2015年8月13日木曜日

2015.08.06 下川裕治・中田浩資 『一両列車のゆるり旅』

書名 一両列車のゆるり旅
著者 下川裕治
   中田浩資(写真)
発行所 双葉文庫
発行年月日 2015.06.14
価格(税別) 694円

● 著者初めての日本旅の紀行文集。本書のキーワードは特定地方交通線と駅前旅館。赤字線に乗って,駅前旅館に泊まる。

● 日本における安宿っていくつかあって,代表的なのはカプセルホテル。が,これは都市部にしかない。
 もうひとつは駅前旅館。駅前旅館はしかし,絶滅危惧種であって,だいぶ少なくなってしまったし,これからもどんどん減っていくのではないか,ということ。泊まるなら今のうちに。

● 以下にいくつか転載。
 川を堰き止め,斜面に水路をつくり,電気をつくりだしているエリアを走る列車は電化されず,下界の列車がその電気を使っていく。(p118)
 特急は速く,快適なのだが,無人駅を無視するかのように通りすぎていくことを繰り返していくと,人のいない駅に流れる風のにおいがふと思いだされ,なにか損をしたような気にもなってしまうのだ。(p134)
 こういうときは,できるだけ早く行動する。これまで何回となく出合ってきたトラブルからの経験である。ほとんどが日本ではなく,海外で遭遇していた。僕のようなバックパッカー風の旅を続けていると,列車やバス,飛行機の故障や自己にはしばしば出合う。飛行機の機材トラブルのときは,別の航空会社に振り替えられることが多いが,その飛行機の席にも限りがある。そこを支配するのは,早い者勝ちの論理である。(p272)

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