2014年6月20日金曜日

2014.06.19 山下洋輔・茂木健一郎 『脳と即興性』

書名 脳と即興性
著者 山下洋輔
    茂木健一郎
発行所 PHP新書
発行年月日 2011.02.01
価格(税別) 720円

● 再読。再読した理由は,最近,山下さんの生演奏を聴く機会を得たこと。山下さんが語っているところをもう一度,読み返してみようと思った。

● いくつか転載。
 (即興演奏では)自分が,その場で何かを作り上げていくんだという意識と意欲は,常にもっていないといけませんね。この瞬間しか生きていないんだから。(山下 p59)
 やり残していることがあるうちは終わってはダメだと思うんです。(山下 p60)
 子供が何をしたら褒めるのかがその国の文化です。たとえば,ワーッと騒いで言いたいことを言う子を「えらい」と言うか「うるさいからやめなさい」と言うかで,文化はまったく違ったものになります。(山下 p76)
 あの方(筒井康隆)は,人生は芝居だという考え方をもっていらっしゃるから,どこかで客観的に自分を見ているんですよ。ドタバタの主人公になってもいいじゃないかと。さんざんな目にあって苦しんでいるのだって,一つのストーリーならば何も苦悩する必要はないと考えられる。(山下 p85)
 茂木 板子一枚下は地獄みたいな感覚があるのでしょうか。 山下 音楽家は皆もっているでしょうね。 茂木 みんなもっている? 山下 ええ,みんなありますよ。クラシックの人はとくにすごいかもしれない。間違っても「あれは即興でやったんだ」って言えませんからね。 (中略) 茂木 聴衆は気楽に聴いているけど,演奏している人たちは必死ですよね。 山下 それはもう,泣きそうになってやっているんじゃないですか。(p90)
 「おもしろいか,おもしろくないか」ということで自分の生き方を考えたら,間違いなく創造的になりますよね。(茂木 p103)
 自分のやっていることが大好きで,おもしろいと信じ込んでいる人が本を書けば,そのおもしろさはその世界を知らない人にでも絶対に伝わる(山下 p109)
 ジャズマンのジョークで,「あいつは黒人に生まれたかったんだ」というものがありますが,それは,まず第一にジャズマンが克服しなければならないことですね。(中略)みんな克服するんです。クラシック音楽のプレイヤーが,自分がヨーロッパ人じゃないことを意識したりすることもね。(山下 p148)

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