2015年10月8日木曜日

2015.10.06 野口悠紀雄 『「超」集中法』

書名 「超」集中法
著者 野口悠紀雄
発行所 講談社現代新書
発行年月日 2015.09.20
価格(税別) 740円

● わりと既知のことが書かれていた。もちろん,知っていることと実行していることとは,まるで別だけどね。

● いくつか転載。
 われわれは,無意識のうちに,現象が一様分布や正規分布に従うと考えてしまうのですが,現実の世界はもっと「偏っている」のです。(p6)
 2割を制する者は8割を制し,8割を制する者は天下を制する(p20)
 明晰な文章を書くには,「いかに切る捨てるか」が重要です。「いかに盛り込むか」ではありません。(中略) 重要なものが何かを見出し,それに集中しなければなりません。2:8法則は,文章執筆ではとくに重要な原則です。枝葉をとり,幹を見せることが重要です。(p38)
 世界は複雑です。だからといって,「この世にはいろいろなことがある」では,人に伝える価値のある論述にはなりません。すべてをカバーしようとする人は,結局何もカバーできないのです。(p39)
 「コア」とは,「重要なもの」のことであり,分量で言えば全体の2割くらいしかありません。問題は,いかにしてそれを見出すかです。 これに関して,つぎの2つのことが言えます。第1は,書類や資料などの「情報」については,「新しいものが重要」ということ。第2は,「繰り返し利用するものが重要」ということです。(p73)
 いつまでも使わないものを,後生大事にとっておく人が多いのですが,買ったときに高価だったからといって,使わないものには価値がないと考えるべきです。(p76)
 できる学生は,どこが重要化を捉えています。(中略)成績の悪い学生は,怠け者や能力が低い学生とは限りません。多くの場合に,勉強方が下手なのです。具体的には,2:8法則に従っていないのです。勉強ができるかできないかの差は,まさに,ここにあります(そして,この点にのみあります)。(p96)
 よい教師とは,「どこが重要なのか」を教えてくれる教師です。(中略)教科書に比べて講義がすぐれているのは,重要な点を強調できるからです。逆に言えば,それを示せない教師は無能です。(p99)
 古典は,学問が現代のように専門化し細分化していなかった時代の知を表しています。ですから,古典をいま読むことは,全体像を把握する上で,有用です。(p141)
 日本企業の実情を見ると,日常業務のレベルにおいてデータを有効に活用しているとは,お世辞にも言えません。(中略)いまや,エクセルなどの表計算ソフトを用いれば,数字の処理は,誰にでもごく簡単にできます。 その際,難しい統計学の手法は必要ありません。昔なら回帰分析や有意度検定をしましたが,いまではデータのグラフ表示が実に簡単にできるので,それだけで,多くのことが分かります。グラフ化されたデータは,日常業務を漠然と観察しているだけでは気が付かないことを知らせてくれることがあります。エクセルのグラフとは,プレゼンテーションの際のカザリではなく,問題を発見するための道具なのです。(p144)

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