2014年1月27日月曜日

2014.01.22 養老孟司 『死の壁』

書名 死の壁
著者 養老孟司
発行所 新潮新書
発行年月日 2004.04.15
価格(税別) 680円

● ベストセラーになった『バカの壁』に次ぐ,新潮新書の「壁」2冊目。

● 以下に転載。
 殺すのは極めて単純な作業です。システムを壊すのはきわめて簡単。でも,そのシステムを「お前作ってみろ」と言われた瞬間に,まったく手も足も出ないということがわかるはずです。(p18)
 他人という取り返しのつかないシステムを壊すということは,実はとりもなおさず自分も所属しているシステムの周辺を壊しているということなのです。「他人ならば壊してもいい」と身勝手な勘違いをする人は,どこかで自分が自然というシステムの一部とは別物である,と考えているのです。(p23)
 武士の切腹というのも,メンバーズクラブからの脱会方法の一つです。かなり強引で特殊な方法といってもよいでしょう。メンバーから抜けるにあたっては,腹を切りなさい,というのですから。(中略) 逆にいえば,そこまでしないと脱会は出来ない。死んだら抜けられるということは,裏を返せば,死ななくては抜けられないということです。(p95)
 脱会がそれだけ厳しいメンバーズクラブならば,入会だって相当うるさいのは当然です。生まれてきさえすれば即入会というわけにはいきません。だから,日本では「間引き」の伝統があるのです。すでにメンバーになっている側の都合もしくは判断で入会お断りとなる。(p98)

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