2014年12月31日水曜日

2014.12.31 長谷川慶太郎 『大局を読むための世界の近現代史』

書名 大局を読むための世界の近現代史
著者 長谷川慶太郎
発行所 SB新書
発行年月日 2014.11.25
価格(税別) 760円

● すでにいくつかの著書で公開している内容を,新たな視点からまとめ直したもの。が,読み始めると,途中でやめることができない。
 これだけ具体性のある細かい情報を入手できるのもすごいし,それを積み重ねて,ストーリーを構築する手腕もすごい。

● 日本が無謀な太平洋戦争に突っこんでいった理由を作ったのは,第一次大戦でイギリスからの派兵要請に応じなかったことにある。これも別の著書で述べられていることだけれども,あらためてなるほどと思った。
 なぜ応じなかったのかといえば,山県有朋と寺内正毅らが強硬に反対したから。では,彼らがなぜ反対したのか。「当時のヨーロッパがすでに男女平等のシステムで動いており,こうした考えが日本に入ってくるのを恐れたから」(p38)だという。
 このとき,日本陸軍が西部戦線に兵を送っていれば,近代戦のすさまじさを体感し,「現状の体制のままでは,日本はいつか敗れる」という危機感を抱くチャンスを得たことでしょう。(p39)
● 大政奉還がなって,明治が始まったとき,日本は4つの「資産」を有していた。「行政機構」と「外交」と「識字率」と「インフラ整備」。
 ここはひょっとすると,本書が初めて指摘することかもしれない。具体的に例証を挙げてあるので,これまた頷きながら読むことができる。

● 最後は,北朝鮮と中国の消滅が近い将来に迫っていることを指摘。すでに何度も述べられているところ。
 併せて,韓国政府の対日姿勢が変化の兆しを見せていることも指摘し,韓国首脳が自分たちの危機的状況を認識できるようになったのではないかという。

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