2014年7月8日火曜日

2014.07.08 茂木健一郎 『金持ち脳と貧乏脳』

書名 金持ち脳と貧乏脳
著者 茂木健一郎
発行所 総合法令出版
発行年月日 2013.12.03
価格(税別) 1,300円

● ちょっと何かすれば,貧乏人も金持ち脳になって,幸せな人生を送れますよ,という話ではない。
 たとえば,運動やトレーニングが脳に与える効果や,これからは語学力(特に英語)が新しい通貨になり得るといった話が出てくる。

● まずは人間関係がひじょうに大事だということ。
 脳科学の知見からは,「お金は人間関係を目に見えるようにしたものである」ということがいえます。つまり,人間関係が充実している人にはお金も集まってくるというのが,脳科学者としての私の考え方でもあります。(中略) つまり,人間関係にお金を惜しむような人は,決してお金持ちにはなれないということです(p122)
 お金持ちの人間関係は「稼ぐ人」がたくさん集まっているからお金持ちだということであり,なかなか稼げない人の周りには稼げない人が集まっているので稼げないという図式があるのです。それが人間関係の本質だといえます。(p125)
 人間は自分のことを理解してくれる人を好きになります。(中略) 人間関係に悩む多くの人の共通点は,いくら相手のことを知識として知っていても,その知識を活用した行動をとっていないことが挙げられます。(中略) お金持ちになれない人,あるいは成功できない人というのは,素直に相手の喜ぶことをしてあげない場合があります。それは,思いやりや気配りにおいて「相手がしてくれないのに,なぜ自分だけがしなければいけないのか」という不満の気持ちがあるからです。(p140)
 人間関係の原則は,「自分が先に与える」です。その仕組みに気づいた人が人生の勝ち組になっているというわけです。(p142)
 私は,人との出会いや仕事ということにおいて,常に「楽しい感」の気配をつくることを心がけています。 楽しそうにしていると,自然に人が集まってくるのものです。(p178)
 「自分が先に与える」は多くの人が説いてきたはずだ。GIVE&TAKEだ,まずGIVEなんだ,と。しかし,あらためて言われてみると,そうだよなぁ,と。ほとんどの人(=貧乏人)はこれができないんだよな,と。オレもぜんぜんできてないわ,と。

● IT長者はそれまでの富豪のイメージと違っているという話。
 注目したいのが,最年少でマザーズに上場して有名になったリブセンスの創業者,村上太一さんです。 彼は,27歳ですでに150億円の資産をもっているといいます。 この村上太一さんのお金に対する価値観というのは一風変わっているようで,これほどのお金持ちにもかかわらず,すごく質素で,8畳一間で冷蔵庫もないという環境で生活をされているそうです。 つまり,最近のお金持ちは,見栄やプライドなどといった余計なものには,決してお金を使わないということです。(中略) おそらく,マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツが台頭してきたあたりからそのような傾向が出てきたと思います。(p97)
 IT長者といわれている人たちの共通点というのは,いい家を買ったり高級車を乗り回すといったことではなく,いかに有益な情報とつながっていられるかを重視するということです。そうなると,自然と身の回りは質素なものとなってしまうのでしょう。(p99)
● 幸せはお金で買えるか。否。お金よりも幸せが大事。とすれば,金,金と目の前にニンジンをぶらさげて生きるようなマネをせずに,自分のしたいこと,熱中できることをせよ,ということになる。
 ある調査によれば,自分の収入が10%上がったとしても,それによって幸せだと感じる人は意外にも少ないとのことです。 さらにいえば,年収が400万円から900万円までの人の幸福感にも,あまり差はないそうです。ところが,逆に年収が1000万円以上になると幸福度がさがるそうです。それは,仕事における責任や重圧が増すことによって,ストレスが蓄積されてしまうからです。 そう考えれば,年収1000万円以内でも,上手に生活のやりくりをしながら好きなことをやって暮らすということが,脳にも一番幸せな生き方なのかもしれません。(p74)
 一人ひとりの仕事の選び方においては,お金も現実的には大事ですが,それよりも自分が熱狂できることは何かということを基準にしたほうが,結果としていいことになると私は信じています。(p193)
● 他に,いくつか転載。
 お金を使って商品とかサービスを手に入れることができるということも,脳はうれしいのですが,それ以上にお金を使うということ自体にその人の群れ(社会)の中の地位の確認ということが行われるということは,ある意味においては重要なことかもしれません。(p40)
 「自分は貧乏だ」というように思っている人というのは,やはり心もネガティブになってしまうので,そういう人にはお金や人が集まらないというスパイラルがあるのです。(p70)
 「病は気から」とよくいわれていますが,景気に関しても「景気は気から」というのは本当にそうだと思います。「脳に根拠のない自信を植えつける」ことによって経済は動きだしていくのです。(p110)

0 件のコメント:

コメントを投稿