2014年4月13日日曜日

2014.04.11 林 望・岡本和久 『金遣いの王道』

書名 金遣いの王道
著者 林 望
    岡本和久
発行所 日経プレミアシリーズ
発行年月日 2013.11.08
価格(税別) 850円

● ご隠居がオダをあげているような印象を感じてしまったんですけど。
 岡本さんによれば,人の一生はおおよそ30年ごとに三分割することができる。「学び」「働き」「遊び」だ。「真の遊びとは,自分が本当に好きなことをしていると,それがそのまま世の中の役に立つものである」という。が,「遊び」の時代に入ってしまうと,まさにそのことによって,世の中とは一線を画されてしまうのかもしれない。

● 要するに,「遊び」に入ったら,あとは黙して語らない方がいいんじゃないか。語らずとも自ずと伝わるものがあるだろう。それで良しとするしかないのでは。
 どうしたって,世の中を支えているのは「働き」の時代にいる人たちであって,しかも時代は動いている。自分の「働き」の時代はもう過去のものだ。過去をもって現在の「働き」に語りかけても,相手にしてもらえないんじゃないのか。
 老兵は消え去るのみ,がいいんじゃないか。少なくとも潔い。

● と言いながら,以下にいくつか転載。
 被災地の支援のための資金がどこかの地方の「ゆるキャラ」を創るために遣われているとかね,似たような話は今でもありますね。大きな災害が来て,そのためだったらおカネを遣わなきゃいけない,という誰も抵抗できないような大義名分があると,ワーッとたかってくる奴がいるんですよ。被災地支援の資金が何故これに遣われているのかなと思うのがいっぱいありますよ。(岡本 p44)
 ちょっと誤解を恐れずに言うと,多くの場合,大企業で登用される女性って,見目麗しいタイプで,気が利いて,意思決定の時は「おっしゃるとおり」みたいなことを言っている女性でしょ。(中略) 組織が,男社会をできるだけ壊さないような女性を選ぼうとしているからなんですよ。(岡本 p87)
 ただ単に「儲かりますよ」という話じゃなくて,働く人が自分のやっていることに意味を見出せないと本当の力って出ないですよね。プロほどその傾向が強いと思います。 アメリカ社会では,そういう形で社会がよくなっていく『何か』が担保されているように思えるんです。それがすごく緩んじゃっているのが日本ですよね。(岡本 p91)
 大切なものを残して残りを処分するのはしみったれた考えだと思うんです。(中略)僕は一番大事なものから処分していき,「最後に死ぬときはどうでも良いものしか残っていない」,そういう死に方をしたいなあと思いますね。(林 p170)

0 件のコメント:

コメントを投稿