2015年4月6日月曜日

2015.04.05 茂木健一郎 『脳を鍛える読書のしかた。』

書名 脳を鍛える読書のしかた。
著者 茂木健一郎
発行所 マガジンハウス
発行年月日 2009.11.26
価格(税別) 800円

● 講演録かと思いますね。「読書のしかた」といっても,本はこう読めという内容ではなく,読むだけでなく書いたほうがいいとか,外国語を勉強することの効用とか,夏目漱石とか内田百閒とか,いい文学は読み返すたびに気づきがあるものだとか,わりと四方八方に飛ぶ。

● 以下にいくつか転載。
 私はインターネットを全面的に肯定する派なので,ヒマネタといっては失礼ですが,そういうニュースを読む人がたくさんいても,まったくかまわないと思うのです。(p8)
 本になる,言い換えれば活字になることの意味というのは,元ネタの提供者である人(あるいは作家)や社会から,ちょっと距離感を置いて離れたときにも価値として成立することにあります。(p8)
 文学的な味わいという観点からいえば,どんなに素晴らしい作家の自筆原稿も,活字になったものにはかなわない。活字のほうが文学的味わいは深いということなのです。(p15)
 そういう生の体験をそのまま文字として綴れば,それは単なる日記でしかない。自らの経験とあえて距離を置き,その出来事や心の機微を整理し,なおかつ精錬した言葉に置き換える。それが活字化されて,初めて文学といえるのだと思います。だからこそ,活字は偉大なのです。(p27)
 このシナプスという接合は,つなぎ変わるのにだいたい二週間ぐらいかかるのです。(中略)だからお父さんやお母さんがお子さんに注意しても,効果が現れるまで最大二週間は待たなければいけないことになります。(中略)二週間ぐらいかけてゆっくり変わっていく点では,脳というのは植物に似ているのです。(p47)
 例えば,いい音楽を聴いて感動する。もちろんこれだけでもいいことです。でも,自分でいい音楽を作ったり演奏できたりすれば,もっと嬉しいですよね。しかし普通は,いい音楽は知っているが,自分で音楽を演奏するなどの能動的なことはできない人が多いから,大抵の場合は耳年増で終わってしまいます。 しかし,単純に言葉を扱うことでよければ,どんな人でもそれなりに駆使して表記することはできます。(p61)
 最近の研究によると,バイリンガルの脳というのは老化に強いそうです。しかも何歳で第二外国語を始めたかは関係ないといいます。何歳で始めても,外国語のレベルがある程度に達したらバイリンガル脳になって,そのとき脳は強靱になるのだそうです。(p77)

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