2014年11月14日金曜日

2014.11.14 パム・ブラウン 『ビバルディ』

書名 ビバルディ
著者 パム・ブラウン
訳者 橘高弓枝
発行所 偕成社
発行年月日 1998.04.01
価格(税別) 2,000円

● 偕成社の「伝記 世界の作曲家」シリーズの1巻目。「バロック音楽を代表するイタリアの作曲家」が副題。そのとおりの副題だ。
 児童向けの書籍だ。そういうものは子どもが読めばいいと考える輩は(もしいれば),片っ端から豚に喰われよ。

● これを読みこなせる子どもはたいしたものだ。挿絵や写真も大人が充分に楽しめるものだ。
 代表作「四季」の解説が115ページから118に掲載されている。そういうことだったのかと初めて知った。この部分を読めただけで,本書に費やした時間は報われたというものだ。

● マイケル・タルボットの著作から引用しているところを,以下に転載。
 ビバルディの音楽から感じられるはげしい情熱の奥には,規律づくめの仕事につくことを,幼いころから運命づけられていた男の不満がこもっている。そう判断するのは奇抜すぎるだろうか? 彼の音楽の,ゆるやかなテンポの楽章の中には,表面上は満足しているようでも,実際には悩みや不安をかかえていた男の胸の内が見えかくれしていると考えるのも,とっぴすぎるだろうか?(p71)
● ただ,付き合いたいと思わせる男じゃない。成りあがりたい欲望も相当なものだったらしい。
 そりゃそうだ。後世に残る作品を生みした人間が,付き合いやすい善人だったはずがない。

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