2014年6月17日火曜日

2014.06.17 日垣 隆 『ラクをしないと成果は出ない』

書名 ラクをしないと成果は出ない
著者 日垣 隆
発行所 大和書房
発行年月日 2008.05.30
価格(税別) 1,429円

● さくら市のBOOK-OFFの百円均一コーナーにあった。ラッキーと思って購入。
 しかしなぁ,本の経年劣化というのも無残なものだなぁ。もちろん市場での経済価値の話にとどまるものですけどね。
 BOOK-OFFが引き取るくらいだから,外見はきれいなものなんですよねぇ。それでも価格はここまで下落する。一度誰かに買われたものはそれだけで半額になる。常識だろって言われると,それはそうだと頷くしかないんだけど。

● ぼくの書庫にも相当な書籍が読まれないままに積もっているんだけど,市場的には腐ったゴミ同様になってるってことだね。放置されれば本も腐る。
 積ん読の効用が説かれたりするんだけれども,あまり積んどかないでサッサと読んだ方が,経済的にも精神衛生からもお得なようだ。

● 逆にいうと,BOOK-OFFなんかを利用すると,百円でとんでもなく価値のある買いものができる(こともある)ということだ。本書もそう。ビジネス書であり,情報論であり,人生哲学書でもある。

● 以下にいくつかを転載。メモの効用,マス情報は不要である,創造的な人は人の真似をためらわない,過去のライフログなど無意味,即やることと継続することが大事,といった話。
 ときどき,記憶力に対して自信過剰な人がいて,一〇〇覚えておけると思ってメモをゼロにしてしまいます。このタイプは実際に記憶力が優れているので,九〇は覚えていますが,一〇は忘れてしまいます。 一方,私のように,一〇〇のうち四〇しか覚えておけない普通の人間であれば,六〇をメモしておけばいいのです。記憶力がはるかに劣ったとしても,仕事の質はぐっと上がります。(p25)
 新聞はもう,やめたほうがいいでしょう。NHKのニュースもいりません。この二つは不要だと私は断言します。(p40)
 情報は,収集しようと必死になっても得られません。なぜなら,情報とは「出合う」ものだからです。(中略)重大なことは人から教えてもらう。これがいちばんの情報収集法であり,それは「出合う」類いのもの。(p41)
 専門家になるためのインプットは青天井ではなく,三〇〇冊が目安になる(p49)
 多摩大学の創設時,初代学長を務めた野田一夫さんの教授選びには,ある強烈な基準がありました。 「最初にお誘いしたときに即答しない方は,こちらからご遠慮申しあげる」(p84)
 創造的な人ほど,素直に人の真似をします。逆に言うと,クリエイティビティに鈍感な人ほど,真似をしません。(p128)
 そもそもアイデアとは,パクリ合いで生まれます。既存のものを見つけて組み合わせることでオリジナリティが出てきます。創造性がある人は,このセオリーを良く知っているので,抵抗なく真似をするのです。(p129)
 もし,過去を記す習慣があるなら,これからは断ち切りましょう。「予定が終了して過去になったものの蓄積が,放っておくとデータベースもしくはゴミになっていく」それくらいの意識でいいのです。(p130)
 私の知人に,登山が趣味の男性がいます。定年間近ですが,せいぜい五〇歳にしか見えません。彼は長らく「月曜から金曜は,会社に行きながら,土日に元気に登山するための準備をする期間」と割り切って働いてきました。残業も無理もしないので出世もせず,傍目にはパッとしないように見えても,本人は充実していたのです。(p145)
 「自由な会議」を無制限にやると,何もわからない素人が,無責任に思いつきの意見を担当者に押しつけることになり,収拾がつかなくなってしまします。ここから集団の叡智など,生まれるはずもありません。(p171)
 長年にわたって試行錯誤をし,先輩や後輩,自分の次の世代も含めてたくさんの人に触れた結果,私はある結論にたどり着きました。 「天才など,一世紀に一人しかいない」 もちろん,私が出会った人の中には優秀な人や成功した人は何人もいます。しかし,彼らとて「天才」ではないのです。天才以外のその他大勢がほとんどであれば,そのなかで成果を上げ,抜きん出ていく方法は一つだけ。 継続することです。(中略)そして「好き」でないと,長くやり続けていくことはできないのです。(p194)
 文明の進化とは,退屈の克服と定義できます。遺跡を見れば,そこかしこに「遊んだ形跡」が残っていますが,これは霊長類だけの特徴です。(p218)
● それと,著者のいう「自爆の法則」(p88)。次の3カ条。
 1 嫌なことに二つ以上の理由をつける
 2 自分にできないことを,できると言ってしまう
 3 自分にできないことを他人のせいにしてしまう

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