2016年9月28日水曜日

2016.09.28 中谷彰宏 『一流のナンバー2』

書名 一流のナンバー2
著者 中谷彰宏
発行所 毎日新聞出版
発行年月日 2016.07.10
価格(税別) 1,300円

● リーダーの心得を説いたもの。リーダーシップ概論とでもいうか。
 わかっているけどなかなかできないものもあれば,そういう考え方もあるのかと思ったところもある。

● 以下に多すぎる転載。
 「いざという時は責任をとりたくない。かといって,ヒラではイヤ」という間違った解釈で,参謀とかサブリーダーになりたがるのです。こういう人は,チームの中では最もお荷物になります。(p3)
 経営者が考えていることは,あまりにも時代を先取りしすぎていて,現場には通じにくい。現場に即,通じるようなレベルの話では,経営者のビジョンとしては先読みが足りません。(中略)ナンバー2は,トップと現場が乖離しないようにつないでいくのが仕事です。(p24)
 トップは,それでなくても血が上りやすいのです。それがトップのエネルギーです。現場は現場で,外の顧客にダイレクトに向かっています。(中略)社内で起こることに冷静でしることが,ナンバー2の役割です。(p40)
 二流は,仲よしが好きです。「和を以て貴しとなす」という訓示が額に入っている会社が多いのです。(中略)全滅するような事態を乗り越えたあとに芽生えるのが,本当の仲間意識です。仲がいいと,試練に向かわなくなります。(p43)
 コミュニケーション能力がなければ,ナンバー2として機能しません。相手が何がわからないか,わからないからです。(p47)
 優秀でない部下にもできるようにさせるのが組織です。これからの時代,どんな人間が入ってきても育成できる形にしないと,企業は成り立ちません。(p47)
 「声がいい」「姿勢がいい」「肌のツヤがいい」の3つは,ナンバー2に求められる大切な要素です。(p53)
 育成で大切なのは,教える人間が教えられるの憧れの存在であることです。役職が上というのは,まったく関係ありません。(p56)
 二流は,とにかく整然が好きで,混沌を恐れます。一流は,混沌を恐れません。イノベーションやエネルギーは,混沌の中から生まれるので,しっちゃかめっちゃかになることを恐れる必要はないのです。(p62)
 あまりにもノルマ至上主義になっていくと,過大報告が起こり始めます。(p69)
 人が一番学べるのは,人を教えることです。(中略)「今,なんでこいつを育てなければいけないのか」ではなく,「この人間を育てることによって自分自身がより成長できる」と考えればいいのです。(p74)
 本当の意味でモチベーションを上げるというのは,安心がベースにあります。どんな失敗を犯しても切り捨てられることがない時に,部下は安心してチャレンジすることができるのです。(p81)
 よく「自己肯定感」と言いますが,「自己貢献感」が生まれるときにチームワークを感じられるのです。(p84)
 まずはトップダウンでアイデアを出すことによって,ボトムアップからアイデアが出てくるキッカケが生まれます。二流は逆です。下から上がってきてから,自分の意見を言うのです。(中略)こんなアンフェアなことをされると,どうせ何か言ってもムダだからと,誰もアイデアを出さなくなります。(p88)
 今までの利権を失うことには,必ず抵抗があるのです。(中略)それを乗り越えていくための大人の器がいるのです。何かを変える時,「革命」という形でしようとすると,抵抗されます。人間は革命を好みません。(p91)
 二流は,自分が知っていることが世の中の常識で,自分が知らないことは非常識という立場に立っています。一流は,自分が知っているかどうかにかかわらず,熱意を持ってやりたい人間のことを優先します。「どうしてもこれをしたいと考える人間がいる」ということを根拠にできるのです。(p101)
 会議の時間が長くなると,それだけ行動する時間が減っていきます。(中略)立って会議をすると,ムダのない要点だけの会議ができます(p103)
 売れるまでにかかった時間と,売れなくなるまでの時間は,同じです。時間をかけて売ったものは,売れなくなるまでの時間が長続きします。(p110)
 会議で「劇場の収益を上げるために,座席数を増やそう」という話になりました。(中略)Aさんが「それ以上増やしたら,ステージが取れない」と言うと,Bさんが「そんなことはどうでもいい。ステージなんかいるか」と言いました。こういう議論に平気で流れていくのが組織の不思議です。(p122)
 自己肯定感は,能力ではなく,役割があることで上がります。役割があると,人間は自分の居場所を見つけて,「自分はここにいる価値があるんだな」と考えます。「価値がある」と思った人間は,チャレンジするようになります。(p129)
 「人数が増えると手抜きが始まる」という心理学的データが出ています。たとえば,1人ですれば100%できることがあります。それを2人で分担すると,できることが95%に減るのです。1人当たりではなく,2人の合計が95%です。3人で分担すると,85%になります。これが,俗に言う「お役所仕事」です。お役所は,ひとつの打合わせに大勢が来ます。(p132)
 人を増やすとみんなが油断し始めるのと同じで,多重チェックにすると,ミスが増えるのです。(p134)
 部下が覚えるまで待って,何回でも初めてかのように教えることが,ナンバー2の仕事です。(中略)二流のナンバー2が悩んでいるのは,本来,部下の役割である「直すこと」まで自分が引き受けてしまうからです。直すのは部下の仕事です。それは部下に任せておけばいいのです。(p144)
 ナンバー2が,部下に好かれようとして,いい人ぶることで,事故が起こるのです。(p147)
 一流のナンバー2は,部下を守ります。二流のナンバー2は,お客様を守ります。(p155)
 二流の好きな言葉は「ポジティブシンキング」です。ポジティブシンキングで「この戦争は勝てる」と言い続けたことが,太平洋戦争の悲劇です。(p161)
 二流は,目標だけ与えて,「手段は自分で考えろ」と言うのです。手段を自分で考えられるのは優秀な人です。全員が優秀なら,ナンバー2はいりません。(p167)
 セオリーとは,正論です。正論は,誰が言っても間違いのないことで,反論の余地がないからコミュニケーションが成り立たないのです。一流はストーリーを語ります。(中略)結婚式でのつまらない挨拶もセオリーです。「夫婦生活をしていくのに大切なことは・・・・・・」と言うより,自分たちのことを語ってくれたほうが感動的なスピーチになります。(p175)
 一流は,話が短いです。とにかく言葉が短いのです。用件は,立ち話でもすみます。そのかわり,頻度が多いのです。(中略)「短く,少なく」ではNGです。短くできるのは,頻度が多いからです。(p190)
 組織の中には必ず矛盾があります。(中略)強い会社のチームは,矛盾を内包できます。(p199)
 砂浜の上ではスイカの位置は動きません。これは小学校までです。社会に出ると,スイカの位置が変わります。海の波の上にスイカがある時もあります。(中略)ひとつの割り切った気持ちいい言い方だけを求めるのではありません。言うことが常に一定ではなくてコロコロ変わるのが,一流の特徴です。(p200)

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