2015年8月31日月曜日

2015.08.24 長谷川慶太郎 『ロシア転覆,中国破綻,隆盛日本』

書名 ロシア転覆,中国破綻,隆盛日本
著者 長谷川慶太郎
発行所 実業之日本社
発行年月日 2015.08.10
価格(税別) 1,500円

● 最近の著書でも触れられている内容。本書はロシアについて詳述。これまでの著書では,プーチン大統領が路線を転換する期待を滲ませていたように思うのだが,本書ではプーチンの辞任を予想。
 問題は,ロシアをまとめていける次のリーダーがいるのかということだが。

● 石油と天然ガスしか売るものがないロシアにとって,現状は逆境。ルーブルの下落は止まらないし,外貨準備がいつまでもつか。
 結局,ロシアはクリミアを維持できない,と予想する。

● 中国はお先真っ暗。日本にすり寄る姿勢を見せているが,日本は高見の見物を決めこむのが吉。
 韓国もどうにもならない状況。ひょっとして,朴槿恵大統領はいざとなれば日本が救ってくれると思っているのではないか,と。

● 以下に転載。
 先般,二階自民党総務会長が中国に行きました。その随行団体の中に日本のメーカーは1社も入っていなかったのです。全部,観光業者でした。日本のメーカーは中国を相手にしたくないというのが本音です。なぜか。中国を相手に商売したら損するばかりだと思っているからです。(p6)
 中国は明らかに日本寄りになってきました。これから間違いなく日中関係は緩和ムードです。中国経済が想定以上に落ち込み,中国政府は日本に救いの手を求めているのです。それに対して日本はどうすべきか。何もしなければいい,黙っていればいいのです。すり寄ってきた中国に日本が乗せられたら,また酷い目にあうのは目にみえています。(p6)
 一時期,上海ガニが日本にあふれました。その最大の理由は日本にある高い生鮮食料品の検査技術活用にあります。どういうことか。日本で上海ガニを検査して,その検査結果に基づいて汚染された上海ガニは売りにださないことにしたのです。上海ガニの検査を日本側にやってもらうために,日本に出荷するのです。そして,検査が通った上海ガニをまた中国に戻します。中国国内の検査は信用されていないのです。(p27)
 来日した中国人が「爆買い」する中身ですが,最近では日用品も買うそうです。一番,良く売れている日用品はチューブ入りの歯磨きです。(中略) 中国にも当然,歯磨きチューブはあります。歯磨き粉は口に入れるものだけに中国製品は怖くて買えないといいます。中国製品は信頼がありません。中国人が中国製品を信用していないという状態は深刻です。(p33)
 それほど国際秩序を無視した国は高い代償を支払わされるのです。国際秩序というのは,目に見えないからこそ,大切なのです。そして「力」があるといえます。(p73)
 ルーブルがドンドン値下がりをしていることから,海外旅行はロシア国民にとっては夢になってしまいました。多くのロシアの旅行会社は倒産しました。一番,ロシア国民が困っているのは,映画が観られないことです。国内映画はルーブルですが,外国映画はドルで払わないといけないのです。ロシア人は映画好きです。娯楽がなくなりました。細かいことかもしれませんが,こうしたことも微妙に国民に不満がたまっていく要因なのです。(p76)
 東側陣営の指導者や経営者たち,労働者たちも経済原則を知らないのです。効率を求めてはいけないと思っているのです。「変わらないことはいいことだ」と信じています。このような価値観で技術革新が起こるわけがないのです。(p78)
 なぜ,日本の中古車の評価が高いのか。そのポイントはクルマの組み立てに何パーセントのロボットを使っているか,なのです。日本は組み立て作業に使っているロボットの溶接箇所率は92%です。米国はようやく20%になったかどうかという水準です。(p116)
 日本の技術力の高さは国民気質とは関係がありません。あることがキッカケとなり技術導入するシステムを作り上げたことが,技術力向上に大きく役立ったのです。 日本で本格的に技術導入をして,技術水準が高くなったのは,第一次オイルショック以後のことです。(p125)
 健全な大国はアジアにおいては日本だけです。その証拠に日本には徴兵制がありません。中国,韓国では徴兵制があります。健全かどうかの分かれ目となるのが徴兵制です。徴兵制は青年を軍隊に押し込め,自由を奪うのです。そんなことを許してしまえば国民全体の自由は確保できません。(p174)
 第二次世界大戦後,ドイツはフランス,イギリスなどと関係は良好です。それに対して日本は,隣国の中国や韓国と関係はドイツとフランスのように良好とはいえません。(中略)日本とドイツの違いはどこにあるのでしょうか。 その大きな違いは,周りの国家が近代国家であるか否かです。ドイツの周りの国家は明らかに近代国家です。近代国家というのは,国際条約をキチンと守る国家を指します。フランスもイギリスも一度,結んだ国際条約はどんなに状況が変化しようとも守り抜くのです。(中略) しかし,中国も韓国も一方的に国際条約を無視するのです。(p200)

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