2014年9月19日金曜日

2014.09.19 番外:宇都宮 とっておきの上等なランチ

書名 宇都宮 とっておきの上等なランチ
著者 ジェイアクト
発行所 メイツ出版
発行年月日 2012.10.25
価格(税別) 1,600円

● こういうものはつまるところ拡販商品(カタログ)なんだからタダで配れ,という意見もあるかもしれない。ながめていっときの暇つぶしができるのだから有料で当然だ,文句があるなら買うな,というまっとうな意見も当然ある。
 どっちにしても,宣伝をパッケージして販売しているのは,旅行ガイドブックをはじめ,世にいくらでもある。

● 宇都宮のレストランを和洋中とりまぜて(インド料理の店もある),56軒を紹介。その中でぼくが一度でも行ったことがあるのは4軒にすぎない。
 ひとつには経済的な問題。昼食に1,000円以上かけるのはなかなかできない。数百円ですむ蕎麦とかラーメンになる。テイクアウト専門のカツ丼屋なんかもある。なんだったら,コンビニで弁当を買う。
 休日に出かけたときも,駅ビルに入っている店に行っちゃうことが多い。

● こうした商売で何が難しいかといって,飽きられることだろう。安かろうが旨かろうが,なぜか飽きる。
 お客は回遊魚のようなものでしょ。問題は,順番に飽きてくれればいいのに,みなが一斉に飽きることだ。

● けれども,本書でも38年続いている店が紹介されている。ほかにも,長く続いている店がいくつかある。これは驚異だと思う。なぜ続いたのか。
 やっている方に訊いてもたぶんわからないだろう。「当たり前のことを当たり前にやってきたら38年になってしまいました」ということになるんだろう。

● さらに,レストランのライバルは他のレストランだけではない。この本でも「少しだけ贅沢して心を豊かにしましょう」とか「日常からちょっと離れてすてきな時間をすごしませんか?」というコピーが付いているんだけど,食事だけがすてきな時間の過ごし方ではないし,心を豊かにする方法(そんなものが本当にあるのかどうかはわからないけれど)も贅沢な食事だけではない。
 書店で過ごす。美術館やコンサートに行く。お稽古事に励む。そうした他業種と,お金だけでなく,配分時間の争奪戦を繰り広げなければならない。シビアな仕事だと思う。

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