2015年7月23日木曜日

2015.07.20 松浦弥太郎 『40歳のためのこれから術』

書名 40歳のためのこれから術
著者 松浦弥太郎
発行所 PHP
発行年月日 2012.11.29
価格(税別) 1,200円

● 中高年を元気にしてくれる。あるいは,来し方行く末を考えるキッカケを作ってくれる。
 「七〇歳を自分の人生のピークにする」と言われれば,まだ時間はあると思えるという慰安効果もあるかもしれないんだけど。

● 以下に多すぎるかもしれない転載。
 僕は四〇歳になったときに,一つの目標を立てました。「七〇歳を自分の人生のピークにする」というものです。(中略) 貯金を切り崩して暮らしていくよりも,新しいことをして新しいお金が巡ってくる生活のほうが楽しいように,新しいことをして新しいものをとりいれる生活のほうが豊かです。なにより毎日が初々しく,新鮮だと感じます。(p18)
 「今さら成長なんてない」とあきらめている人は,脱皮するようなイメージをもってもいいでしょう。これまで身につけた皮を脱ぎ捨てて大きくなっていく。何度も脱皮し,「もう脱皮するわけがない」と思っても,まだ固い鎧みないな皮が残っていて,さらに一皮剥ける。さなぎが蝶になるように,そこから新しい自分が生まれます。(p24)
 いつでも余裕しゃくしゃくで,「なにが起きてもだいたい解決できますよ」なんてどっしり構えて凝りかたまるのは,あまりにも視野が狭くて悲しいことです。(p30)
 「四〇歳なんだから,落ち着いて見えなきゃいけない」「上司なんだから,なんでもわかっていなければいけない」「親なんだから,いちいち戸惑ってはいけない」 こんな枠は,すっと外してしまいましょう。(p31)
 さんざん吟味し,新潮に選び抜いた「いいもの」は自分の定番となりますが,選ばなくてもすでに持っている宝物があります。それは自分自身です。 自分自身を宝物として扱うには,手入れが肝心です。いつもさわり,清潔にし,かわいがることです。(p74)
 身だしなみとは,かなりのモチベーションになるものです。「きれいに整えば,人と会いたくなる」というのは,男性でも女性でも同じではないでしょうか。(p75)
 自分の隣の人,近所の人,住んでいる町内会の人たちに対してなにができるか? バスの運転手さん,駅員さん,買い物で行くスーパーで働く人など,毎日会う人たちに対してなにができるのか?(中略) 彼の毎日は,朝五時の掃除から始まります。家の前から掃き始めて,両隣,お向かいとエリアを広げて近所中をきよめていきます。 彼はまた,誰と会っても気持ちの良い挨拶をします。家の前を掃きながら,通学する子どもたちに「おはようございます」。ゴミを回収する人はたいてい数人で来るものですが,一人一人に「ありがとう,ありがとう」。(中略) 個人としての年収だけで億単位という人ですが,少しも偉ぶることがありません。 「今日はこんなことを人に与えて,喜んでもらおうと思うんだ」 にこにこし,目をきらきらさせて語る彼を見ていると,「なんてすできな七〇代だろう」と思うし,「僕もいつかこうなりたい」と憧れます。(p95)
 彼に教えてもらった「望みをかなえる方法」は実にシンプルです。「なにか望みがあるなら,いいことだね。それならまずは,それを誰かにしてあげなさい。そうすれば,簡単に手に入るよ」(p97)
 遠慮は相手の顔を潰すことにもなるので,ありがたくいただくに限ります。おごられ上手になるとは,相手の顔を立てることです。(p103)
 わずかなことしかできないのであれば,ひとつかふたつでも人の役に立つことがしたい。人が求めてくれるのであれば,それに応えることに人生を捧げたい。なりたいものになろうとし,自分を喜ばせることで一生を終えるのは淋しいし,楽しくない生き方だと思います。(p112)
 「人のためになにかしよう」 心に決めたときに大事なのは,「大きいことをしよう」と思わないこと。(p114)
 仕事を通して人に与えることができれば最上の喜びです。自分という歯車を,社会という大きな機械に合わせない限り,仕事は成功しません。人生そのものも空回りしていく気がします。(p117)
 実力があるゆえのマニアックさやプライドが,彼の邪魔をしているのではないかと僕は感じました。「お客様に喜ばれたい」という気持ちより,「自分が納得のいく料理を出したい」という気持ちが優先しているから人に喜んでもらえず,売上げにも結びつかないのではないかと率直に話しました。(p118)
 人が求めるものを与えるとは,単に極上のレベルが高いものを提供すればいいということではありません。相手を緊張させず,肩肘はらせず,それでも素晴らしいものを与える気づかいができたとき,本当の満足を提供することができるのだと思います。(p119)
 僕の友人である料理人が,頑張っているのに報われない原因はもう一つあります。それは,たくさんの人を喜ばせていないこと。食通といわれる人が大喜びするような料理を出す店ですが,そうしたお客様は大勢というわけにはいきません。(中略) 仕事を通じて自分ができることと,世の中の人が求めているものを噛み合わせていく。これも「与える人生」の練習になります。だからくれぐれも空回りしないように,よりたくさんの人と噛み合うように工夫しなければなりません。(p121)
 「自分の道を行きたいけれど,お金も社会的信用もほしい」というのは無理な話です。(p123)
 「長年のあいだ,これが正しいやり方だと言われてきた方法こそ,疑ってかかる」 これは一流の和食店のあるじに教えていただいた言葉です。(p163)
 上質な世界を目指し,成熟した大人にふさわしいライフスタイルに切り換えるとは,単にお金をたくさん使うことではありません。「感動にお金を払う」というルールが,すべての鍵を握っています。 たとえば,食べるものに気を使う。毎日使う野菜や調味料は,ほんのちょっと高いだけで,安全で感動できるようなものが見つかります。(p170)
 使ったお金が感動によって循環していれば,一生お金に困らない。僕はそんな気がしているのです。(p172) 僕は,どんなことがあろうと弱者にはなるまいと決めています。(中略)自分の弱さを振りかざし,すべてを人のせい,社会のせいにするのが弱者です。年齢を重ねると,しっかりしていたはずの人さえずるずると弱者の側に流れてしまうので,より注意したいと思っています。(p176)
 全勝で人生を終える人など,一人もいません。みんな負けを経験し,七転び八起きの言葉のごとく,勝者と敗者の役を交互に演じて生きています。勝者と敗者には実はそんなに違いはなくて,スタートラインに立っている時点で同じではないか。僕はそんなふうにも考えています。(p177)

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