2015年8月28日金曜日

2015.08.23 内山雅人 『天才のノート術』

書名 天才のノート術
著者 内山雅人
発行所 講談社+α新書
発行年月日 2015.07.22
価格(税別) 880円

● 副題は「連想が連想を呼ぶマインドマップ 〈内山式〉超思考法」。つまり,マインドマップの書き方と効用を説いたものだ。

● 以下にいくつか転載。
 人生は「思考」の連続です。思考の仕方によって,幸せにも不幸せにもなります。ノートとは,その縦横無尽な思考を見えるようにするものです。そして,書かれたものを見て,さらに次の思考をする。さらにまた,何かを書く。さらに何かを思考する・・・・・・これを繰り返します。(p5)
 「ものの考え方,とらえ方」のことを「マインドセット」と呼びます。ひらたくいえば,その人に刷り込まれている「考え方の癖」といってもいいかもしれません。(中略)その人のマインドセットによって,その人自身の「思考の働き方」が決まってしまうといっても,けっして過言ではありません。(p7)
 よく「過去と人は変えられない」ということばを耳にします。私は,その意見には肯首できません。だって,あなたにとっての「過去(自分も人も環境も)」は,客観的な真実を表しているとは限らないからです。その過去を形作っているのは,「あなたの記憶」です。 極論すれば,「真実」などこの世には存在しません。すべてが人の記憶であり,それらが再現されたものにすぎません。(中略)だとするならば,自分の記憶が変われば,「過去」も「人」も変わることは可能です。(p33)
 思考力をアップさせるために不可欠なノートなのに,そこに何かを記録するようなことしか書いていなければ,それは,あまり脳の助けにはなりません。しかも,あとで「見返したい」と思えるノートにもなりません。見たくもないノートは,十分に活用できているとはいえないのです。(p50)
 ノートは脳の中で起きている思考を「見える化」するものですから,つまらないノートは脳の使い方をもつまらなくしてしまいます。(p60)
 学生時代,周囲に,そんなにガリガリ暗記をしているようにも見えないし,勉強時間がとり立てて多いようにも見えないのになぜか成績のいい人はいませんでしたでしょうか。私は,そういった人たちは,黒板を丸移ししていたのではなくて,「自分なりに理解がしやすく記憶もしやすいノートをリアルタイムでとることができていた」のではないかと思っています。(p116)
 問題解決にはコツがあります。文字通り,「問題」を「解決」しようとすると,問題点をすべて書き出して,それを消していくという手順になりがちですが,それだとチームの雰囲気を悪くするばかりか,新たな問題を誘発することも多いので,あまりおすすめできません。 「ダメなことを消してもよくならない」ので,そうではなく,「解決したあとのあるべき姿をイメージ」するとよいのです。(中略)実際に囚われている問題から精神的にも一度開放され,純粋に「あるべき姿」を楽しくイメージすることがコツです。(p154)
 「とにかくできることから始める」ことです。そうしないと自分でハードルを作ってしまうことになります。ハードルが見えたら,そのハードルを下げて,そにかく楽しみながら頻繁に書くようにすること。(p188)
● はるかな昔にはKJ法というのがあった。梅棹忠夫さんの『知的生産の技術』の中にもこざね法というのが紹介されていたと思う。
 こうした発想法,アイディアの拡散,収束を図る技法と,マインドマップを同一視してしまうのは間違いなのかもしれないけれども,こういうものはどうも一定限度を超えて広がることはないらしい。
 マインドマップも取り入れる人はすでに取り入れているのではないか。

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