2017年5月28日日曜日

2017.05.28 堀江貴文 『儲け方入門』

書名 儲け方入門
著者 堀江貴文
発行所 PHP
発行年月日 2005.03.25
価格(税別) 1,200円

● だいぶ前に出た本。このとき堀江さんは33歳か。もちろん,ライブドアの社長を務めていた頃。当時,彼は時の人で,毀誉褒貶相半ばしていたか(マスコミ報道に限れば,毀>誉,褒<貶,だったろう)。
 その後,裁判で有罪になり,投獄生活を味わうことになるのだが,それで自らの主張を変えることはなく,出所後は以前にも増して世の中に受け入れられている。

● 最近ではますます執筆活動(?)が盛んだけど,堀江さんの考えは基本的にブレていないとすれば,本書のような昔の本を読んでおけばいいのではないかと思ったり。

● 以下に転載。
 本というのは情報ソースとして効率が悪い。同じ紙メディアでも新聞や雑誌と比べると,圧縮率が低すぎるのだ。自分で文章を書くとよくわかるが,多くの枚数を要求されると,どうしても升目を埋めるために余計なことまで書いてしまう。(p1)
 稼げるビジネスマンはいつだって,時間の密度を極限まで高めようとしている。そうしないと世の中を流通している,膨大な情報を処理しきれないからだ。一方,時間の密度が薄い人は,明らかに情報量で差がつくから,これからどんどん置き去りにされるだろう。(p2)
 大学なんて時間の無駄ですよ。(中略)のんびり四年も大学なんか行っていたらものすごく損しますよ。僕も中退ですけど,もっと早く辞めておくべきだったと,いまもそれだけは後悔しています。(p12)
 学校では「読み・書き・そろばん」程度の基礎的なことだけおしえてくれればいいのに,なにか余計なことをやりすぎているような気がします。(p14)
 小学生のうちから論理的思考を養うべきだなんて意見には,ひとこと「アホ」って言えばいいんですよ。(中略)論理的思考ができる人なんて,実社会でもほとんどいませんよ。でもみんなそれなりに生きているじゃないですか。(p15)
 「いや,そうじゃなくて,雑巾がけは心を磨くんだ」なんてことを言う人もいますよね。はっきり言ってくだらないですよ。(中略)だいたい下積みの苦労が人間を鍛えるなんて,あんなの嘘に決まっています。(p16)
 僕も支払を踏み倒されたことがあります。そのときは頭にきましたよ,だけどいまはもう,怒りの感情ないですもん。人間は忘れる能力があるから素晴らしいんですよ。(p18)
 飛行機や船を選ぶとき,どれが危険かなんて情報はまず出てきません。ところが車なら,自分が運転を気をつければある程度事故は防げる。つまりリスクコントロールできるんです。僕は大きくても人の運転する乗り物より,自分の車のほうが安心できると思いますけどね。(p19)
 いまくらいですよ,乗り越える壁すら存在しないなんていう楽な時代は。行動を起こすのにたいした勇気もいらないし,チャンスはごろごろ転がっている。(p20)
 カネを稼ぐなんて自転車と同じで,やってみればたいしたことはないんです。壁を壊せばそこはフロンティアだらけなんだけどな。(p21)
 僕は昔から,半年以上先のことは考えたことありません。「ものごとは常ならず」って言葉,あるでしょ。明日なにが起こるかすら人間にはわからないのに,それより先のことを考えたってしょうがないじゃないですか。(p22)
 僕にとって大事なのは,日々楽しく生きることです。予定を立ててそのとおりになっても,きっと楽しくないと思いますよ。あしたのジョーみたいに,「明日のために」今日を犠牲にする生き方なんて,僕には考えられないですね。(p22)
 自分で起業すれば,普通は儲かるはずなんです。それなのにうまくいかないというのは,まず間違いなく基本的な原則を無視して商売を始めているからに違いありません。それでは原則とはなにか。元手がかからず利益率がたかい,これだけです。(p24)
 わざわざ外国に行ってMBAなんか取るより,マッサージ師の免許を取ったほうが,簡単に儲けられると思いますよ。(p25)
 嫌われていたと思いますよ,友だちからも,先生からも。でも世間の常識というひとつの価値観に染められるくらいなら,嫌われてもいいやって,小学生のことからほとんど開き直っていました。「正しいのは僕のほうだ」って。実際僕のほうでしたけどね。(p28)
 よく「すごい大発明だと思っても,世の中で三人は同じことを思いついている」という言い方をしますが,実際は三人どころじゃなくて,何百人,何千人も同じことを考えているんです。あなたのアイデアなんてそんなものだと思ってまず間違いないでしょう。(p32)
 アイデアだけでは付加価値にはなりません。それではこの時代に付加価値を生み出すものはなにかといえば,それは情報と時間のアビトラージ(サヤ取り)です。ほかの人よりも情報量が多く情報処理の速度が速いほとお金が儲かる,それがいまという時代なのです。(p33)
 アイデアだって,その源泉は情報じゃないですか。つまり情報をたくさん持っていれば,アイデアなんてそれこそ山のように浮かぶわけで,なにも思いつかないというのは,手持ちの情報量が少ないからなんです。(p33)
 情報をストックして整理や分類することはまったく意味がないので,そんなことは即刻やめたほうがいいでしょう。(中略)そんなのんびりしたことをしているようでは,とてもじゃないですが現在世の中を流れる情報量についていけません。いまや情報は取り込んだらその場で即処理するものなのです。(p34)
 どういう言い方をしても,結局辞めるまでの期間が変わるだけで,辞めたい人は辞めるんです。しかも辞める時期が一,二年伸びたところでその間のパフォーマンスは確実に下がる。ということは無理に引き止めてもしかたがない。(p36)
 だいたい会社ってネズミ講でしょ。下部組織は必死で働いて,いい思いができるのはピラミッドの頂点に近い人たちだけ。しかもそこまで行けるのはほんのひとにぎりしかいないし。(p38)
 結局「庭付き一戸建て」とか「一国一城の主」のようなマーケティングの言葉に,みんな騙されてきたんですよ。もっともそういう言葉をつくって,こういうシステムをプロデュースした人はすごいと思いますけどね。(p39)
 採用に関して本音を言えば,向こうから「入れてください」と来る人間には,あまり期待はしていません。優秀な人が来たらラッキーかなって感じです。(p41)
 面倒くさいことはやめたほうがいいですよ。よけいなことばかりやっているから,時間がなくなるんです。サラリーマンってなぜかみなさん忙しいって言いますよね。たいして稼いでもいないくせに。(p44)
 最大の無駄は年寄りの説教ですね。僕は旧世代の人と話をして役に立ったことはひとつもありません。あの人たちは長く生きているだけで,たいして情報持っていないんですよ。(p45)
 人脈というのは力ずくでつくるものではなくて,やっぱり流れのなかで自然にできあがっていくものなのではないでしょうか。それにそういうものでなければ,本当に自分の役には立たないような気がします。(p48)
 いい人脈というのは,人の流れのことなんです。いい人の周りにはやっぱりいい人が,自然と集まってくる。(中略)逆にあまり好ましくない人のルートに入ってしまうと,その種の人たちがワッと寄ってきますから,それは気をつけたほうがいいですよ。(p49)
 よく給料の三分の一は貯金しろなんてことを言う人がいますけど,たいして給料をもらっていないのに,そんなセコセコしたことをやってもしょうがないですよ。僕自身がそうでしたから。とにかくあるだけ使う。(中略)本当に食べたいものがあったら,お金を借りででも食べるくらいでなきゃ,人生を楽しめないじゃないですか。(p52)
 入ってきたお金は,投資でも消費でもいいから,とにかく自分のところで止めず循環させてやる。お金というのは使った分だけ,ちゃんと戻ってくるようにできているんです。(p54)
 現在日本でいちばんお金を持っているシニア世代は,若いころにお金を使う訓練をしてこなかったから,思い切った消費もできなければ,投資感覚もありません。そういう人たちにお金を握らしておいても,はっきり言ってあまり意味がないのです。(p56)
 「ここは年寄りにもいい顔をしておこう」などとよけいなことを考え始めると,ものごとは複雑になるだけで少しもいいことはありません。(p59)
 これ以上ボトムアップしようと,能力の低い人にさらに一生懸命投資をしても,効率が悪いだけです。じゃぁどうすればいいかといえば,義務教育では必要最低限のことだけ教えて,あとは有能な人に集中的に投資する,そういうことが可能なように教育制度を変えていくことです。(p74)
 だってできる奴とそうじゃない人って,平気で千倍くらい生産性で差がつくんですよ。(p75)
 できる人間に資本を集中的に投資すると言うと,すぐそれを社会や経済の二極化に結び付けて,ヒステリックに反論する人が必ずいます。いいじゃないですか,二極化で。それは止めようと思っても止められない。歴史の必然だと僕は思っています。むしろ妙な悪平等意識が社会の隅々にまで浸透して,子どもたちまでみんなと同じでなければいけないという圧力にさらされている。そのほうがよっぽど問題ですよ。(p78)
 吉本興業がつくっている吉本総合芸能学院(NSC)という学校があって,「見る人だけじゃなく演じるほうからもお金を取る」という画期的なビジネスモデルになっています。(p89)
 (お金の)使い方を間違えている人って,けっこういると思いますよ。お金が足りないと言いながら,無駄遣いを平気でしていたりね。(p94)
 僕のようにお金を稼いで,それを事業に再投資してというようなことに興味のない人が,何十億,何百億と資産を持っても,意味なんかないんですよ。ブランド物のバッグを買うとか,たまに家族で食事をするとか,そういうもので満足感を得られるのなら,それが可能なだけのお金があればいいわけでしょ。(p95)
 企業の経営だったら,無駄は極力省いていかなければなりませんが,普段暮らしていてなにが無駄かなんて,そう簡単にはわかりませんよ。(中略)目くじら立てて世の中から無駄を排除しようなどど考えないほうがいいと僕は思います。(p101)
 食事というのはからだの健康だけではなく,その人の心のあり方にも深く結びついているんです。食生活が貧しいと,心にまで栄養が行き渡らないから,そういう人は話の中身まで痩せている感じがするし,逆に食生活が充実している人と一緒にいると,こっちまでとても豊かな気分になれる。そういう経験ってありませんか。みなさん,もっと「食」にお金をかけてください。みんなエンゲル係数が低すぎるからしあわせになれないんですよ。(p103)
 わけのわからないものでも,なにかひとつ決めゼリフがあれば,そこで収拾がつくもんなんですよ。(水道橋博士 p118)
 中谷彰宏さんはいいですよ。いや,ビジネスモデルとしてですけど。つまり固定ファンをつくるというやり方。出せば必ず買う人がいる。そういう層をつくっておくことは大事です。そうすれば,あとは新しく起こったことを解説するだけで本が出せるわけで,新しいことは,どんどん起こるんですからね。(p136)
 タレントの資質としては反省はしないほうがテレビはいいんですよ。(水道橋博士 p142)
 渡邉恒雄元オーナーみたいな人は,いじりようがないんです。もう悪者にするしかないわけ。(水道橋博士 p146)
 さとう珠緒と一緒にベッドに入ってくれなんて言われても,普通みんな嫌がるんですよ。一般人ってテレが強いからね。でも堀江社長は珠緒ちゃんとベッドで「なかなかいい気持ちです」なんてやってくれる。あれを見て俺,マジで感心しましたもん。(水道橋博士 p147)
 お笑いというのは差別というか,差異があって初めて成立するってところがありますから(水道橋博士 p152)

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