2014年5月22日木曜日

2014.05.21 茂木健一郎 『脳科学者・茂木健一郎の人生相談』

書名 脳科学者・茂木健一郎の人生相談
著者 茂木健一郎
発行所 第三文明社
発行年月日 2014.03.16
価格(税別) 1,200円

● 質問者は小学生から高校生が多い。社会人でも比較的若い人たち。人生に多くの可塑性を残している人たちだ。
 それに対して,茂木さんがていねいに答えていく。

● 回答の中身は,茂木さんのこれまでの著書の中に登場していることがらだ。が,以下にいくつかを転載しておく。
 「もっとヘンになっていい」。むしろ「普通だったらつまらないぞ」。そんなさわやかな競争こそが,これからの日本を元気にしてくれるはずなのです。(p75)
 容姿や,家庭環境,学歴,社会的な地位。人間は,さまざまなことで劣等感を持ちます。劣等感のない人など,ありません。(中略) だからこそ,劣等感をユーモアのセンスで乗り越えた人は,ステキに見えるのです。他人の欠点を笑うのは,最低です。そうせ笑うなら,自分の至らぬところ,劣等感をこそ笑いたい。(p102)
 その人が,どれくらい「愛」を自身の中に育んでいるか。これは,芸術家として大成するための,十分条件ではないにせよ,必要条件ではあります。(中略) 「愛」を育む条件とは,自分から離れることです。「愛」というと,どうしても「自己愛」から入ってしまう。とりわけ,芸術家と自称する人,芸術家を志す人には,自己愛の傾向が強い。(p122)
 人間の脳は,楽観的でないと,うまく機能してくれません。「根拠のない自信」を持つことが大切です。(p138)
 「どこかに正しい答えがあるはずだ」と頑なに信じるほうが,脳の使い方としては問題があるのです。「自分が絶対に正しいと信じている人は,確実に間違っている」という格言もあります。(p151)
 数学者のバートランド・ラッセルは,自分が教えた学生の中で,ウィトゲンシュタインがいちばん優秀だった,と証言しています。その理由が,簡単には「わかった」というような顔をしないで,いつまでも「不思議だなあ」という表情をしていたからなのだそうです。 これ,世間の評価とは逆ですよね。世間では,往々にして,「わかった」「じゃあ,先に行こう」と,要領のよい学生を,「優秀」だといいます。でも,本当はそうではないのです。(p177)

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