2014年6月16日月曜日

2014.06.15 指南役 『キミがこの本を買ったワケ』

書名 キミがこの本を買ったワケ
著者 指南役
発行所 扶桑社
発行年月日 2007.02.20
価格(税別) 1,300円

● 先日読んだ内田樹『街場の読書論』に「交換においては交換される物品の有用性に着目すると交換の意味がわからなくなる。交換の目的は「交換すること」それ自体である」という文章があって,なるほどねぇ,いいこと言うねぇ,と思った。
 しかし,この本では買いものを例にあげて,そのことをもっとサラッと語る。
 欲しいものを手に入れたいという意味ではなく,買い物という行為自体が,たまらなく好きなのだ。(p39)
 まったくそのとおり。だものだから(買いものがしたいものだから),欲しいものや必要なものを半ば無理やりに作ってしまったりもする。

● 口コミは広告と同じで,購買動機になることはほとんどない。口コミの影響が大きいなんてのは,マーケティング会社が自分の都合で捻りだした苦肉の策にすぎない。
 回転寿司が流行るのは安いからではなくて,気楽に食べられるからだ。寿司屋のオヤジの目線を気にして緊張しなくてすむからだ。
 親切すぎる美容院は嫌われる。ほどほどの距離感があって,こちらのテリトリーにやたら踏みこんでこない程度に事務的な方がいい。
 人は「ひとり」が好きなのだ。だから,サービスはどんどんパーソナル化している。若者が田舎から都会を目指すのも,都会ならひとりになれるからだ。

● というような,言われてみればそのとおりと膝を打ちたくなる,ティプスが次々に披露される。サッと読んでおいて損のない1冊だと思う。

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