2016年7月31日日曜日

2016.07.30 番外:twin 2016.8月号-異国の味覚トリップへ。アジア×中南米mix

発行所 ツインズ
発行年月日 2016.07.25
価格(税別) 286円

● エスニック料理店の紹介なわけだが。タイやメキシコの料理。この時期に合っている。辛いものが多いんだろうから。

● エスニック料理に限らないわけだけど,こうした紹介のときに,必ず登場する町名が2つある。那須と益子だ。
 那須は何となくわかる。那須高原,避暑地,別荘,少々お洒落,といった彩が以前からある。

● これが益子となると,地味なところという印象しかぼくは持っていなかったんだけど,どうしてどうして,なかなかお盛ん(?)なようなのだ。
 こういうところに名が出るというのは,人の流入があるということだ。地元の人ではなくて,ヨソから来た人がお店を開いているに違いないんだから。

● 東京圏から人が入っているのだろう。その人たちを惹きつける何かが,益子にはあるんだよね。都会の人を惹きつける何かがね。益子のどこにそれがあるのか。
 益子焼き? 益子焼きそれそのものではなくて,陶芸家がずっと流入し続けてきた結果,見えない通路のようなものが作られたのだろうか。

2016.07.29 インク・インコーポレーション編 『クラシックホテルさんぽ』

書名 クラシックホテルさんぽ
編者 インク・インコーポレーション
発行所 グラフィック社
発行年月日 2013.06,25
価格(税別) 1,600円

● 3年前に一度目を通している。今度は写真だけをザッと見ていった。

● ホテルという宿泊形式は明治になってから西洋から入ってきたものだけれども,「いわゆる高度成長期には東京にいくつもの大型ホテルが登場します。シャンデリアがまばゆい豪華な宴会場,フレンチ,和食,中華などのレストランやプールといったバラエティに富んだ施設と,痒いところにも手が届くきめ細かなサービスは,もはや西洋の模倣ではありませんでした」(p7)とある。
 ホテルの日本スタンダードがほぼまとまってきたのが,この時期なんだろうか。

● 帝国ホテル,ホテルオークラ,川奈ホテルなど,いくつかのホテル設立にあたって,顔を出しているのが大倉喜八郎,喜七郎の父子だ。
 当時の大倉財閥。三菱や住友に比べてしまうと,名前の残り方が淡いんだけど,彼らの伝記はいくつか出ているようだ。せめてひとつは読んでみようと思って,すでに用意はしてあるんだけどね。

2016年7月25日月曜日

2016.07.25 ナショナル・ジオグラフィック編 『世界のクルーズ旅』

書名 世界のクルーズ旅
編者 ナショナル・ジオグラフィック
発行所 日経ナショナル・ジオグラフィック社
発行年月日 2012.12.17
価格(税別) 2,400円

● 「飛鳥Ⅱ」や「ぱしふぃっく びいなす」で約3ヵ月の世界一周クルーズ。優雅なものだな。もちろん,それなりのお金がないとね。
 かつては,「にっぽん丸」も世界一周に就航していて,日本では3船あった。そのいずれも短期間で満員になったと聞いた。
 一つの国籍のお客だけで,世界一周クルーズを催行できるのは日本だけだと言われたものだ。

● 今はさすがにそうした勢いは衰えたんだろうか。といっても,2船は就航しているわけだからね。
 もちろん,日本船以外にもあるわけだけど,言葉の問題よりもチップの問題があって,乗るならチップの煩わしさのない日本船がいいですな。乗るなら,ね。

● 本書は世界一周に限らず,代表的なクルーズの航路を紹介するもの。写真がメイン。写真だけをパラパラと見ていくのが,こういう本の正統的な読み方(見方)かもしれない。
 つまり,文章を読むのは省略。

● できれば,ここに紹介されているところをクルーズではなくて,自転車で行ければなぁと妄想に浸りながら,美しい写真を眺めていった。

2016年7月24日日曜日

2016.07.24 番外:Bicycle Navi 2016〔Summer〕いま,自転車オヤジがカッコいい

編者 河西啓介
発行所 ボイス・パブリケーション
発行年月日 2016.07.20
価格(税別) 1,111円

● これは「クローバー」ではなく,買って読んだもの。「クローバー」にもあったんだけどね。
 復刊後の『Bicycle Navi』は数ある自転車雑誌の中でも,純文学というか,人文的な色彩が濃厚。

● 以下にいくつか転載。
 メッセンジャーというと,今までは主に書類のような軽い荷物を運んでいたのだが,メール等の普及によりその数量が激減。そこで,今度は大型の荷物にも対応できるように自転車のかたちを変え,荷台があるカーゴバイクやラックを装着したピストバイクを用意した。(おがわゆき p19)
 撮った写真を見返すと,僅かにしか撮っていないフィルム写真のほうが,誰かに見せたい写真が多く撮れている(打率が高い)ことに気がついたのだ。つまりデジタルの「押さえておく」ではなく,フィルムの「狙って撮る」という緊張感が,この“打率”に繋がっているのではないだろうか。(石川望 p23)
 いくつになっても諦めることはないと伝えたいから,逆に自分が同世代の目標になるつもりでいる。ゴルフ仲間が言うんだけど,60歳,65歳,70歳になったらドライバーの飛距離がガクッと落ちる,なんて言う人がいる。でも,そうじゃないケースがここにあると言いたくて。(渡辺裕之 p38)
 自分の作った服を着られなくなったら終わりだと思っています。だから,体型は維持しておきたい。更に言うと,自分の作る服は,自分が着て似合うものでないとダメだと思う。自分自身で着て表現できなくちゃ。(木島努 p41)
 そういった自然や独特の空気がアフリカの魅力だと思うのだが,でもそれだけじゃない。やはり旅は“人”で決まってくる。(石田ゆうすけ p78)
● 渡辺裕之さんは,リポビタンDの“ファイト一発”のCMに長らく出ていた人。「自分が同世代の目標になるつもりでいる」かぁ,カッコいいねぇ。

2016.07.23 番外:BICYCLE NAVI 2014年11月号 愛しのバイシクル! MY♥BIKE 100!

編者 河西啓介
発行所 ボイス・パブリケーション
発行年月日 2014.10.20
価格(税別) 926円

● これも「ステーキハウスクローバー」のウェイティングルームで。

● 東京,ロンドン,ミネソタで,「愛しのバイシクル」とそのオーナーを撮影。
 ロンドンのは,シングルギアのピストタイプが多いんだけど,ロンドンで坂が少ない街なんですか。ピスト,格好いいんだけど。

● GIANTの広告があって,そのタイトルが「アフガン女性に“自転車”という自由を届ける」。そうなんだね,自転車には自由というイメージがある。
 したがって,普及の初期には既存勢力のブーイングを浴びることになる。日本でもしかり。明治時代,自転車に乗る女性は,お転婆を通り越して,はしたない,風紀を乱す,といった指弾を免れなかった。
 時代が進めば,既存勢力のブーイングは笑い話の価値もないことがわかる。そんなことをぼくらはずっと繰り返してきた。今も同じことをやっているはずだ。

● 広告からもうひとつ。MOONのライト。「バッテリーは別体式でフレームなどに取り付ける必要があるが,大容量ゆえ光量を500ルーメンに抑えれば連続10時間近く点灯させることが可能」という。これ,2014年の話だから,今はもっとすごいのがあるんだろう。
 USB端子を備えていて,スマホを充電することもできるらしい。しかしだね,500ルーメンで連続10時間点灯が限界のバッテリーだと,スマホの充電はできるといえばできる,という程度なんだろうな。

● 予備のバッテリーを持てばいいという話になるんだけど,予備を持つっていうのは,その時点でダメだ。
 理論的には,いくつ持ったところで,これで充分ってことにはならないはずだからね。

2016.07.23 番外:自転車人 2011 Autumn 峠の向こうへ

編者 久田一樹
発行所 山と渓谷社
発行年月日 2011.11.10
価格(税別) 1,143円

● 「クローバー」でもう1冊,こちらの雑誌も読んだ。自転車雑誌はけっこうな数,発刊されているけれども,それぞれ大きな方向性というか,基本路線を定めている。
 『自転車人』はその中でも方向性が明瞭で,ロングツーリングに自転車を使っている人を読者対象にしているようだ(ただし,現在は休刊中)。

● 具体的に知ってよかったと思ったのは,地図をフロントバッグの上に置いておくのではなく,ビニールケースにいれてトップチューブに挟んでいる人がいたこと。落ちないように目玉クリップでとめている。
 こういうやり方もあるのか,と。知ってみれば何でもないことだけれども,知らなければ(ぼくには)思いつけないことだった。

● この雑誌に登場する自転車乗りは,それぞれ思い思いに,気負うことなく,自分の流儀で楽しんでいるっぽい。
 ぼくもあやかりたいと思った。かくあるべし的なセオリーというか常識というか,そんなものに縛られまい。

● 平野勝之さんが,自身の監督かつ主演作である『監督失格』について語っている。林由美香という女優,何者であるか。
 DVDがある。おそらく見ることになるだろう。

2016年7月23日土曜日

2016.07.23 番外:BICYCLE NAVI 2014年1月号 自転車リメイク!

編者 河西啓介
発行所 ボイス・パブリケーション
発行年月日 2013.12.20
価格(税別) 933円

● 烏山に「クローバー」というステーキ屋さんがありまして。わが家ではランチにしか行ったことがないんですけど。
 今日も行ってみたんだけど,着いたのは11時50分を過ぎていた。待たされましたよ。約1時間ほど。

● が,待つのは苦にならない。なぜというに,ウェイティングルームに雑誌が何種類か,しかもバックナンバー込みで置かれているから。この雑誌の選択が,オーナーなのか担当者がいるのかわからないけれど,なかなか面白いのだ。
 自転車雑誌が2つある。『BICYCLE NAVI』と『自転車人』。数ある自転車雑誌の中からこの2つを選んでいるわけだ。

● で,まずは,『BICYCLE NAVI』のバックナンバーを1冊,読ませてもらった。
 ちなみに,5月14日にも2冊ほど『BICYCLE NAVI』をとりあげているんだけど(こちらこちら),それも「クローバー」のウェイティングルームでザッと読んだものだ。

● この頃の『BICYCLE NAVI』は特集記事のボリュームはさほどなくて,最も多くのページを割いているのは,自転車本体をはじめ,ライトなどの装備品やウェアの,カタログ的紹介だ。
 リメイクというのも,もう何度も取りあげられていて,企画じたいには新味はない。リメイクの実例紹介も同様で,そんなに画期的(?)なリメイクなどそうそうないものだよね。

● だいたい,自転車雑誌って多すぎるしね。その中で生き残っていくためには,企画もさることながら,紙面構成とか,活字の組み方とか,印刷とか,そういうものを含めての総合力の勝負になるんだろう。

2016年7月22日金曜日

2016.07.22 番外:“おもてなし”の心を感じる 日本の極上ホテル

書名 “おもてなし”の心を感じる 日本の極上ホテル
編者 新井邦弘
発行所 学研パブリッシング
発行年月日 2012.08.10
価格(税別) 838円

● 2年前に一度読んでいる。というか,眺めている。今回は再眺(?)。

● ホテルに関しては自分はゲストの立場にしか立たない。キャストになる可能性は絶無だ。ゆえに,気楽にアレやコレの妄想に浸ることができる。
 でも,ホテルのスタッフっていうのは,数ある職業の中でもかなり大変な業種だろうと思う。

● まず,夜勤,深夜勤がある。現場にいられるのは何歳までなのだろう。現場にいられなくなったからといって,管理職になれるとも限らないだろうし,なれたとしてもホテルの管理職は胃が痛くなるようなポジションなのではあるまいか。
 いつだって身だしなみを整えておかなければならない。無精ヒゲなどもってのほか。それだけで自分には務まらないと,ぼくは思ってしまう。

● しこうしかして,勤務時間が長い。さらに,わがまま極まるゲストを相手にしなければならない。
 ホテルにいるときくらい,紳士淑女としてふるまおうなどと考える人は絶対的に少数だろう。わがまま勝手し放題。人間の最も嫌な面を最も多く見なければならない職業ではないか。

● で,そのホテルマンという職業を自分の天職と思える人もいるようだ。功成り名を遂げた一部のエリートさんじゃなくても,そう思える人がいるようなのだ。不思議なことではあるまいか。
 激務イコール忌避すべきもの,という単純思考に毒されすぎているんだろうか,ぼくは。

2016年7月21日木曜日

2016.07.21 きだてたく 『日本懐かし文房具大全』

書名 日本懐かし文房具大全
著者 きだてたく
発行所 辰巳出版
発行年月日 2016.07.20
価格(税別) 1,200円

● タイトルどおりに懐かしい文房具が並んでいる。「岡本ノート」ってたしかにあった。思いだした。あったよ。
 書道セットや製図セットもね。製図セットは中学校に入って買わせられたんだった。「技術」の授業で使った。ぼくは手先が不器用なもので,書道も製図も苦手だったので,あまりいい思い出はないんだけどね。

● 憧れ大人文具と称して,いくつか紹介されている。パイロットのエリート万年筆は1968年に発売されたのか。ゼブラのシャーボは1977年。
 ぼくはどちらも使ったことがあるけど,1977年の頃は,ボールペンとシャープペンが一緒になったシャーボがたしかに輝いて見えた。高級品の趣があった。

● 三菱鉛筆のuniは「昭和33年,通常の鉛筆が1本10円のところを1本50円で販売」(p27)されたらしい。
 昭和33年で通常の鉛筆が1本10円? だいぶ高かったんだなぁ。当時の10円って今だといくらになる? 百円? もっと?
 鉛筆に限らず,文具って高かったんだよね,昔は。だから,大事に使ったものですよ。

● ほかに,いくつか転載。
 あの頃の文房具メーカーは,子どもたちが何を欲しがっているのか,明確に見抜いていたのだ。(p9)
 ここでいうあの頃とは,少年たちがフラッシャー自転車に夢中になっていた頃だと思う。見抜くというより,見えやすかった時代だよね。
 大人の世界にだって(価値観の)多様性なんて言葉はなかった。当時の文具メーカーが賢かったわけではない。
 (三菱鉛筆は)よく同紋の三菱財閥グループの企業と誤解されがちだが,これは単に眞崎家の家紋なだけで,財閥とは関係ない。むしろ三菱財閥より早く,三菱マークを使い始めているのだ。(p27)
 文房具というのは,子どもの頃に使ったものをずっと愛用される方が多いんです。例えばのり一つとっても,「ヤマト糊じゃないとダメ」というお客様が必ずいらっしゃる。(p123)
 これはね,いるでしょうね,そういう人が。文房具に限った話じゃないな。

2016年7月19日火曜日

2016.07.19 斎藤一人 『絶対,よくなる!』

書名 絶対,よくなる!
著者 斎藤一人
発行所 PHP
発行年月日 2016.07.01
価格(税別) 1,000円

● 小さな本。活字は大きい。だからすぐに読める。
 齋藤一人さんの人生哲学が開陳されているが,かつては「仕事だけはしなくちゃダメなんだよ。狩りに行かない男はダメなんだよ」と言っていたんだけど,この本ではそうした厳しさが消えている。
 むやみに頑張っちゃいけないよ,あなただけはあなたの味方でいなよ,という優しきに満ちた内容。

● 以下に転載。
 神さまは,私たち人間が悪いことをしたからといって,制裁を加えるようなことはしないということを,私は信じている人間です。(p12)
 偶然,起きた“こと”はないのです。原因があって結果があるのです。問題は,ドカン!と嫌なことが自分に起きた場合,「ドカン!と嫌なことを自分が過去にした」ことが原因とは限らないということです。(中略)「たいしたことではない」と思っているようなことでも,積み重なると,ある日,ドカン!と,くるんです。(p25)
 パーティーでは,笑顔にしてなきゃいけないんです。(中略)それから,自分を幸せそうに見せなきゃいけない,演技をしなきゃいけない。それが「礼儀正しい」ということなんです。(中略)もっと言うと,上流階級の人がずっと上流階級でいられるのは,幸せそうな演技をするからなんです。(p33)
 人というのはね,自分の心に忠実だとおかしくなっちゃう。ほとんど,そうなんです。(p36)
 よく,こんなことをおっしゃる方がいるんです。「世の中,計算通りにいかないよ」って。でも,私が知っている“宇宙の摂理”では逆なのです。計算通りに行くんです。計算が間違っていなければ。(p44)
 間違いをあらためないまま,「いや,私はもっとがんばりたいんです」はいけませんよ。がんばって間違いを続けるとたいへんなことになってしまいますからね。(p47)
 苦労の先に成功がある,というのは大間違い。成功というのは,楽しみながら喜びながら成功していくものなんです。(p51)
 いちばんの大間違いは,同じ間違いを続けることなんだよ,と言いたいのです。(p55)
 この地球という星は「行動の星」です。どんなに立派なことを考えても,行動しないで,ただ,じっとしているだけでは何も始まりません。「行動の星」で行動ができないと零点なんです。(p58)
 キャバクラへ行きたい人に「キャバクラに行っちゃいけないよ」と言っているのではないのです。キャバクラに行って,「そこで好かれる人間になろう」と思った時点でもうすでに,前のその人ではなくなっています。これが「魂の成長」なんです。(p67)
 この世の中,自分が他人に言った通りに生きてる人はどれぐらいいるんですか,っていう。わかりますか? 相手のこともそうだけど,自分で自分のことを否定したり,責めたりするのはやめていかなきゃ,なかなか幸せになれないですよ,って言いたいんです。(p80)
 自分で自分のアラ探しをする必要はないんです。なぜなら,自分のよくないところは,周りがいくらでも指摘してくれる。(中略)あなたはあなたの味方でいてあげてください。(p84)
 お互い,自分がやったことの責任は自分でとることが「魂の成長」なんです。他人がやったことの責任をとったのでは「魂の成長」とは言えません。それをやってしまうと,結局,助けられたほうも,助けたほうも助からないのです。(p100)
 何があっても,神さまは私たちを愛している,未熟だからこそ愛してくれているのが神さまなんだと確信を持っています。(p121)
 他人が嫌いなもの,悪いものをあなたに与えようとしたとき,(中略)人は,つい,やり返しちゃうんです。でも,やり返すと“負け”なんです。いわれなきこと,非難,中傷に目くじらを立てて相手に言い返すのは,相手と同じ土俵に自分がのっかった,ということ。だから,こちらの“負け”。(p141)
 復讐は人間がすることではないのです。悪いことをした人には必ず,悪い報いがくる。だから,ことのなりゆきは,天の神さまにお任せするんです。(p151)
 それでも,「マズい」とか言って怒ったりしないで,黙って食べる。それだけでいいんです。 女性がいて,「この人は,ウチの母親と同じくらいの年かな」とか,「もっと上かな?」と思っても,声をかけるときは「おねえさん」と言う。そうやって相手が喜ぶことをしていると,あなたに,いい報いがきます。(p162)
 人は,自分ができる努力はみんなしているんです。度外れた努力とか,度外れたがんばりかたをすると,自分が自分じゃなくなって,神の創った天命がズレてきちゃうんだ--って,私は思っている人なんです。(p188)

2016年7月16日土曜日

2016.07.15 野町和嘉 『地平線の彼方から 人と大地のドキュメント』

書名 地平線の彼方から 人と大地のドキュメント
著者 野町和嘉
発行所 クレヴィス
発行年月日 2015.06.26
価格(税別) 1,500円

● 写真がメイン。ではあるんだけれども,文章も示唆に富むところが多い。
 おそらく,著者の本業はカメラマンだけれども,文化人類学あるいは民族学の教員として,大学の教壇に立つことくらいはできるのじゃないか。

● 本書の舞台は,サハラ砂漠(南スーダン,モロッコ,リビア),エチオピア,サウジアラビア,イラン,チベット,インド,ペルー,ボリビア。
 テーマとしては宗教の比重が大きい。

● 最も印象的な写真を1枚あげるとすると,29ページに掲載されている「雌牛の性器に息を吹きこむ少年」の写真だ。
 痩せた全裸の少年が,雌牛の後ろに回りこんで,彼女の性器に顔をつけて息を吹きこんでいる。そうすることによって,ミルクが出やすくなるらしい。

● 以下にいくつか転載。
 はじめてサハラを知って以来,繰り返し訪れるたびに感じてきた「サハラに帰ってゆく」というあの感覚である。その後,アラビアやイラン,中国西域などの砂漠へ何度となく旅をした。だが何度行っても「砂漠に帰ってゆく」という気持ちになったことは一度もなかった。地平線のなかに没入してゆくという感覚を持てるのはサハラだけの体験なのである。(p6)
 私が魅せられ,繰り返し呼び戻されたものは何だったのだろうか。言うなればそれは,人間が背負って歩き続けるはずの,生きる哀しみを見つめることであったような気がする。エチオピアの哀しみは,カラリと澄み渡ったアフリカ高原の空に似て,貧しさからくる陰湿さというものを感じさせなかった。(p36)
 あるエチオピア人から,以前は恐ろしくて教会に近づくことができなかった,という話を聞かされたことがあった。教会に足を運ぶことで,信者がおのれの弱さをさらし心の癒しを求める西洋の教会と違い,エチオピアの教会が醸す雰囲気は,峻厳な神の分身であるタボットが安置されていることで,もっぱら神を讃える,古代ユダヤ教の聖域に近い雰囲気を醸している。(p50)
 イランの人たちを接してしばしば感銘を受けるのは,自分たちは歴史を形成してきた確固とした文明の発信者であるという自負であった。(p78)
 平均的な日本人にとって信仰とは,日常から離脱してひととき心を開く空間であるのに対し,チベット人にとっては信仰こそが,生涯をかけて,いや世代から世代へと濃密に受け継いでゆく仕事そのものなのである。(p92)
 デジタル・テクノロジーの進化により,世界は今や,アイロン掛けされた一枚のシーツで覆ったように急速度で画一化されつつある。その寸前で息づいていた豊穣な民族文化や多様な宗教を,私は確かに見てきた。(p157)

2016年7月5日火曜日

2016.07.03 松宮義仁 『日本人のためのフェイスブック入門』

書名 日本人のためのフェイスブック入門
著者 松宮義仁
発行所 フォレスト出版
発行年月日 2011.01.15
価格(税別) 900円

● 本書が発行された時点では,フェイスブックは日本ではまだ発展途上だったようだ。このあと,急激にユーザー数を伸ばした。
 ぼくのフェイスブック利用は今年になってから。ぼくが使うようになったということは,そろそろ頭打ちということか。

● 以下に転載。
 専門性ではなく,「人物として知っているかどうか」が重要になってきているのです。そういう意味でも,フェイスブックの人を基準としたシステムは,理にかなっています。また,ツイッターやフェイスブックを使うようになると,情報は検索しなくても,ストリーム(流れ)で勝手に目に入ってくるようにもなります。(中略)最新情報が,知っている人の言葉で,どんどん飛び込んでくるようになってきているのです。(P30)
 多くの人は隠すメリットよりも,情報を公開して,よいよい「つながり」を得るチャンスを求めているのです。時代は匿名の気軽さよりも,実名の安心感を求めてきているのでしょうか。(p50)
 成功者は,何かをやろうとして努力する人を助けたくなるようです。行動を起こして,そして試行錯誤する中でしか,成功できないことを知っているので,行動を起こす前から,あれこれ悩んでいるような人は,相談してもあまり相手にしてもらえません。(中略)彼らにメッセージを送って,反応を得るには,多くの場合は,あるものが必要となってきます。それが「影響力」です。(p60)
 多くの場合は,自分から申請していかなければ,友達は増えていきません。(中略)友達を増やすことが,ソーシャルメディアの醍醐味のひとつですので,気になる人がいたら積極的に申請を出していきましょう。(p69)
 私がおすすめしている考え方は,「友達申請は名刺交換」のようなものだということです。(中略)1日30人ぐらいのペースで名刺交換をして,最初の1ヵ月で1000人を目指してみてください。そこからがフェイスブックの本当の楽しさが見えてくるかと思います。(p72)
 他の人が「いいね!」ボタンを押すことによって,相手のウォール,相手の友達のウォールにまで,情報が流れるのです。ツイッターでいうリツイート(RT)ですが,この情報が流れる量と被リンクであるという重要性はツイッターの比ではありません。この仕組みを知った時は,本当にカルチャーショックを受けました。(p76)
 「いいね!」を押してもらいたかったら,先に「いいね!」を押す。これだけです。(p78)
 自立とは,最低限のクリック数を自分の影響力で生み出せる状態のことです。「いいね!」の数でいえば,目安は平均「5」ぐらいでしょうか。(p108)
 私はファンページの使い方を尋ねられると,「ブログのように使ってください」ということにしています。ブログも最初は1つだけで運用を開始するのですが,カテゴリー分けでは対応しきれなくなって,専用ブログに枝分かれしていきます。私が伝えたいのは,あのイメージなのです。(p114)
 通常ブログは自分が更新しなければ,停滞したままになってしまいます。しかし,ファンページは文字どおり,「ファン」を巻き込むことで,管理者が更新しなくても,ファンが勝手に更新してくれる媒体ができ上がってしまうのです。(p116)
 「ペース&リード」とは,相手のペース(調子)に同調して,徐々にこちらのペースに移行させることです。これはすべてのコミュニケーション,ビジネス,人間関係でも使える考え方であり,もちろん,フェイスブックをはじめとするソーシャルメディアでも重要な考え方になってきます。(p145)
 ネットとリアルの垣根をなくしてしまうのがフェイスブックです。ネットのことをバーチャルなんて言ってたら,もう完全に時代遅れです。(p193)