婦のやり取りだって,口にしたあとで「いまのはまずい!」と思うことがいくらでもあります。それを「冗談だよ」と笑ってごまかせるかというと,むずかしいのです。失言にはしばしば,というよりほとんどのケースで本音が含まれているからです。(p80)
 失言したときに「これくらいで怒るなんて」と考えて,フォローすら試みないというのはちょっと傲慢すぎます。(p83)
 相手が学生だろうが年下だろうが,あるいは年若い編集者であっても取材記者であっても,とにかくどういう人間にも低姿勢で向き合うと決めてしまえば楽です。相手によって態度を変えたり,そのときの状況によって態度を変えることのほうがはるかに面倒です。(p95)
 わたしの経験では,こちらがどんなに低姿勢に出ても無理難題を押しつけられたり,いいなりになってしまうことはありません。なぜなら,ほんとうに大切な人や,長くつき合いたいと思うような人は,わたし以上に低姿勢だからです。(p95)
 こちらから質問すると,「そんなことない!」と否定される場合があります。「先生まで疑っているんですか?」と硬い表情をされると,「いまのは失言だったかな」と後悔することだってあります。聞くことに専念するほうが,時間はかかるようでも精神科医としては患者に受け入れてもらえるというメリットがあります。対人関係も同じではないでしょうか。(p100)
 太鼓持ちで何が悪いのですか? 軽く見られて何が困るのですか? (中略)そこに,なめられたくないとか,自分の優位性だけは示したいという気持ちがあると,相手に合わせたら「負け」という感覚を持ってしまいます。周囲の人間関係に,いつもそういう「勝ち負け」の感覚を持ってしまったら,何より本人がつらいはずです。(中略)相手に対しても息苦しさを与えてしまいます。(p113)
 アドバイスの上手な人は平凡な答えでも相手を納得させる力をもっています。(中略)じつはアドバイスというのは平凡な言い方になることがほとんどなのです。(p142)
 お世辞とわかっても嬉しい気持ちにさせる人は,ふだんから「温かみ」が感じられるということです。(中略)それを感じさせるのが小さな約束をきちんと実行している人なのです。(p157)
 相手に尽くす気持ちというのはとても大事だと思っています。小さな約束を守ることだって,自分には何の得もなく,「軽々しく引き受けるんじゃなかった」と後悔するときがあります。(中略)では,なぜ約束したのでしょうか? 「喜んでもらいたい」という気持ちがあったからですね。(中略)「わたしに任せて」と約束したあたなは,とてもすてきでした!(p160)
 相手を安心させる話し方ができる人は、他人にひどいことをいわれない人でしょうか? そんなことはありませんね。職場にもいろいろな人がいるのですから,あなたをいつも安心させる人だって,上司に傷つけられたり,取引先に落ち込むようなことをいわれます。でも,ケロリとしています。すぐに気を取り直して,「やれやれ,今日はついてない」と自分に言い聞かせます。(p179)

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