2017年2月4日土曜日

2017.02.04 番外:Pen 2017.02.15号-エルメスの秘密。

編者:安藤貴之
発行所 CCCメディアハウス
発行年月日 2017.02.15
価格(税別) 602円

● エルメスの歴史,製品を紹介する。記事のメインはユーザーのエルメス礼讃。まず,そこからいくつか転載しておく。
 個々の製品が,まるでこの世にひとつずつしか存在しない-そんな価値を感じさせます。(ロベルト・ロレンツィ p30)
 自分でこのバッグ(1947年製のケリー)を手にして,なぜこのバッグがこんなに愛されるのかがよくわかりました。まず,服を選ばない。もてばもつほど味が出てくる。そして,軽くシンプルでムダがない一方で,人を魅了する美しさをもっています。デザイナーの立場から言うと,飽きがこない鞄をつくるのは非常に難しいことなんです。(マウロ・ポロッティ・カレッラ p31)
 我々の世界で名品と言われるのは周りに影響をおよぼすような空気をもっているもの。エルメスのアイテムは空気をもっている。(中西輝之 p38)
 アート作品は最初のインスピレーションが大切。迷ったら買わない。ものや人の出会いも同じだと思います。パリのエルメスでこのコートに出会った時はひと目惚れでした。(井村俊三 p41)
 文章に関していうと,どういう言葉を使うのかという以外に,どういう言葉を使わないのかも大切です。そういう意味で,エルメスは“なにを使わないのか”というのが明確な気がします。(平野啓一郎 p49)
● 「現代に生きる人々の日常を美しくするためのお手伝いをすること」がエルメスのミッションであるらしい。日常を美しくするのはその本人しかできない。エルメスといえども,できるのはその「お手伝い」に限られる。
 エルメスをまとうよりも,まずは姿勢をよくすること。そしてその姿勢を保つ努力をすること。よけいな脂肪を除去する努力をすること。感情を安定させるように努め,穏やかでいること。
 そういうことが第一に必要で,第二は洗濯や掃除などの家事をきちんとやること。衣服や持ち物はその次に考えればいいことでしょ。

● そういうことをまるでしていないのに,エルメスやシャネルにうつつを抜かしている人がいるんだと思う。で,エルメスもシャネルもそういう人たちがいてくれるおかげで,存続できているのだと思う。
 と,エルメスなどに縁のない輩は勝手な想像をするのだ。

● 6代目当主のアクセル・デュマが語っているところを,最後に転載。
 お客様はサプライズを求めている。しっかりマーケティングして,誰もが欲しいものをつくってもサプライズは生まれない。(中略)新しい香水を出す時にも,エルメスでは消費者テストを一切しないのです。(p60)

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