2015年1月23日金曜日

2015.01.22 戸田智弘 『学び続ける理由 99の金言と考えるベンガク論』

書名 学び続ける理由 99の金言と考えるベンガク論
著者 戸田智弘
発行所 ディスカヴァー21
発行年月日 2014.09.20
価格(税別) 1,400円

● 「ブログなどに短めの文章を書きためている人」に勧めたいのが,まとまった量の文章を書くことだという。
 論文を書く作業には,学友とのディスカッションや教官の指導がついてくる。自分だけで考えたのでは低いレベルにしか到達できない。社会が求めているレベルで考えるためには,他者の力を借りざるを得ない。 社会人が論文を書く作業は,個別的で具体的な実務経験を,普遍的あるいは一般的な学術用語とフレームワークでしっかりと説明していき,新しい知見を社会に示すことだ。(p152)
 ブログのような短い文章を書き散らすのと,まとまった量の文章を書くことは,まったくべつのカテゴリーに属する。これは心から同意する。
 まとまった文章を書くためには,論点の整理や資料の読みこみ,思索の掘りさげが必要で,これは大変な作業だろうなと思う。ぼくはやったことがない。卒論も書かなかったし。

● 数学を勉強することの重要性を説く。なぜ数学を勉強しなければいけないか。抽象化能力を鍛えるのに一番いいからだ。
 アナロジーの能力に優れた人は,ありとあらゆることを関係づけて考えられ,すべてのことを自分の学びの対象とすることができる。同様に,抽象化能力にすぐれた人は,他人の個別事項をいったん抽象化した後に,自分の個別事情に具体化することができるため,すべてのことを自分の学びの対象とすることができる。(p187)
 具体的で個別的なものは時代や状況が変われば通用しなくなる。応用がきかないのだ。抽象的で一般的なものはその逆である。「数学は即効性のない学問だ。だから,役に立たない」。これは間違っている。そうではなく「数学は即効性のない学問だ。だから,役に立つ」。これが正しい。(p191)
● ほかにもふたつほど転載。 
 なぜメモが大事かというと,メモが癖になると,“感じること”も癖になるからだ。人より秀でた存在になる不可欠な条件は,人より余計に感じることである。(野村克也 p66)
 人間は年中“教えられる立場”にだけ置かれているとダメになってしまう。よろしく,ときには部分的にしろ,“教える立場”を与えねばならぬ。教えられながら教えることによって,人間はすばらしい成長を遂げるのだ。(土光敏夫 p201)

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