2014年5月15日木曜日

2014.05.14 堀江貴文 『金持ちになる方法はあるけれど,金持ちになって君はどうするの?』

書名 金持ちになる方法はあるけれど,金持ちになって君はどうするの?
著者 堀江貴文
発行所 徳間書店
発行年月日 2013.04.30
価格(税別) 1,200円

● 若くして成功し,ヒルズ族の代名詞となり,女優とつきあい,プライベートジェットを乗り回し,派手な買収劇で注目を浴び,ついには証券取引法違反で収監され,マスコミと世間からクソミソに言われ,しかしそれに潰されることなく,釈放後は(収監中も)鮮やかさを取り戻し,再び株をあげつつある堀江さんの近著。

● ビジネスの種になるんじゃないかと考えることを,惜しみなく開陳。見る人が見れば宝の山なのだろう。
 でも,ほとんどの人はなるほどと思っても,実行には移さない。だから堀江さんのような人が際立つわけで。

● 悩み相談も面白い。明快だ。これについては,著者自身が次のように語っている。
 相談者たちの全体的な傾向としては,イイ子ちゃんが世の中に多すぎて,必ず物事には正解があるとマジに思っている印象がある。(p236)
 暇なら暇らしく,本能に従って楽しく生きればいいと思う。その気になれば食欲,性欲,睡眠欲はいくらでも満たされて,新鮮な喜びを味わえるのに。貧しい時代の倫理に縛られすぎだ。ダラダラ遊んでりゃ,そのうち何かに出会える。(p237)
● 著者のようにスパッと動ける人と,そうではない大多数の人とを分けるものは何なのか。
 「買った株が値下がりしても中々損切りができなかったり,結婚した相手のことが好きではなくなったのに離婚をすることができなかったりする」(p247)のが,つまり大多数だと思うのだが,これ「自己暗示にかかって」いるからか。
 考えすぎない,思い切りがいい,度胸がある,といったことなんだと思うんだけど,なぜそうできるのか。プリンシプルがある,世間や常識にとらわれない,ということか。って,これは循環論になりそうだな。

● 以下にいくつか転載。
 人間のやる事だから,必ずコピれるはず。牛角創業者の西山(知義)さんは焼き肉をカットする職人の技をすべてマニュアル化してバイトにやらせて人件費を減らしたのだから。(p142)
 マスメディアとかを通して“いい人イメージ”が定着しすぎると,有象無象が寄ってくるのが嫌なんですよね。どうでもいい人には寄ってきてほしくないというか。そんな人のために努力をするのは嫌だというのがあります。(p178)
 親というのは先が読めないんですよね。介入しないのが一番です。(中略)親の介入は子供の将来のためには百害あって一利なしです。(p180)
 生活が苦しいと洩らす人でも,よくよく話を聞いてみると,実にくだらないことに悩んでたりする。(p241)
 この世には,いらないものに平気でお金を払っている人が多すぎる。例えば,手紙だ。(中略)伝えたい情報を特定の人に伝えるだけなのに,余計な手間と時間と料金の発生するこのシステムが,よく現代まで生き残っているものだ。(中略)日々,迷惑なダイレクトメールを配送し続ける日本郵便は,いってみれば世界最大のスパム業者だ。(p251)
 「人肌の温もり」とかいう一見聞こえのいい価値観で守られているものが,本来,重要とされるべき効率や技術革新の邪魔をしている。(p253)
● 夏野剛さんが寄稿している。その夏野さんの文章からいくつか転載。
 10人でできる仕事を100人かけてやっていたり,1000円で済むコストに10000円費やしていたり。世の仕事の大半は,そんなのばかりですけど(p93)
 日本のほとんどのルールは組織を維持させるため,ある意味での非合理性を守るために生みだされたものです。しかしネットによって「組織なんて入らなくてもいい」生き方が当たり前になってきました。(p95)
 これまで保険にしろ年金にしろ,組織にいた人を優遇する仕組みになっていましたが,ネットが発達することによって,組織を大事にする意味がなくなってきます。(p96)
 劇作家の寺山修司はかつて“若者よ,書を捨てよ町に出よう”と言いました。いまは違います。“若者よ,引きこもってググれ”です。 家にこもってググった方が,よっぽど新しい情報が入ってくるし,精力的に発信もできます。書は捨ててOK。街に出るのも無意味。あんな古くてデータ量の少ないアーカイブを頼りにしても,これからは役に立ちません。(p98)
 ネット社会の急成長によって,この10年でルールもモラルも変わってしまいました。10年前の常識を元に話している先輩の意見は,参考になるどころか邪魔なものでしかないことも十分にあり得るのです。先輩からのアドバイスは,礼儀上は聞いたフリをする,もしくは一意見として聞く程度にし,ネットに戻り,自分の信念に従いましょう。(p98)

0 件のコメント:

コメントを投稿