2015年5月10日日曜日

2015.05.03 畑農敏哉 『アマチュアオーケストラに乾杯! 素顔の休日音楽家たち』

書名 アマチュアオーケストラに乾杯! 素顔の休日音楽家たち
著者 畑農敏哉
発行所 NTT出版
発行年月日 2015.04.30
価格(税別) 1,700円

● オーケストラに関しては,CDで聴くのと生演奏を聴くのとはまったく別の体験だと思っている。どちらがいいという問題ではない。どちらかだけでいいという話でもない。
 正確にいうと,生演奏を聴ければCDは聴かなくてもいいかと思うけれども,星の数ほどもある楽曲の中で,生で聴ける機会があるのはごく限られた一部になるから(ならざるを得ないから),CDは聴かないという選択肢は事実上,ありえない。

● で,生演奏をセッセと聴くようにしてるんだけど,プロのオーケストラしか聴かないっていう人もいるに違いない。定評のある楽団で聴くのが間違いないからね,っていうね。
 ぼくの場合は,メインはアマチュアオーケストラになっている。理由はすこぶる単純で,栃木の田舎に住んでいると,地元で聴く機会が多くなるのは,どうしたって地元の市民オケとか学生オケになる。
 もうひとつ,チケットの料金の問題。アマチュアは安いわけで。中には無料だったりする。5千円とか1万円はそうそう出せないもんなぁ。そうした経済的な事情。

● ぼくの知りあいにもアマオケで活動している人が,一人二人はいる。だけど,どうも寡黙というか,オケ活動について自分から喋るっていうふうじゃないんだよなぁ。
 で,本書を読んでみましたよ,と。何せ,個人的な気持ちとしてはひとかたならぬお世話になっている人たちだから,彼ら彼女らがどんなふうに練習や本番をこなしているのか,一回の演奏会を催行するのにどんな苦労があって,どれだけお金がかかるのか,そういったことをひと通りは知っておきたい。

● 管楽器をやっている人は,カラオケ店に行って練習することもあるそうだ。言われてみれば,同じことを知りあいから聞いたことがあったかもしれない。
 もっとも,栃木ならばカラオケ店以外にも練習の場所はあるのかも。原っぱとか河原とか。東京だとそうもいくまい。カラオケ店は貴重かもなぁ。間違ったって,アパートやマンションでやるわけにはいかないものなぁ。
 車の中で練習する人もいるそうだ。そこまでやるかという感じだな。

● アマオケの数は年々増えている。問題は聴衆は増えていないってこと。これから大きく増える余地もそんなにないように思う。
 むしろ,減るんじゃないか。人口が減っているんだから。日本って音楽大国で,ヨーロッパを含めても,これほどさかんにコンサートが開催される国ってあるんだろうかと思う。
 とすれば,聴衆も開発され尽くしていて,潜在的な顧客がそんなに大量に眠っているとも考えにくい。

● 一方で,会場が足りなくて争奪戦になることもあるらしい。主には東京での話なんだろうけどね。
 平日には開催しにくいだろう(お客が来ない)から土日祝日に集中するし,時期的な偏りもあるのかもしれない。
 ホール自体はかなり増えている。さらに増やすことにはなかなかなってこないと思う。

● 音楽にしろ草野球にしろ落語研究会のようなものにしろ,ひとつの団体が何の問題もなく活動できるなんてことのあるはずもない。
 それはそうなんだけど,オーケストラのように大人数でやるものには,それ特有の悩みもあるようだ。

● 最後にコントラバス奏者の苦労話が出てくるんだけども,たしかに車がなかったら手も足も出ないですよね。

0 件のコメント:

コメントを投稿