2014年10月7日火曜日

2014.10.07 番外:TOKIO STYLE 2004年8-9月号

編者 林 俊介
発売所 金沢倶楽部
発行年月日 2004.08.01
価格(税別) 762円

● “巻頭エッセイ”を読むと,編集人の林俊介さん,振幅の大きい人生を生きてきたことがわかる。「三十五歳で興した会社が行き詰まり,私の髪の毛の半分がそれこそほんの数夜で真っ白になった」とか,「亡くなった妻とつきあいはじめたとき,私は別の女性と暮らしていました」とか。
 “妻”と“私”はいいとして,“別の女性”はきつかったろうな。

● 巻頭のインタビューは,是枝裕和,安藤優子,藤代清治,石井幹子,弘兼憲史の5人。
 特集は「ホテルを食べる」。ホテルのレストランの紹介。自分には無縁の世界だ。だからこそなんだけど,こういうものにぼくは冷淡。
 特に何年か前の吉兆事件で品下れる経営陣が白日に晒されるとか,去年だったか,食材を偽って表示していたホテルが次々に明るみに出るようなことがあると,ホテルのみならず,そこで食べている連中の味覚のいい加減さも際立ってしまう。雰囲気も味のうちといったって,ものには限度があるだろう。

● ぼくは街の大衆食堂がいいや。けっこう水準の高いとこ,あるもんね。あるんだよ。とんでもなく安かったりしてね。お金は賢く使わないとね。
 料理を芸術品にしてもしょうがないわけだから。芸術家じゃなくて職人が作る料理がいいでしょうよ。

● 次の特集は「今宵,音楽のある店で」。ジャズバーというのか,ジャズの生演奏を聴きながら飲む店。これもぼくは経験がないな。今のところ,音楽と食事(飲酒)は両立しないと思ってる。ひょっとして,大きな楽しみ方を捨てている? 喰わず嫌いか。
 「ホテルに泊まるといふこと」は山の上ホテル。“グラビアインタビュー”は前田美波里。

● 巻末の「茫々酒中日誌」。「人間がいかに人間を求め,そして人間によってしか救われない不確かな存在であるか」にはそうなんだよなぁと思わされる。
 「高い酒は飲まなくなった。ワインは,もっぱら『酒のやまや』で買う紙パックのものを飲んでいるし,日本酒もせいぜい四合千円程度のものばかりである。これでなければということが本当になくなってきた」とあるのを読んでは,オレもそうなんだよと言いたくなる。ただ,ぼくの場合は,高い酒を飲んだ時期はなかったというところだけが違う。

● というわけなので,この雑誌は林俊介さんの雑誌ってことになるのだろう。良くも悪くも,林さんが投影された雑誌だと思う。

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