2016年8月4日木曜日

2016.08.04 堀 正岳・中牟田洋子 『モレスキン 「伝説のノート」活用術』

書名 モレスキン 「伝説のノート」活用術
著者 堀 正岳
   中牟田洋子
発行所 ダイヤモンド社
発行年月日 2010.09.09
価格(税別) 1,429円

● 3年前に読んだ。今回,再読。

● その前回のエントリーを読んでみると,「前半の堀さんの執筆部分は,理が勝ちすぎていて読んでてあまり面白くない」なんぞと書いてある。
 「後半の中牟田さんの筆になる部分は,面白いっちゃ面白いんだけど,新味がない。なぜかっていうと,「ほぼ日手帳公式ガイドブック」にすでに書かれていることが多かったりするからなんだよね」なんぞとも。
 何と生意気な。まともに読めていなかったのかもしれないな。

● あと,モレスキンに対して反感があったのかも。が,その反感,今はない。
 モレスキンは1回使って,あまりの馬鹿馬鹿しさを体感した。反感を超えてどうでもいいと思うようになった。使いたい方はお使いになればよろしい。

● では,なぜ本書を再読する気になったかといえば,本書の内容はモレスキンに限らず,すべてのノートについていえることだとわかっているからだね。一度読んでいるんだからね。それを再確認しておこうと思った。

● 以下にいくつか転載。本書のキーワードは「ユビキタス・キャプチャー」ということになりそうだ。
 この「外部の脳」(ノート)を使いこなせるようになれば,もう大事なことを忘れることはありませんし,複雑な思考を紙の上に展開して考えをまとめることが可能になりますし,何よりも「大事なことはすべてノートが知っている」という安心感が生まれますので,頭をもっと創造的な作業に向かって解き放つことができるのです。(p2)
 アイデアやメモをしたい出来事はいつ,どんな形でやってくるかわかりません。メモを取りたいと思ったその瞬間にツールを選んでいる場合ではないのです。(p37)
 たまに,すべてを紙の手帳で一〇〇%管理しなければいけないとか,あるいはデジタルツールで一〇〇%管理しなければいけないと無理をしている人を見かけます。しかし身の回りの情報や,メモを取るときのシチュエーションはもっと混沌としていて,そのようにきれいにおさまるとは限りません。(p138)
 紙のノート・手帳でしか記録できないものは何でしょうか。それは一瞬のうちに浮かんだアイデアや考え,日々の記録や思い出,ちょっとしたイラストやダイヤグラムなどといった,デジタルツールにおさまりきらない創造性の高い領域です。(p38)
 モレスキンノートを活用するためには,(中略)大事な記憶をすべてノートに放り込むという習慣が必要になってきます。この習慣を,「ユビキタス・キャプチャー」といいます。(中略)この習慣を実践すると,これまで「重要なことだけ,意味のあることだけをノートに書き留めよう」と考えていたリミッターが外されて,急にノートへの書き込みが増えます。気になったことを細大もらさず書いていますので,あとで活用したくなったときにも,断片的な情報しか残っていないという困った事態にならずにすむのです。(p47)
 これについては,逆の方がいいという意見もありますよね。要点だけ書け,長々書くな,という意見。
 どちらがいいかといえば,本書の著者の意見でいいと思う。つまり,著者のいう「ユビキタス・キャプチャー」を経ないで要点主義に行くのは間違いであるように思える(根拠はない)。これを経てから要点だけを書くスタイルになるのは無問題だろう。
 アイデアは,それを常にメモしてとらえている人のもとに舞い降ります。(p50)
 キャプチャーするときには「こんな情報を書いても意味がないのではないか」と思ってやり過ごしたくなることがよくあります。しかし,(中略)あなたの興味をひいたということは,まだあなたが意識していない重要な何かが隠れている可能性があります。(p53)
 出来事の単なる記録は,実際に起こったことの表面をなぞっているに過ぎません。しかし,感情を記録することは人生をノートの中に保存しているのに等しいのです。(p67)
 大昔に読んだ梅棹忠夫『知的生産の技術』に,日記には感情より外形的な事実を書くようにするのがよい,といった趣旨のことが書かれていた記憶がある。
 このあたりはどうなんだろうかな。出来事を記録しておけば,読み返したときに,そのときの感情も甦ってくるようにも思うんだけどね。
 リチャード・ワイズマンは,つらい出来事を他人に打ち明けるよりも,言葉にして書くほうが痛みに耐えやすく,心を癒す効果があるという心理学の研究結果を紹介しています。(中略)職場で腹立たしいことがあったり,傷つく出来事があったりしたときは,その事実をいつまでも脳裏で繰り返し再生するのではなく,ノートの上にキャプチャーしてしまいましょう。(p68)
 ユビキタス・キャプチャーを実践する上で,私には何よりも大切にしていて,訪れるのを注意深く待っているものがあります。(中略)それは,不意にやってくる遠い昔の思い出や記憶の断片です。(p69)
 このあたりから,思い出したいことがあったら,ノートを開いて過去のページをめくるというスタイルも確立しますので,モレスキンノートに対する信頼感が強くなります。そしてこの信頼感が,さらにたくさんのことをノートに書き込もうという原動力になるのです。(p75)
 慣れてくると,過去にノートを活用した経験があなたにささやくようになります。「この情報はキャプチャーしておくとあとでいいはず」「よくわからないけれども,ここには何かがあるはず」,と勘が働くようになるのです。(p76)
 ノートを振り返ること,それは「過去の自分」を味方につけて今を生きることだといえるでしょう。(p118)
 無地のノートから自分に合った「手帳」を作り出せる人は必ず,自分の戦略を自分で考えることができる人間に成長しています。システム手帳でも,最も利用方法があざやかな人は,手帳のテンプレートが持っていた本来の用途を想像的に乗り越えている人です。(p123)
 私たちにはやるべきことが数多くあります。ときとして,やるべきことの量に頭がいっぱいになってしまい,身動きが取れなくなってしまうほどです。そんなときに,頭をいっぱいにしていることをすべていったんは忘れ,「次にやるべきこと」に集中することができれば,ストレスを大幅に減らすことができます。(p139)
 彼はこれからとりかかろうとしている作業を,すべてメモの中に非常にこまかく並べます。そして,その時点で見通せるすべての作業を書き留めると,それを上からひたすら実行していきます。 途中で何か取り組む必要のあるタスクと出会うと,そちらに気を取られる代わりに先ほどのリストの横に別のリストを作ってそこに書き加えていきます。そして,ひたすらにリストの中にあることだけを実行して下までたどり着いてから,そこでやっと先ほどから書き留めていた割り込みのリストに取りかかります。(p146)
 さまざまに,目標を管理する手帳や,夢をかなえる手帳というものが販売されていますが,そのどれもが簡単にいえば,自分が自分の目標から逃げずに向き合うための仕組みを提供しているものといえます。(p152)

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