2014年1月31日金曜日

2014.01.31 舘神龍彦 『使える! 手帳術』

書名 使える! 手帳術
著者 舘神龍彦
発行所 日経文庫ビジュアル
発行年月日 2012.05.15
価格(税別) 1,000円

● ザッと読んでみた。総花的。特に参考になるところなし。

● こういうのはとんがっていた方が,読んでる分には面白い。必ずしも実用的でなくていいから。日経文庫だから,どこかに特化するような内容にもできないんだと思うんだけど。
 そもそも,仕組んで実用的にしたものって,かえって実用からズレたりする。そのズレって,大きくズレてればまだいいんだけど,微妙だとかえって気になるものでね。

2014.01.31 原 丈人 『増補 21世紀の国富論』

書名 増補 21世紀の国富論
著者 原 丈人
発行所 平凡社
発行年月日 2013.09.25
価格(税別) 1,500円

● 原丈人さんを初めて知ったのは,「ほぼ日」での糸井重里さんとの対談だった。こんな人がいたのかと思った。
 将来はどうなるかを独自の見方で突きつめ,それと現状をつないで骨太の戦略をたて,しぶとくグイグイと進んでいく。構想力も人並はずれているんだけど,実務力というか,現状への働きかけが巧みで,しかもあくまで粘り強い。

● 慶應大学法学部を卒業したあとの経歴も破格すぎるほどに破格。いわゆる日本人のイメージには収まらない人。
 これほどの馬力がどこから出てくるのか。志の高さだってことになるんだけど,ではその志の高さはどこから来るのか。脳そのものは,ぼくもそんなに違わないはずなんだけどね。

● ともあれ,この本の1,500円はかなり安い。ここまで楽しませてもらって,この値段では申しわけない。

2014年1月29日水曜日

2014.01.29 中谷彰宏 『人は誰でも講師になれる』

書名 人は誰でも講師になれる
著者 中谷彰宏
発行所 日本経済新聞出版社
発行年月日 2012.08.24
価格(税別) 1,300円

● 具体的なノウハウが詰まってますな。講師業に限らず,どんな職業でもこれは大事だよってこと。誰もが頭ではわかっている。ぼくもわかっている。
 問題はそれができるかどうか。

● 以下に転載。
 体験からの話は何にもまさるのです。どこかで勉強して,ノートをとってきた話は,聞いている人には伝わらないのです。(p30)
 講師の依頼は,専門的な知識を身につけた人のところに来るわけではありません。講師の依頼は,時間に正確な人のところに来ます。(p42)
 レスポンスを早くします。時間に正確なだけではなくて,「レジュメを送ってください」と言われたら,すぐ送るのです。趣味の世界の講演だとしても,ビジネスです。レスポンスの早さはビジネスの基本です。(p82)
 質問という形で,「先生のおっしゃることは違っていると思います」という反論をする人がいます。討論会だと思っているのです。(中略)ここで討論を始めると,時間がムダになります。私は「ハイ、私が間違っています。あなたが,正しい」で終わらせます。(p123)
 話し手の熱意が大切です。松岡修造さんぐらいの熱意で話せばいいのです。中身より,熱意です。聞き手は熱いものに巻き込まれるのです。(p140)

2014.01.29 みっちゃん先生 『誰でも成功できる押し出しの法則』

書名 誰でも成功できる押し出しの法則
著者 みっちゃん先生
発行所 KKロングセラーズ
発行年月日 2013.11.01
価格(税別) 1,500円

● 斎藤一人さんの弟子(?)が,斎藤さんの教えを紹介。ここでいう「押し出し」は,世間でいろんな言葉で言われているものだ。が,最も説得力のある言い方で言っているのが,ひょっとするとこの本かも。

● 自分のこれまでの日々を振り返ってみると,負の「押し出し」をしていたなと思うね。っていうか,今もしている。
 たとえば,ぼくが使っているノートは百円ショップで買ったもので,ペンは景品で配っていた極安物だ。
 サラリーマンなのにスーツとネクタイが嫌いで,フリースとかチノパンで通してきた。なぜ嫌いかといえば,窮屈だからだ。
 30歳になる頃から,外見をかまうことをしなくなった。なぜかまわなくなったのかといえば,面倒だからだ。

● 言葉こそ違え,身だしなみの重要性は説かれたことはある。そのたびにそうだなと思ったんだけどね,思うだけで何も変わることはなかったね。
 でも,今度は考えようかね。スーツを何着か会社のロッカーに置いておいて,着いたら着替えるとか。

● ぼくがロレックスの時計やヴィトンのバッグを持つことはないと思うんだけど,かりにあったとする。
 その際,そうしたものは「押し出し」のための「道具」であることをきっちり意識していることは,わりと大事なことのような気がする。そうじゃないと,ブランドに負けそうなので。

2014.01.28 斎藤一人 『成功力』

書名 成功力
著者 斎藤一人
発行所 マキノ出版
発行年月日 2013.11.22
価格(税別) 1,500円

● 読者からの質問に答えるという形の一問一答で構成されている。
 前世があるとか来世もあるとか,今世の不幸は前世で自分がまいた種によるものだとか,真偽の証明が不可能なことも出てくるんだけど,それらを含めて,説得力があるっていうか,これを信じないと寄る辺がないかなと思わせるんだよなぁ。

● 本書の一部が収録されたCDが付録になっている。むしろ,CDが本体で,本の方が付録かも。

2014.01.27 斎藤一人 『カンタン成功法則』

書名 カンタン成功法則
著者 斎藤一人
発行所 KKロングセラーズ
発行年月日 2014.01.20
価格(税別) 1,400円

● 人生において何をもって成功とみなすかは,人によって違うんだろうけど,富豪になるということならば,アメリカ発の「成功哲学」がいろんなノウハウを開陳しているだろう。ちょっと毛並みは違うけれども,マーフィーとかもいる。
 が,そういう本を読んで成功しましたっていう人がいるのかどうか,ぼくは知らない。

● これが日本発祥のものになると,お金一辺倒ではなく,人生哲学っぽくなる。中村天風さんに代表される。
 それと似ているけれども,独特なのが,斎藤一人さんで,彼の書いたものを読むと,初期仏教を思いだす。もちろん,色彩はぜんぜん違うんだけど,人生いかに生きるべきかを説いている点では同じなので。

● しかし,誰が何を言おうと,そのようにできる少数の人と,できない多数の人がいるものなのだろうと思っている。言うまでもなく,ぼくは後者に属する。
 ただ,斎藤一人さんのものはカラッと読めるのがいい。

2014年1月27日月曜日

2014.01.27 中谷彰宏 『ファーストクラスに乗る人のお金』

書名 ファーストクラスに乗る人のお金
著者 中谷彰宏
発行所 きずな出版
発行年月日 2013.12.25
価格(税別) 1,400円

● タイトルはファーストクラスとなっているけれども,内容は庶民のための金銭用心集。正確にいえば,ファーストクラスに乗れるようになりたいと思っている庶民のための。
 巧いタイトルだと思う。ぼくのようなバカが買うだろうからね。

2014.01.26 千田琢哉 『1日に10冊の本を読み 3日で1冊の本を書く ボクのインプット&アウトプット法』

書名 1日に10冊の本を読み 3日で1冊の本を書く ボクのインプット&アウトプット法
著者 千田琢哉
発行所 アイバス出版
発行年月日 2013.12.24
価格(税別) 1,200円

● 著者は第二の中谷彰宏か。すでに多くの本を書いているらしい。が,著者のものを読むのは,これが最初で最後になる予感。

● とは言いながら,以下に転載。
 職業に関わらず大量にインプット&アウトプットする人には,ある共通点がある。インプット&アウトプットのからくりは,呼吸と同じと考えていることだ。呼吸のポイントは,吐くことにある。息を完全に吐き切ると,自然に大量の息を吸うことができる。(p3)
 せっかく多くの人に出逢っても,人脈が長続きしない人が多い。長続きしない理由は簡単だ。あなたが退屈だからだ。(p65)
 楽しい仕事があるのではなく,楽しそうに仕事をしている人がいるだけなのだ。(p103)
 ほとんどのサラリーマンは,会社にとって赤字社員だ。赤字社員のくせに給料が少ないと文句を言うし,安居酒屋で愚痴を言う。(p134)

2014.01.25 開高 健 『開高健の博物誌』

書名 開高健の博物誌
著者 開高 健
解題 奥本大三郎
発行所 集英社新書
発行年月日 2001.11.21
価格(税別) 640円

● 開高さんの膨大な作品群から鳥獣虫魚に関する部分を抜きだして編んだもの。元の作品は若い頃にあらかた読んでいるはずなんだけど,ほとんど記憶にとどまっていない。

● あらためて感じたことは語彙の豊富さ。これあればこそ,これほどの描写も可能になるのかな,と。語彙が豊富なだけじゃダメだけど。

● 奥本さんが,学問的におかしいと思われるところをいくつか指摘している。なるほどと思った。が,学問的にも正しいと思って読んでいる人は,たぶんいないでしょうね。文章を味わっているんで。

2014.01.24 伊藤まさこ 『毎日がこはるびより』

書名 毎日がこはるびより
著者 伊藤まさこ
発行所 集英社
発行年月日 2004.10.19
価格(税別) 1,200円

● この「こはる」とは小春ではなくて胡春(小春にもかけているのかもしれないけれど)。胡春というのは著者の娘の名前。
 娘の成長アルバムのような感じですか。

● で,その胡春ちゃんがとても魅力的に写っているんですねぇ。撮影はもちろんプロのカメラマンなんだけど。
 母娘って何だか羨ましい。

● 全編にただよう気配は優雅。背後にいろんな我慢や葛藤もあるに違いないとしても,その優雅さが身についているような感じ。

2014.01.24 伊藤まさこ 『まいにち,まいにち,』

書名 まいにち,まいにち,
著者 伊藤まさこ
発行所 PHP
発行年月日 2008.09.05
価格(税別) 1,450円

● 著者の日々を綴ったエッセイ集のようなもの。
 ていねいに生活を作っている。手作り。手間をかけている。料理にしてもモノ選びにしても。こういう暮らし方を自分もしたいものだと憧れる(憧れるだけで終わることもわかっている)。

● こういう暮らしを成り立たせる態度のもうひとつは,貪らないことかなと思った。ガツガツ喰うとか,そういう類いのこと。著者は少しを慈しんでいるような感じ。たとえば,コーヒーのおかわりとかしないんじゃないだろうか。

● この時期,著者は松本に住んでいた。もちろん,著者は松本のいいところだけを見るように努めているんだろうし,いいところだけを文章にしているわけで,住めばアラも見えるのはどこも同じ。
 それは承知で,それでも自分も松本に住んでみたいと思わせる魅力がある。

2014.01.23 竹内 均 『頭をよくする私の方法』

書名 頭をよくする私の方法
著者 竹内 均
発行所 三笠書房
発行年月日 2001.11.25
価格(税別) 1,300円

● 2001年の刊行だけれども,それ以前に出ていたものをリライトしているようだ。だから,だいぶ古いものになる。
 内容からして,古いからダメだということはぜんぜんないと思うんだけども,パソコンの使い方についての章は,とても懐かしいという印象。Webの検索エンジンなんか,Google以前の話だし。

● まず,規則正しい生活をせよ,と。できれば朝型がいい。努力を惜しむな,とも言う。言われなくてもわかってますよ,と言いたいですな。わかっちゃいるけど,できないんですよ,と。
 でも,棚ぼた式の「頭をよくする方法」なんてないんでしょうからね。

● ひとつだけ引用。
 私はセンス,とりわけインスピレーションを生み出すセンスと「ユーモア」の間に密接な関係があると思っている。これまで私は数多くの科学者と接してきたが,ユーモアのセンスがない人は,優れたインスピレーションもなかったと思う。(p193)

2014.01.23 田中新正・古賀精治編 『新訂 障害児・障害者心理学特論』

書名 新訂 障害児・障害者心理学特論
編者 田中新正
    古賀精治
発行所 放送大学教育振興会
発行年月日 2013.03.20
価格(税別) 2,200円

● 心理学特論となっているけれども,前半は特別支援教育についての概説で,後半は障害者福祉論とでもいった方が,実際の内容に近い。

● 『精神医学特論』と併せて読むと,精神症状を見ただけで,病名や障害名を特定するのは難しいのだということがよくわかった。素人がそんなことをしては,生兵法どころではない過ちをおかすことになるだろう。
 人の心は複雑なんだね。複雑っていうか,連続しているもので,症状に併せて分断するのは危険だ。そのことがわかっただけで,今は充分だ。

2014.01.22 石丸昌彦・仙波純一編 『精神医学特論』

書名 精神医学特論
編者 石丸昌彦
    仙波純一
発行所 放送大学教育振興会
発行年月日 2010.03.20
価格(税別) 2,500円

● この分野について概論的な知識を得るには恰好の一冊だと思う。

● じつは,この本を読み進めていくうえで,身につまされるというか辛いことがあった。身内に精神疾患と思われる症状を呈している人がいたから。
 それもあって,本書を読むことにしたんだけれども,彼にドンピシャリとあてはまる記述に出くわすと,そこでバッタリ進捗が止まる。

● 幸い,本人が自ら病院受診を言いだしてくれた。素人目にも薬が的確に効いて,今はほとんど陽性症状はなくなっている。副作用のアカシジアに悩まされたが,服薬を断つことはなかった。
 薬の量もだいぶ減った。薬が効きやすい体質のようだ。通っていた高校を中退するといった出来事はあったけれども,それも本人のためには良かったと思っている。
 けっこうね,すごい修羅場(4年半に及ぶ。想像するしかないけれども,辛かったはずだ)を乗り越えてくれた。わが子ながらアッパレだと思ってますよ。

● 以前,ヨメがウツになって病院に入院するということもあった(といっても,3日で出てきたけれど。閉鎖病棟だったし)。
 医師と看護師やケースワーカーが情報の共有化を図って,総合的に患者を支援するという流れがありますよね。でも,これ,ちょっと問題があってさ。医師とケースワーカーの間で共有化を図るというよりも,間に患者を入れるんだよね。
 要するに,同じことを医師とケースワーカーから二度訊かれる。患者の負担は倍になる。ケースワーカーがもたもたしていて腹が立った。
 ちなみに,ヨメはすっかり良くなって,今は職場復帰を果たしている。

2014.01.22 養老孟司 『死の壁』

書名 死の壁
著者 養老孟司
発行所 新潮新書
発行年月日 2004.04.15
価格(税別) 680円

● ベストセラーになった『バカの壁』に次ぐ,新潮新書の「壁」2冊目。

● 以下に転載。
 殺すのは極めて単純な作業です。システムを壊すのはきわめて簡単。でも,そのシステムを「お前作ってみろ」と言われた瞬間に,まったく手も足も出ないということがわかるはずです。(p18)
 他人という取り返しのつかないシステムを壊すということは,実はとりもなおさず自分も所属しているシステムの周辺を壊しているということなのです。「他人ならば壊してもいい」と身勝手な勘違いをする人は,どこかで自分が自然というシステムの一部とは別物である,と考えているのです。(p23)
 武士の切腹というのも,メンバーズクラブからの脱会方法の一つです。かなり強引で特殊な方法といってもよいでしょう。メンバーから抜けるにあたっては,腹を切りなさい,というのですから。(中略) 逆にいえば,そこまでしないと脱会は出来ない。死んだら抜けられるということは,裏を返せば,死ななくては抜けられないということです。(p95)
 脱会がそれだけ厳しいメンバーズクラブならば,入会だって相当うるさいのは当然です。生まれてきさえすれば即入会というわけにはいきません。だから,日本では「間引き」の伝統があるのです。すでにメンバーになっている側の都合もしくは判断で入会お断りとなる。(p98)

2014.01.21 大曽根寛編 『現代の福祉政策』

書名 現代の福祉政策
編者 大曽根 寛
発行所 放送大学教育振興会
発行年月日 2010.03.20
価格(税別) 2,800円

● これも放送大学(大学院)の教科書。読んでいて少しも面白くないというのも,『社会福祉研究』と同じ。
 放送も何回かは聴いたんだけど,情けなくて泣きたくなるような授業があったと記憶している。

2014.01.21 松村祥子編 『社会福祉研究』

書名 社会福祉研究
編者 松村祥子
発行所 放送大学教育振興会
発行年月日 2010.03.20
価格(税別) 2,300円

● 放送大学(大学院)の印刷教材。読むのに相当以上の時間を要した。面白くないからで,教科書というのは面白いはずのないものだとしても,それでもこれほど面白くないと,社会福祉に興味を持って本書を手に取った人を追いやる結果にならないか。

● なぜ面白くないのか。何かが違うんだな。その何かが何かっていうのはうまく言えないんだけれども,これでは現場への影響力は皆無だろうなと思った。
 社会福祉学って学問の態をなしているんだろうかとも思ったり(学問の定義によると言われそうだな)。

● 「大学に行くと馬鹿になる」と昔の庶民は言っていたらしい。今では,馬鹿になるも何も,大学に行くのはあたりまえになった。半世紀前の高校進学率を上回っていたりするんだろう。
 今だと大学院に行くと馬鹿になると言い換えればいいのかも。世間から隔絶した蛸壺の中に入り,細分されたもののひとつを選んで,それで頭を一杯にしているとすれば,たしかに馬鹿になるしかない。真面目な学生ほど馬鹿になりそうだ。

● 本書とは関係ないが,経済とか法律とか福祉じゃない学部を卒業して福祉の現場に来る人の方が,大学で福祉を勉強した人よりも,伸びしろを感じさせるというのが,この業界の常識になっていないか。
 さらに言い募ると,社会福祉士の受験資格に制限を設けている理由もわからない。誰でも受験できるようにして,できない人は落とせばいいじゃないか。そのための試験だろう。司法試験もそうなっているし(予備試験がある),公認会計士試験も同様だ。
 「養成施設」に代表される試験産業の従事者を喰わせるための資格制限じゃないのかと邪推したくなることがある。

2014年1月20日月曜日

2014.01.20 養老孟司 『かけがえのないもの』

書名 かけがえのないもの
著者 養老孟司
発行所 白日社
発行年月日 2004.08.20
価格(税別) 700円

● 著者の講演をまとめたもの。「主題は自然と人工,つまり田舎と都会,個人でいうなら頭とからだ,つまり心と身体である」。
 すでに刊行されている著作で述べられていることが多い。これについても,著者の弁明というか釈明がある。それでも出版社が刊行したがるのは,出せば売れる著者だからということでしょう。

● 読了してから,この本は一度読んでいたことに気がついた。完璧に忘れているから,新鮮な気分で読めた。健忘症の効用だ。

2014.01.19 こばやしただあき 『10倍ラクするスマートフォン仕事術』

書名 10倍ラクするスマートフォン仕事術
著者 こばやしただあき
発行所 技術評論社
発行年月日 2013.01.10
価格(税別) 1,580円

● ヤフオクで360円(送料込み)で購入。定価で買って読んだら,腹を立てたかもしれない。

● これだけの内容で一冊に仕立てるとはいい度胸かも。しかし,数点,参考になりそうなところがあったので,ま,いいか,ということにしておく。

2014.01.17 岸本葉子 『俳句,はじめました 吟行修業の巻』

書名 俳句,はじめました 吟行修業の巻
著者 岸本葉子
発行所 KADOKAWA
発行年月日 2013.12.25
価格(税別) 1,500円

● はるかな昔,著者の『わたしの旅はアジアから』を読んだ。当時,アジア旅が何となく盛りあがっていたっていうか,トレンドだったっていうか。が,著者は旅行作家になることはなく,広く素材を求めるエッセイストになった。

● 「巨泉のクイズ・ダービー」だったかに出演しているのを見た記憶もある。才色兼備の控えめ美人っていうイメージでしたね。

● 著者は数年前に俳句を始めたらしい。その吟行の様子を著したもの。見て詠むわけだが,見ながら詠むか,見てから詠むか。ここからして悩みどころだ。季語や古文法など,細かいところにも目配りが要る。
 説明調はダメだ。理が走ってもいけないらしい。

● で,著者はあれこれと悩みながら,いうなら成長していく。その成長物語でもある。俳句の奥深さや面白さも説かれることになる。
 それを散文に仕立てるときの構成の巧みさも読みどころ。

● 自分も俳句(らしきもの)をいくつか捻ってみた。どっこい,季語を入れるだけでも用意じゃない。使ったことのない脳細胞に鍬入れするようなところがあるのかも。耕す前に,鍬が折れてしまいそうだな。

2014年1月16日木曜日

2014.01.16 番外:東京グラフィティ2014年1月号-クリエイターの好きなもの

編者 鈴木俊二
発行所 グラフィティ
発売年月日 2013.12.23
価格(税別) 457円

● この雑誌は初めて手にした。想定している読者層は,若手のクリエイティブ系職業人(必然的に都市在住者)またはそれを目指している人ってことになるのか。
 面白かったですね。市井をこういう切り口ですくい取るっていうのは,あるようでなかったんじゃないでしょうか(いや,あったか)。

● 特集は「クリエイターの好きなもの」。多くのクリエイターがあげていたのは,「東京で一番かっこいいと思う建築物」で東京タワー。それと,「デザインがいいと思う文房具」でモレスキンのノート。

● 東京タワーはわかる。スカイツリーに注目が集まってるから,判官びいきでっていうんじゃなくて,すっかり風景に溶けこんでいるし,単体としてもきれいだしね。
 でも,できた当初は,何だこれは,っていう声があったと思うんですよ。そんなものですよね。その方面の識者っていうのは,だいたい間違うんだよなぁ。
 周囲の方があとから追いついてくるんでしょうけどね。人の美意識なんてその程度のものでさ,その時々の空間に自分が思っている以上に制約を受けているんでしょうねぇ。

● モレスキンは高嶺の花。使ったことはない。だって,小型のノートで1,700円もするんですよ。もったいなくて使えませんよ。
 クリエイティブ系は書きごこちとか手ざわりとかに,この値段で良しとする何かを感じるんでしょうね。ドブネズミルックのサラリーマンは,コンビニでも売ってるKOKUYOでいいだろうと思ってしまうんですよ(たぶん)。

● ぼくはもっとひどくて,“ダイスキン”でいいじゃんと思ってるんです。ノートは普通にメモ用にしか使ってませんしね。これがメシの種になっているのであれば(ネタ帳とかアイディアの元になるとか),お金のかけ方も違ってくるのかもしれないけど。
 この“ダイスキン”,今ではダイソーでは販売していませんけどね(Seriaでは売っている)。

● 根っこにある貧乏性を承知で言うんだけど,道具として使い倒すには,安価であることは絶対条件。ケチケチ使ってたんじゃ使わない方がいいくらいだからさ。惜しみなく使える値段じゃないと困るんですよ。
 あと,個人的な好みとして,安物フェチがあるかもしれない。“ダイスキン”に景品でもらったボールペンで何かを書きつけるのって,けっこう快感があってね。

2014.01.16 鎌田 洋 『ディズニー サービスの神様が教えてくれたこと』

書名 ディズニー サービスの神様が教えてくれたこと
著者 鎌田 洋
発行所 ソフトバンククリエイティブ
発行年月日 2012.07.02
価格(税別) 1,100円

● 物語仕立てのエピソードが4つ。本当にあったことなのか,まったくのフィクションなのか。フィクションだとしても,TDRならあり得ると思わせるところが,ディズニーブランドの威力でしょ。
 でも,やっぱりなぁ,第4話では脳腫瘍で寝たきりの少年のために,救急車がパークの外で待機するっていう設定があるんだけど,これはさすがにあり得ないよなぁ。
 この種の都市伝説っていうか,いかにも本当っぽい嘘話がいくつもTDRにはあるに違いない。

● でも,そういうこととは関係なく,第1話と第4話では,泣いちゃいましたよ,ぼく。老人性感情失禁かもしれないんだけどね。こんな安っぽい話で泣くなよ,おまえ,って言われるかも。

● ひとつだけ転載。
 僕は,ショップ代表の牧野が言っていた,シビアな意見を思い出した。 ディズニーランドの世界感を維持するためには,同じように資金も維持しなくてはならない。このような事例が増えてしまうと,ゲストの回転率が下がり,効率的ではなくなる・・・・・・と。 あの時,「確かにそうかもしれない」と僕は思った。 しかし,その共感は間違っていた。 最高のサービスとは,たくさんの人を幸せにすることだと思っていたが,多くの人を幸せにするためには,まず目の前の人を笑顔にしなければいけないんだ。 僕たちは,目の前の人のことを飛び越し,「次の人」のことばかり考えていた。(p176)

2014年1月15日水曜日

2014.01.15 番外:人生が変わる! 手帳&ノート整理術

編者 渡辺良保
発行所 学研パブリッシング
発行年月日 2013.11.05
価格(税別) 552円

● 読むところはそんなに多くないような感じ。主にはこちら側の事情による。つまり,手帳とノートについては,自分なりのスタイルができていて,それを変更する必要を感じていないから。
 だったら,こういうものを読んでも仕様がないんじゃないのってことなんだけど,この種のムックや雑誌にはついつい手がでてしまうんですね。いうなら覗き見趣味を満たさんがためですね。

● いろんな人がいろんな使い方をしている。それぞれ,工夫を重ねて現在に至っているんだと思うんだけど,置かれた環境(仕事,家庭,通勤方法,住んでるのは田舎か都会かetc)がみな違う。だから,サルマネをしたって仕方がない。
 それと,手帳やノートをどう使おうと,生活が画期的に変わったり,生産性が飛躍的に伸びたり,残業が大幅に減ったり,ってことはないんだと思うんですよ。ましてや,夢が叶ったり,願いごとが成就したりなんてのはねぇ。
 もしそういうことがあったんだとすれば,それは手帳やノートの使い方を変えたからじゃなくて,もっと別の要因があったんでしょうねぇ。

● 要は,楽しめる使い方を各自考えればいいんでしょう。最も優れた規範があって,いかにしてそれに近づくか,という発想じゃダメでしょう。
 徹底的に自己流でいいと思い決めることから始めるのが正解のような気がする。

● 野口悠紀雄さんが次のように言っている。これは片隅に記憶しておいた方がいいかも。
 本当に重要な仕事に向かうには,ほかの用件を排除する必要があります。だから,スケジューリングの最終目的は,重要な仕事ができるように一定期間の『予定表を真っ白にすること』です。つねに手帳に予定がびっしりつまっているのは,本当に重要な仕事をしていない証拠なのです。(p23)
 サラリーマンじゃそうはいかないよってことなんだけど,それでも心構えとしてはこれを捨てない方がいいと思う。

● 佐藤勝さんはノート1冊主義。「外務省のできる先輩たちもノートは1冊にまとめていた」そうだ。
 現在,使っているノートは125冊目ですが,急激に数が増えたのは拘置所に入っていたときです。512日間の拘留期間で62冊のノートを消費しました。(p92)
 呆れるほどに勉強したらしい。拘置所は勉強するのに最適な環境なんでしょう。っていか,すごいね,この人。

● 佐藤さんは次のようにも言う。言われてみれば,あたりまえのことなんだけど。
 速読の場合,該当する分野に関する基礎知識が身についていることが前提となります。基礎知識が欠如していれば,速読以前に専門書を読むことはできません。(p95)

2014.01.15 番外:ディズカバー・ジャパン・トラベル ニッポンの一流ホテル&リゾート

編者 高橋俊宏
発行所 枻出版社
発行年月日 2013.02.20
価格(税別) 1,500円

● ホテルを紹介しているガイドブックなんだけど,こういうのを見るたびに思うのは,もし自分がこの中にいたら,間違いなく風景を壊してしまうだろうなってことだ。自分がいちゃいけないよなぁ,と思う。一流ホテルなるものに臆する気分ってのは,多くの人が持っているんじゃないかと思うんですよ。
 よく,お客さまがホテルマンを育ててくれるっていうけれども,あれは本当なのか。反面教師としてとか,クレーマーに強くなるとか,そういう皮肉な意味でなく,ホテルマンを育てるお客なんているのか。

● なぜ自分が風景を壊してしまうのか。ルックスや洋服がそれにそぐわないってこともあるかもしれないんだけど,そういうことよりも,出てるオーラが下品だからなんだよねぇ。
 要するに,ていねいに生きてないんですよ。それが出ちゃう。これ,隠しようもないわけで。
 だから,ていねいに生きるようにすればいいんですよね。今からだって遅くはない。でも,わかっちゃいるけど,なんですよねぇ。
 ていねいに生きるためには,「面倒くさい」を排除しなきゃいけない。ところが,ぼくときたら,インスタントものが好きだし,メンテナンスを億劫がるし,まぁ,面倒なことは御免被りたいわけでね。

● たとえば,コーヒーだったら,最近のインスタントコーヒーはかなり良くなってて,旨いし,香りも立つしで,インスタントで何の問題もないと思う。ラーメンもそうだな。今どきのインスタントラーメンって,なめちゃいけない水準になってる。
 でもさ,レトルトのミートソースはどうよ。ぼくは,このレトルトを許せるくらいに,手間をかけるのを嫌がるんだよねぇ。
 こういうやつは,たとえお金を持っていたとしても,いわゆる高級な場に出入りする資格はないなと思うんですよ。

● でも,あれですね。一流ってどれも似てくるね。ペニンシュラもマンダリン・オリエンタルもハイアットもコンラッドも,どれも同じに見える。名前を隠されたら,ぜんぜん区別がつかない。
 こういうものをどんどん洗練させていくと,収斂先は一点に絞られてくるんですかねぇ。

● 泊まってみたいと思ったのは,東京ステーションホテル。客室からホームを見おろしたら,さぞ気分が良かろうっていう下世話な理由による。
 でも,東京まで行かなくても,栃木には二期倶楽部も金谷もあるんでね。ホテルに泊まるために那須や日光に行くってのもありだと思う。

2014.01.14 和田秀樹 『感情から老化していく人いつまでも感情が若い人』

書名 感情から老化していく人いつまでも感情が若い人
著者 和田秀樹
発行所 さくら舎
発行年月日 2013.01.09
価格(税別) 952円

● 「そのしぐさ・言動が「老化のサイン」です!」が副題。ここに挙げられている「しぐさ・言動」のうち,自分にあてはまるものはひとつもないって人は,若い人たちの中にもたぶんいないと思う。
 ゆえに,さほど気にする必要もないのだろうけど,「負けても平気になる」とか「昼食はいつも同じ店,同じメニュー」とか,該当する項目がけっこうある。

● 著者の同種の本はすでにいくつか出ていると思うんだけど,これからも高齢化は半永久的に進むわけだから,この話題は飽きられることがないどころか,けっこうシリアスであり続ける。
 人は感情(前頭葉)から老化するものだということは知っておいた方がいいんでしょうね。それを食いとめる方策は,老人に特有のものではない。本書に紹介されている具体的なアドバイスは,年齢を問わず誰にでも適用可能な生活の知恵的なものだ。しかし,あまり金科玉条にしない方がいいでしょうね。金科玉条にしちゃうってのが,老化現象のひとつかもしれないし。

2014年1月14日火曜日

2014.01.13 番外:日経ビジネス LINE仕事術

編者 杉山俊行・篠原 匡
発行所 日経BP社
発売年月日 2012.12.11
価格(税別) 1,219円

● 仕事でときどき女子大生に接する機会がある。LINEというものがあるってことを,彼女たちに教えてもらった。彼女たちはほぼ例外なくLINEを使っている。便利ですよ,と。メールは使わなくなっちゃいました,と。

● そのLINEは,「韓国NHN傘下の日本法人NHN Japan(現:LINE)が開発したアプリであ」りますね。 開発地は日本で,開発者は韓国人ということになりますか。
 非アメリカ発のITサービスでここまで広まったのは,このLINEだけではないですかねぇ。

● で,ぼくも使っている。ひと月前に高校生のムスコに言われて始めた。もっぱらムスコとのチャットに使っている。普段はほとんど話をしないのに,LINEを使うと話せるし,話してくれる。不思議な気がした。
 ま,ひと月前はムスコも個人的に大変な状況にあったので,父親の助けを必要としていたのだろう。今はなるようになって,その大変さは過去のものになった。したら。ムスコからはバッタリ連絡が来なくなった。まぁいい。父親とはそうした役回りにある。

● LINEって,そもそもは個人あるいは少人数のグループ間の言葉のやりとりに使うことを想定したものだ。閉じた世界でのプライベートユースに使われることが多いはずだ。だから,女子大生に好まれている。
 そうしたプライベートの世界に他者が闖入してくると,速攻でブロックしたくなるものだろう。あとからSNS的機能も付加されたけれども,ほとんど利用されていないらしいしね。

● 本書は,そのLINEを企業がどうビジネスに使うかっていう観点から,事例や方法論をまとめたもの。LINEの概要を知るために読むのも可。
 ビジネス利用のひとつは,LINE会議。「LINE上のバーチャル会議を成立させる条件の1つは,リアルでの気が置けない人間関係」(p103)という指摘は,あたりまえだけど,非常に重要だと思った。

2014.01.12 番外:大人の贅沢 宇都宮 創刊号

編者 北條 豊
発行所 株式会社アスク
価格(税別) 381円

● 発行元の(株)アスクは長野市の会社。松本版,新潟版,長野版,金沢版,軽井沢版がすでに出ているらしい。
 「郷土の歴史文化と四季の旬の感動を伝える」とあるが,こういうものは地元で生まれ育った人よりも,よそ者(?)の方がわかるものなのかもね。

● 内容は飲食店の紹介と,宇都宮の風景。だいぶ昔の宇都宮の大通りや二荒山神社の写真も掲載されていて,これがけっこう楽しめる。
 けれども,これ,創刊号が最終号になったりしないかねぇ。だいぶコクが詰まっていると思うんだけど,これを続けるだけの題材を探すのは相当に難儀だろうからね。

● オトワレストランの音羽和紀さんと明治屋の稲葉敏明さんのインタビューが掲載されている。
 稲葉さんは「庖丁式」の伝承者であるらしいのだが,「庖丁式の格式を守るため,秘伝の技術や作法が多く,私はもちろん長年,稽古を積んだ師匠や先輩達ですら教えてもらえない事や知らない事が数多くあります」という。
 もし本当にそうなら,「庖丁式」ってつまらないもんなんだろうなと思ってしまうんだけどね。

2014年1月12日日曜日

2014.01.12 番外:東京ディズニーリゾート完全ガイド 2012-2013

構成 梅澤眞己枝
発行所 講談社
発売年月日 2012.04.19
価格(税別) 1,333円

● 講談社の「Disney in Pocket」シリーズって,ガイドブックの類ではダントツに売れているのではないかと思う。何せ,シリーズのそれぞれについて,年ごとに改訂版を出せるんだからね。それがその都度,売れるわけだろうから。
 もちろん,売上げのかなりの部分をオリエンタルランドに上納しているんだろうけど。

● 昔,東京ディズニーランドに入り浸っていた時期がある。たぶん,トータルで2百回くらい行っている。年パスホルダーだった時期が3年間あって,その当時は年に50日は舞浜で過ごしていた。
 何だかんだいって,ディズニーランドのアトラクションはよくできているし,ショーやパレードの水準もお金を取れるものだよね。
 これらをひっくるめて,1日約5千円(当時)で楽しめるんだから,ディズニーは安いと思っていた。ぜんぜん子供だましじゃないじゃん,大人もだましてくれるじゃん,ってね。

● ところが,最近はバッタリ行かなくなった。子供が大きくなったことがひとつ。こちらが年を取って,動きが鈍くなったことがひとつ。何より,もういいやっていう気分になっていることが大きい。
 とはいえ,ちょっと気にはなっててね。アトラクションはともかく,ショーがね。特に,シーの方ね。「レジェンド・オブ・ミシカ」を除いて,ほとんど見たことがないので。

● ディズニーは永遠に完成しない(させない)わけだから,今のTDRがどうなっているのかを,本書をザッとながめて確認。といっても,最新版は“2014-2015”なので,ちょっと古いんですけどね。
 シーに「トイ・ストーリー・マニア!」ができたほかには,あまり大きな変化はないようですね。ランドの「キャプテンEO」も新たにできたものですか。これは見てみたい。
 「ミニー・オー! ミニー」や「スーパー・ドゥーパー・ジャンピンタイム」は見ているはずなんだけど,記憶にない。ちゃんと見ておきたいかな。

● ホテルに関しては,ディズニーホテルはミラコスタに泊まったことがあるだけなんだけど(一度はポルト・パラディーゾ・サイドのテラスルームが取れた),ホテル単体として見ると,ハードもソフトもそれほどのものとは思わなかった。
 ぼくが泊まったのは5周年のときだったから,だいぶ前だけど,すでにけっこう傷みが出ていたようだ。特に水回り。ひょっとして,工期に間に合わせるために,だいぶ無理をしたのか。
 なので,ホテルはオフィシャルがいいと思っている。といっても,シェラトンかオークラに限る,というのが個人的意見。


(追記 2014.01.18)

 「シェラトンかオークラに限る」を訂正。
 ヒルトンに泊まる機会があったんですけど。ヒルトン,良くなってました。いや,以前から良かったのを,こちらが感じ取れなかっただけかもしれない。客室もすこぶるカンファタブル。高校生になるムスコは,女性スタッフが美人ばかりだと驚いていました。
 「ザ・スクエア」って,前はもう少し暗ったくなかったでしたっけ。場所も今のところでしたか。要するに,使いやすくなっていると思いました。

 ホテル価格ではない市中価格のコンビニ(「生活彩花」)があるのは助かる。舞浜駅の「NEW DAYS」であれこれ買いこまなくてすむ。ホテルの売上げにできるだけ協力したいとは思うけれども,そうも言ってられない場合もあるので。
 館内に立派な喫煙室もある。愛煙家は員数外の扱いをされないでホッとしているかも。

 大昔はロビーに鉄道のジオラマがあって,小さかったムスコを連れて行ったものです。それはだいぶ前になくなっている。「スターバックス」が入っていた時期もあったけど,今はそれもなし。ホテル側もいろんな試みをしているんですな。

2014.01.11 ダライ・ラマ十四世 茂木健一郎 『空の智慧,科学のこころ』

書名 空の智慧,科学のこころ
著者 ダライ・ラマ十四世
    茂木健一郎
訳者 マリア・リンチェン
発行所 集英社新書
発行年月日 2011.10.19
価格(税別) 700円

● ダライ・ラマ十四世の法話と,茂木健一郎さんとの対談を収めている。法話の内容はよくわからなかった。対談の方も,両者の舌鋒鋭く切り結ぶというふうには,当然ながらなりにくい。
 法王猊下は闊達で活力に満ちた方に違いないと思うのだが,活字でそれを十全に伝えることは難しいだろう。

● 対談の最後に,猊下が日本の若者たちにアドバイス。
 日本の皆さんは,よりよき世界を築いていくために,はかり知れない貢献ができる能力を持っていると思います。それは,原爆をはじめ,多くの苦しみを実際に体験されているからであり,高い教育レベルによって,充分な知識と教養を備えているからです。 その能力を発揮するためにも,私は二,三年前から,特に若い世代の日本の人たちに,是非英語の勉強に力を入れるように催促しています。そうすれば,皆さんは世界のためにより大きな貢献ができるからです。そうでなく,日本の中にだけとどまっていて,日本語だけをしゃべり,あれこれ文句ばかり言っていたのでは,あなた方の素晴らしいエネルギーと知性が無駄になってしまいます。(p177)

2014年1月11日土曜日

2014.01.10 長谷川慶太郎 『日本は史上最長の景気拡大に突入する』

書名 日本は史上最長の景気拡大に突入する
著者 長谷川慶太郎
発行所 PHP
発行年月日 2013.12.27
価格(税別) 1,500円

● 副題は「アベノミクスは沈まない」。著者は安倍政権を非常にかっている。その根拠が本書で説かれる。
 すでに,これまでの著書で何度も指摘しているが,中国はすでに治癒不可能な状態に来ている。ヨーロッパのユーロ危機も問題は何も解決されていない。
 本書で特に特徴的なのは,韓国に対してかなり悲観的な見方を述べていること。

2014.01.10 茂木健一郎・南 直哉 『人は死ぬから生きられる 脳科学者と禅僧の問答』

書名 人は死ぬから生きられる 脳科学者と禅僧の問答
著者 茂木健一郎
    南 直哉
発行所 新潮新書
発行年月日 2009.04.20
価格(税別) 680円

● エキサイティングな対談。ゾクゾクした。すごい人たちがいるものだと思った。特に,南直哉さんの迫力に気圧される思いがした。
 しかし,だからそれによって自分の何かが変わるということはない。ここが読書の限界で(ぼくだけのことかもしれないけど),読んでそれで終わる。

● 読書とはつまり消費であり,娯楽であって,こういうお手軽な行為にそれ以上の意味や効果を求めるのは,たぶん,図々しいってことになるだろう。
 中学生や高校生だったら,自分を変える本というのに出会えるのだろうか。その頃は,ぼくは読書をしない生徒だったので,そういう本との出逢いは体験したことがないのだが。

2014年1月9日木曜日

2014.01.08 茂木健一郎 『新しい日本の愛し方』

書名 新しい日本の愛し方
著者 茂木健一郎
発行所 新潮新書
発行年月日 2013.04.20
価格(税別) 680円

● 正月休みにはたくさん読めるかなと思ってたら,まるで読む気にならなくて。2日から5日までの黄金の4日間は,まったく読まずに終わった。よくいえば完全休養。
 本は忙しい方が読めるとはよくいわれることだけれど,ルーティンがルーティンとして回っていることが,本を読むための土台になるようだ。

● 休みが続くとルーティンが崩れる。そのときにどうしても無理が入りがちだ。寝不足になったりとかね。そうするとてきめんに本に気が行かなくなる(ただし,本なんか読んでるより,ずっと実のある過ごし方をしていたりもするものだけれど)。速やかにルーティンに復帰できるかどうかが問題だ。
 あと,当然だけど,自分が面白そうだと思える本を読むこと。立派な本じゃなくて。

● 本書は2102年に「新潮45」に“日本八策 再生への処方箋”と題して連載されたもの。その後,すぐに政権交代があった。
 それを「新しい政権が誕生し,年が明けて,日本はずいぶん雰囲気が変わってきた。これまでの悲観的で,ひたすら没落していくのではないかという暗い気分から,薄日が差してきた」と著者は評している。

2014年1月7日火曜日

2014.01.06 養老孟司 『読まない力』

書名 読まない力
著者 養老孟司
発行所 PHP新書
発行年月日 2009.03.02
価格(税別) 680円

● この本も雑誌連載の時評を集めたもの。ただ,出来事そのものに突っこんでいくのではなくて,出来事を素材にして自身の存念を語るエッセイ集。
 たぶん,『バカの壁』同様,著者の語りを編集者が文章に起こしたもの。

● 以下に転載。
 政治は倫理ではない。現実の取り扱い方である。その政治家が「倫理」だというのでは,本気のはずがない。何かの宣伝に決まっている。(p24)
 歴史学者は歴史は科学だというかもしれないが,それはおそらくウソである。歴史は思想であって,日本人なら「思想が現実に関与する」とロクなことにはならないと「知っている」はずである。 日中対立の根本にあるのはそれであろう。「思想」は「現実」に関与していいか。日本人は否といい,中国人は諾という。(p157)
 現代人が本当に理解すべきなのは,熱力学の第二法則であろう。自然のなかでは,秩序と無秩序は組になっている。一方的に「秩序だけを立てる」ことはできないし,「自由だけを謳歌する」ことはできないのである。 社会はむろん秩序の上に成り立つ。しかしその秩序は,つねに何かの無秩序と交換になっている。社会に秩序を打ち立てようとする人は,しばしばそこを忘れる。(p166)

2014年1月6日月曜日

2014.01.01 養老孟司 『こまった人』

書名 こまった人
著者 養老孟司
発行所 中公新書
発行年月日 2005.10.25
価格(税別) 700円

● 「中央公論」連載の時評をまとめた2冊目。

● 以下に転載。
 学問のあり方に関しては,私はマルキストである。社会がそれを決定する。アメリカの学問はアメリカの社会のあり方が決める。(p16)
 システムに必要なものは安定性である。(中略)システムとは数多くの要素が複雑に絡み合って成り立つ。その絡み合いが安定を生み出す。だれかがあっちに行けば,別の人はこっちに行く。それを全体として見れば,動かないことになる。民主主義社会が専制社会より安定するのは,乱暴にいうなら,このためであろう。社会のなかの個々人をとれば,民主政体のほうが勝手気ままに見える。しかし全体として見れば,逆に安定するのである。(p44)
 なんの役に立つか,その答えは価値観で決まる。その点で英米に学ぶことは多い。なんの役に立つのか知らないが,彼らはいまでも戦争ばかりしている。でもそこから彼らは,おそらく「なにか」を学ぶ。戦争はともあれ命がけだから,一所懸命にやらざるをえない。それなら,ひとりでに「なにか」を学ぶことになる。そこでその間,ボンヤリしていた人と差ができる。それが大英帝国,アメリカ合衆国の力の根源ではないか。(p95)
 希望は自分が変わることにあるので,世の中が変わることにあるのではない。世の中に比較すれば,自分個人なんてゴミの一粒である。それなら世の中が変わるより,その世の中を「見ている自分」が変わるほうが,よほど大きな変化をもたらすということは,わかりきっているではないか。(p168)
 規制にしたがって走る癖がついていると,(中略)「規制以上のこと」は考えない傾向が生じる。つまり原則規制はより「考えない人」を作る傾向がある。(p179)