2014年12月10日水曜日

2014.12.09 マーシャ・ブロンソン 『ボブ・マーリー』

書名 ボブ・マーリー
著者 マーシャ・ブロンソン
訳者 五味悦子
発行所 偕成社
発行年月日 1999.04.01
価格(税別) 2,000円

● 副題は「レゲエを世界に広めた伝説のミュージシャン」。レゲエについて知るところはゼロだったのが,1か2にはなった。ジャマイカの国の成り立ちについても,多少は知ることができた。
 ラスタファリ教についても。ジャマイカの黒人にはこれが必要だったのだろう。この宗教では,女性は縁の下に置かれるらしいのだが,それでも拠り所が必要だった。

● ボブ・マーリー,享年36。激しく短く生きた。このあたりも“伝説”を作る所以のひとつなのだろう。長く生きた人は“伝説”にならない。

● いくつか転載。
 複雑な生い立ちがあったからこそ,彼は神秘的な雰囲気をもつようになったのだろう。神秘性というものは,世間に対していくつもの顔をもつ人間にとって,何より大切なものである。(p23)
 マーリーは演奏中,ときどき高揚した気分になることがあった。妻のリタは,のちにこう打ち明けている。 「ボブは,コンサートに気持ちのすべてをこめるの。目をとじて,現実の世界を完全に心からしめだして,別のレベルに立ってコミュニケーションするのよ。ステージにあがるたび,ボブにはそんな心の変化が自然に起きたわ。ボブは霊的な感覚に没頭するの。とりつかれるのよ。」(p76)
 自分の夫がどんな人間か語る中で,「あの人は,みんなの人なの」と,リタはいっている。 「あの人には夜がないの。休息ってものがないの。ボブといっしょにいたいって,いつでもみんながとりまいていたわ。」(p88)
 いつまで,同じことに抵抗しなくちゃいけないんだ。おれがずっと『ゲット・アップ,スタンド・アップ』と歌っても,みんなは立ちあがらない。それでもまだ『ゲット・アップ,スタンド・アップ』と,やらなくちゃいけないのかい? おれは,同じ歌をくりかえして歌うつもりはない・・・・・・囚われ人にはなりたくないんだ。(p144)

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