2014年11月20日木曜日

2014.11.18 シャーロット・グレイ 『バッハ』

書名 バッハ
著者 シャーロット・グレイ
訳者 秋山いつき
発行所 偕成社
発行年月日 1998.04.01
価格(税別) 2,000円

● バッハもまた生きることに苦労した。何度も職を求めて引っ越している。子だくさんだったしね。
 同時に,上役と何度も衝突している。世俗的な意味で幸せな人生だったかといえば,疑問符がつくだろう。
 が,作曲家の中でそうした幸せな人生を送れた人がいるんだろうか。

● このあたりの見方については,現在の日本人の眼にかけられている色眼鏡のゆえかもしれない。こういう人生は作曲家に限らず,あるいはあたりまえに存在したのかもしれない。

● 天才の常として,仕事ぶりは凄まじい。安楽椅子に座って,スイスイと曲ができてしまうわけではない。

● 以下に2つほど転載。
 カルル・フィリップ・エマヌエルによれば,バッハが息子たちにまず教えたことは,「鍵盤に触れる特別な方法」だった。指の動きをなめらかにし,明瞭な音を出すことができるようになるまで,数か月が費やされる。(p90)
 バッハの死語、ライプチヒでは,彼の音楽はほとんどかえりみられることがなかった。死の直後に,カンタータの楽譜の束が二束三文で売り払われ,あるソロ・ソナタの手稿にいたっては,商店の包み紙としてつかわれたという。(p158)
 これは,いつの時代でもあるんだろうね。聴衆や評論家はいつだってそうなんでしょ。その弊はぼくらも免れていないと思っていた方がいいよね。

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