2014年10月27日月曜日

2014.10.27 ジェイ・エリオット 『ジョブズ・ウェイ』

書名 ジョブズ・ウェイ
著者 ジェイ・エリオット
    ウィリアム・L・サイモン
訳者 中山 宥
発行所 ソフトバンク クリエイティブ
発行年月日 2011.08.10
価格(税別) 1,700円

● ああ,面白い本を読んだなと思った。ところが,あとで記録を調べてみたら,この本,前に一度読んでいるんでした。
 読了年月日が入っているんだから間違いないと思う。思うんだけど,まったく記憶がないんですよ。狐につままれたような気分。

● 同じ本を二度買うという失敗は何度かしている。それも1年も2年も前に買ったわけじゃなく,ほんの2ヶ月前に買っているのに,それを忘れてまた買ってしまったこともある。
 けれども,一度読んだ本をそれと気づかずに読み始めた場合は,途中で気がつくでしょうよ,普通。それが気づかなかったばかりか,前に読んでいることを首肯しかねる自分がいる。ったく,何を読んだんだかね。

● 数あるスティーブ・ジョブズの伝記もののひとつといっていいのだろう。主にアップル創業以後のジョブズを描いている。著者はジョブズのそばにいて,ずっと行動を共にしてきた人のようだ。ジョブズを称揚する内容になっている。
 本書が書かれた時期も影響しているかもしれない。iPod,iTunes,iPhone,iPadと,ジョブズが連続ホームランをかっ飛ばしていた時期に書かれている。

● いくつか転載。
 わたしは以前,IBMやインテルの有名な企業リーダーたちのもとで働いた経験がある。また,ジャック・ウェルチ,バックミンスター・フラー,ジョーゼフ・キャンベルなど,すぐれた指導者や思想家にも会った。組織構造のあたらな変化をめぐって,ジョン・ドラッカーと議論を交わしたこともある。 しかしやはり,スティーブ・ジョブズは別格だ。(p1)
 Macやそれ以降の製品はただの製品ではない。スティーブの全身全霊がこもっている。未来を強く思い描く人間が素晴らしい芸術や製品をつくれるのは,九時から五時までしか働かないといった態度とは対極の生きかたをしているからだ。(p30)
 このアイデアを実現したい,この問題を解決したい,この誤りを正したいなど,自分が使命と感じる何かで,心が燃えたぎっている必要がある。最初から熱意にあふれていなければ,貫き通すのは不可能だ。(p33)
 ユーザーの負担を軽くしようと思うと,開発作業は増えて,設計もきめ細かくならざるをえない。細部への極度なまでのこだわりが,スティーブや彼の製品の成功の大きな要因といっていい。(p35)
 重要な点は,スティーブが執務室にじっとすわったまま命令を下したりしなかったことだ。スティーブは現場にいた。いわば炭鉱の中に入って,ほかの仲間のすぐそばで働いた。メンバーそれぞれのもとに立ち寄るたびに,驚くべき熱意で開発にかかわっている事実が,周囲にじゅうぶん伝わっていった。(p70)
 自分はいま,業界の行方を,いやおそらく歴史の行方までも変えようとしている,と本気で信じるのなら,途方もなく長い時間働くことも苦ではないだろう。特別な使命を帯びた者と自負して,しばらくのあいだ,人生のほかの要素をあきらめるほかない。(p71)
 この動向(スカリーVSスティーブ)は,一見すると,ふたりの最高幹部の権力争いに思えるだろう。しかし,はるかに深い意味を持っている。きっちりとした製品戦略を持たず,製品グループを明確にしないまま,機能分野にもとづいて体制づくりをした場合,企業がどうなっていくかという実例だ。(p161)

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