2014年12月13日土曜日

2014.12.10 ジョン・オマホニー 『エルトン・ジョン』

書名 エルトン・ジョン
著者 ジョン・オマホニー
訳者 橘高弓枝
発行所 偕成社
発行年月日 1999.04.01
価格(税別) 2,000円

● 「エルトンは一九七〇年代前半に大きなセンセーションをまきおこし,ポップ・ミュージック界の頂点にまで一気にかけあがった・しかし,その反動もまた大きかった。緊張の日々に心をむしばまれ,アルコール依存症や過食症におちいった。スーパースターとしての成功と引きかえに失ったものも少なくなかった」(p101)とある。ドラッグにも溺れていた。
 これは免れられないものなのだろう。

● が,彼は長年かけて集めたコレクションを売り払い,エイズに感染した少年との出会いから,チャリティーに大きく足を踏みだし,ギリギリのところでバランスを取ることができたようだ。

● 「ジナルド・ドゥワイト(エルトンの本名)は,アイドル歌手となって,もてはやされるようなタイプではなかった。すんぐりした体型をしているうえに,頭のてっぺんがすでにうすくなりかかっていた。引っこみ思案の性格でもあった」(p9)らしい。
 バレエの世界で,もともと体が柔らかい人より,固い人が努力して獲得した動きの方が美しいといわれることがある(と思う)けれども,そういうことなんだろうか。

● しかし,音楽の才能はあった。あとは,時代の波と人との出逢いをうまく掴み(が,それはあとからわかること),上昇気流に乗る。
 で,上にあがれば乱気流に錐もみにされることもある。

● 彼のような人生を送りたいかと問われれば,迷わずノーだ。そういう人には,そうした人生をやれるだけの才能は最初から与えられていないとしたものだ。
 そのことに感謝したくなった。

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