2014年6月11日水曜日

2014.06.11 番外:航空旅行 vol.1 ファーストクラス

発行所 イカロス出版
発行年月日 2012.06.01
価格(税別) 1,429円

● 2年前に買っていた。ファーストクラスに乗ってみたいなと思ったのか,ファーストクラスのサービスってどういうものなのか興味があったのか。って,その両方だ。
 ファーストクラスとは無縁の人間の興味の持ち方だ。この雑誌を買った人たちの99%はぼくと同じはずだ。

● ファーストクラスに乗る人たちって,2種類しかいないと思う。
 ひとつは,会社の経費で落とせる人たち。もうひとつは,経済観念のない人たちだ。
 お金持ちって,たいていは経済観念は持ち合わせているだろう。だからこそ,お金持ちになれたのだから。で,こういう人たちはたぶんファーストクラスは使わない。
 そういうことだと,稼ぐだけ稼いで,使う経験をしないままあの世に行ってしまうことになる。使うのは,彼らのバカ息子,バカ娘が担う。二世代での分業体制だ。それではいけないから,一生懸命使いなさいと,邱永漢さんが力説していた。

● 乗務員にとってもファーストクラスを担当することが目標になるという。それなりの訓練もある。語学,接客,アナウンスなどなど。
 乗務員ひとりが担当するお客は2~3人。「呼ばれて要望を聞き,それに応えるのがビジネスクラスだとしたら,ファーストクラスは要望される前に察知して自分から提供できなければなりません」ということ。こういう神業も,たぶん人間はできるようになると思うんだけれども,相当な緊張の持続を要求される。しかも,緊張を見せてはいけない。
 ファーストクラスの第一の売りはこの乗務員ってことになるだろう。居住性とか食事とかは二義的なものだ。

● その食事も豪華だ。フレンチのフルコースや懐石が供される。しかし,だね。そんなものは地上でしょっちゅう食べているのじゃないのかね。飛行機の中でまで喰わなくてもいいだろうよ。
 いくら豪華だとはいっても,機内で調理するわけじゃないだろう。作りおきを保温しておくわけだろう。レストランで食べるようなわけにはいかないでしょ。いいんじゃないのぉ,食べなくても。

● 居住性にしたってさ,要するに機内なんだからね。ホテルとは違うんだから。自ずからなる限界がある。鼾防止のパッチを持ってさ,隣の人に迷惑をかけないようにして,眠ったのか眠らなかったのかわからない程度に寝れれば充分じゃん。
 着いた瞬間からハードワークが始まる? だったらなおのこと,機内で深くリラックスしちゃダメでしょ。懐石喰って酒飲んでちゃ,立ち遅れるんじゃないの。

● ファーストクラスは有閑階級のためのもので,エグゼクティブビジネスマン(時間貧乏)にはそもそもそぐわないような印象。
 当然,ぼくなんぞがいては絶対にいけない空間でしょ。

● ただ,何と言うんでしょうか,魅力的な人ってたいてい忙しい人ですよね。何が魅力かっていうのは時代によってまるで違ってたりするんだろうけど,今は,忙しさを捌いている人がまといやすいものが魅力とみなされがち。
 そうした魅力的な人がファーストクラスに多いとは,ぼくはぜんぜん思ってない。ビジネスでもエコノミーでも,魅力的な人が全体に占める割合って,そうそう変わらないんじゃないのかなぁ。体験がないまま想像で言っているわけですが。

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