2015年2月6日金曜日

2015.02.05 渡邊健太郎 『アイデア鉛筆』

書名 アイデア鉛筆
著者 渡邊健太郎
発行所 日本能率協会マネジメントセンター
発行年月日 2010.08.10
価格(税別) 1,400円

● 鉛筆を転がしてアイデアを攪拌する方法というわけだけれども,メインは鉛筆にあるのではない。だから,鉛筆を転がしているだけではどうにもならない。あたりまえのことだけど。

● 面白かったのは「イエスマン」になれ,というところ。「妻からのお願い,子供からのお願い,取引先からのお願い,友人からのお願い,すべてYESで応えてください。何も考えてはいけません,すべてのことのYESを出します」(p128)というもの。
 すべてYESで応える。判断しない,迷わないと決めてしまうことでもある。
 もちろん,壺を買ってくださいとか,宗教の勧誘とか,あなたのお子さんが逮捕されそうなので至急100万円を振りこんでくださいとか,そういう「お願い」にはNOと言ってもいいんだろうけどね。

● これを試みる価値(実益)はどこにあるのかといえば,次のようなこと。
 自分の判断が一番正しいとがんばってきたとしても,自分の理想とかけはなれていれば,それはあなたの判断能力がなかったということ。実は,「正しい判断をする」ということは,とても大変で,難しいことなのです。(p130)
 これは,「損なことはやりたくない人・可能性に対して消極的な人・やらなければならないことしかやらない人・余計な負荷を避けてきた人(シングルタスクの人)・つまらないことにくよくよしてしまう人が,自主的に,人生に多くの課題を与え,負荷をかける」ことを目的としています。(p132)
 大事なのは「なんでものっかる精神」。が,著者のセミナーを受講した人でも,実行する人は3%しかいないらしい。
 そりゃそうだ。シンドイもんね。97%は根っからの凡人だというのも,経験則に合致する。

● ほかにも,いくつか転載。
 明日からやろうと思っていることを今日からやろう,今日やろうと思っていることを明日まで延ばせ(p7)
 新しいものを生み出す力。すべてはあなたの中にあります。それをどうやって組み合わせて,どうやって形にして世の中に出していくか,これがあなたの成功のカギになります。 ここで大事なのが,THINKではなくFEELです。考えるよりも,まず感じてください。(p46)
 お金持ちでも盛大に結婚式をあげるわけではない。お金がなくてもホテルで披露宴をする人だっている。吉野家やユニクロだからといって誰でも行くわけではない。自分にはお金を使わないのに,好きなアイドルにはお金を費やす。家賃はケチるのに,キャバクラでは数万円も払う。 これらの不可解な現象が個人の所得差によるものではないことは明白です。アイデア預金をするには,この「両面価値」に納得できる感性(センス)がBtoCでもBtoBでも,どの商売でも,必要な条件になります。(p55)
 私の小さいころの,喫茶店やカフェというイメージは,不良のたまり場で,子どもが行ってはいけないところというイメージでしたが,すっかりとイメージが変わり,コーヒーの味を楽しむところに変わりました。日本に初めて喫茶店という文化が入ってきたときも今と同じように,コーヒーの上品に楽しむところだったようです。 時代は,らせん状に変化していくのです。(p56)
 新聞には,重要なことが小さく書かれています。これを見逃さないようにしましょう。逆に,小さく書かれていてみんなが読まないからこそ,価値ある情報になっているともいえるでしょう。(p70)
● いずれも,はるか昔から言われていたことがらだ。が,新聞は小さい記事に注目するという単純なことでも,やっている人は少ないのだろう(ぼくは,そもそも新聞を読まない)。だから,何度でも同じことが説かれる。
 行動パターンと所得(の多寡)の関係の薄さについても同様だ。

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