2015年9月11日金曜日

2015.09.08 吉田友和 『35歳からの海外旅行〈再〉入門』

書名 35歳からの海外旅行〈再〉入門
著者 吉田友和
発行所 SB新書
発行年月日 2014.11.25
価格(税別) 730円

● 外国を旅行しているときに,一番困るのは自分の意志を伝えることだ。二番目に困るのは,それに対する相手の回答を理解できないこと。
 ハワイで買いものをしたり,食事をしたりする分には,ほとんど困ることはないけれども,初めての外国旅行(韓国だった)ではほとほと閉口した。
 自分の気の弱さをイヤというほど思い知ることになった。気後れして,食堂にすら入っていけないのだ。餓死するわけにはいかないから,いよいよになれば重い扉を押すことになるんだけど。

● こうなると語学力以前の問題で,自分のコミュニケーション能力はゼロなんだと自己診断せざるをえない。そのよって来る所以のものは,自分の性格である。
 この性格を何とかしないととはるかな昔に思ったわけだが,性格なんて何とかなるものではないのだった。
 相変わらず,人間嫌い,人間恐怖,孤独好き,内弁慶だ。喋るのが面倒くさい。喋るより書いて伝えたほうが楽。

● が,この点について,著者は次のように書いている。
 異国を旅していると,ときには現地の人たちとやり合うこともあって,神経の図太さはイヤでも身につくものだ。(p47)
 僕は「おっとりしていますね」などとよく言われる。自分では意識したことはないが,いさかいは嫌いだし,自分をガツガツ主張するタイプではないのかもしれない。 ただ,それはあくまで日本にいるときの話だ。海外旅行中は,少なからずアグレッシブさが求められるし,自然とそうなる。(p185)
 そうなのかなぁ。ぼくはまだ経験が足りないだけなのか。

● 仕事との兼ね合いについては,次のようにアドバイスしている。
 本音を明かすと,どちらを優先すべきかといえば,僕自身は仕事よりも旅の方がプライオリティは高い。圧倒的に,絶対的に高い。 この際もう開き直ってしまうが,そういうスタイルでやってきて困ったことはなかったのも事実だ。出世なんてそもそも興味がないし,ほどほどに働いて,全力で遊びたいのだ。(p44)
 見栄や虚栄心をポイッと捨て去ったら,新しい世界が開けるかもしれない。旅のせいで肩身が狭くなるようなことはまずないのだ。やりたいことを我慢したり,大好きな趣味を封印したりしてまで働くなんてナンセンスだと僕は思う。(p44)
 どうせやるなら中途半端にせず,とことん突き抜けた方がいい。“旅人キャラ”を確立すると,その後はきっと楽になるはずだ。 「あいつは休んでばかりいるけど,まあ仕方ない」 諦めてくれたら,しめたもの。(p47)
 これを読んで気が晴れる人は多いのではないかと思う。ぼくもその一人だけれど。でも,著者は「出世なんてそもそも興味がない」としても,会社に残っていれば出世した人なのではないかと思える。
 気が晴れた人の多くは,出世なんてどうでもいいとは思い切れていないけれども,結果的に出世するような能力の持ち主ではなかったり,そのようなタイプではなかったりするのではないか。ぼくもその一人だけれど。

● そのような人も落ち着くところに落ち着くから,まぁまぁ心配は要らないんだけどさ。出世しなくても死ぬことはないし。サラリーマンの給料なんて,そもそもが知れたものだし。

● 他にいくつか転載。
 旅は必ずしも長ければいいってものではない。短い旅には短い旅なりの魅力がある。(p38)
 旅の予定があるかどうかは,日々のモチベーションにも大きな影響を及ぼす。旅という非日常を心ゆくまで楽しむためには,日常もおろそかにしない方がいい。(p39)
 旅はあくまで娯楽である-これが僕の持論だ。「自分探し」なんてあり得ないし,困難を乗り越えることに喜びを見いだすような,マゾ的発想には興味がない。(p140)
 自分を顧みてトラブルの主要因をいま一度考えてみる。それはズバリ,誤解である。(p172)
 アジアで麺料理を食べるときには,そばやラーメンの感覚でずるずる食べるのは御法度だ。スープを飲むのにお椀に口をつけるのもNG。スプーンですくってちびちび口に入れる。じれったいが,「ここは日本ではないのだ」と自分に言い聞かせるようにしている。(p179)
 僕自身は,旅における積極的なネットの活用の肯定派だ。もうネットがない時代の旅には戻れない。便利なものがあるのなら,とことん利用すればいいと思う。見知らぬ外国を旅する際につきものの不安なあれこれも,情報武装することで軽減できる。(p215)

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