2013年7月31日水曜日

2013.07.31 番外:iPhoneビジネス活用術 flick!特別編集

書名 iPhoneビジネス活用術
編者 村上琢太
発行所 枻出版社
発行年月日 2013.08.10
価格(税別) 648円

● この手の雑誌を買って読むってことは,スケジュール管理とかメモとか,一切合切をデジタルに移行したいと思っているのかなぁ。そうしたいから,背中を押してほしいと思ってんのか,オレ。
 あるいは,こうしたデジタルガジェットをビシバシとこきつかって使い倒しているイメージに憧れているのか。

● ぼくはAndroidユーザーだけれども,iPhoneでできることはAndroidでもできるだろう(AndroidでできることはiPhoneでもできる)。
 ところでそのAndroidだけど,とても使い倒しているとはいえない。音楽プレーヤーとしても使っているし,テレビもAndroidのワンセグで代用しているので,使用時間はけっこう長いんだけど。
 もっとこいつを手なづけてやりたいっていう気持ちは,あるにはある。ガジェットをその限界まで使うことができたら,それ自体が快感だろうなぁ,っていう。ボールペンを最後まで使いきったときに感じる快感と同種のものを,より強く味わえるんじゃないかって。

● 一方で,紙の手帳やノートにも未練があって。紙の利便性ももちろんなんだけど,手ざわりとか手書き文字への愛着とかもあるのかなぁ。

● で,結論。本書を見たあとも,デジタルの比重を高めようとは思わなかった。特に目新しい情報もなかったし,ユーザー8人に具体的な使い方を聞いた紹介記事もあるんだけど,自分とは境遇が違いすぎる。
 ということよりも,現状維持を破るパワーがぼくに欠けているってのが大きいんだろうな。現状に大きな不都合は感じていないっていうか,感じないようになっているっていうか。

2013.07.31 卯野たまご 『夢を叶える! 引き寄せノート術』

書名 夢を叶える! 引き寄せノート術
著者 卯野たまご
発行所 メディアファクトリー
発行年月日 2012.04.06
価格(税別) 980円

● ヤフオクで購入。自分でも買っておきながら,こういうことを言っちゃいけないんだけど,こういうのに惹かれる人って,ぼくもそうだけど,ダメダメちゃんが多いんじゃないかと思う。
 現実逃避大好きっていうかさ。あなたは今のままで完璧なんだからと言われて,額面どおりに受け取っちゃうっていうかさ。

● 何もしなくても,夢が叶ったシーンをリアルに思い浮かべていれば,神だか創造主だか宇宙霊だかハイヤーセルフだかが,そのシーンのとおりに現実を変えてくれる。それを半ば以上信じちゃってる人,マジでいるんだと思うんだよねぇ。
 そういう人が決して少なくないことが,書き手と版元に仕事をもたらしてくれるんだろう。こうした本って次から次へと出版されてるからね。
 次から次へと出版されるということは,御利益がないってことなんだけどね。

● 本書を読んで自分もやってみようと思う人も,少なくない数,いるはずだ。っていうか,そう思ってるからこういう本を買うわけでね。やってみれば,ってことですけどね。

● ただし,本書をそれだけで片づけてしまってはいけない。本書は類書の中では真面目指向。良い習慣をつけるための具体的な方法論を説いたものでもある。
 実際,早起きとか,思いたったら即実行とか,そうしたクセを身につけようとすれば,著者が示しているようなやり方は,かなり有力な方法だと思う。

● 問題は,それをやったからといって,狙った習慣を獲得できるとは限らないこと。というより,本書で説かれている方法をやりきれるほどの人なら,たいていはうまくいくのかもしれない。
 本来,本書の方法論は楽しい作業なんだろうけど,それでもなかなか続かないんじゃなかろうか。

● ぼくに関していうと,それ以前の問題がある。最初に「食べたいモノを書こう」「行きたいところを書こう」「プチプライスの欲しい物を書こう」とあるんだけど,食べたいモノも行きたいところも欲しい物もないんだよねぇ。
 足るを知っちゃったのかなぁ。歳を取っちゃったのか。まず,ここを何とかしないと。

2013.07.30 山本博文監修 『あなたの知らない栃木県の歴史』

書名 あなたの知らない栃木県の歴史
監修 山本博文
発行所 洋泉社歴史新書
発行年月日 2013.01.26
価格(税別) 780円

● 栃木県の歴史を教科書的に書き連ねたものではなく,トピックを70個選んで,それらについてザックリと解説している。
 どこから読んでもOK。気軽に読める。

● 栃木に限らないけれども,支配者層は何度も入れ替わっている。これ,支配者層だけですかね。
 住民もけっこう移動してて,昔の下野国住人の直系の子孫なんて,今の栃木県にはほとんどいないんじゃないかと思ったりした。

● 承久の乱の功によって,宇都宮頼綱が伊予国守護職を与えられたという記述がある。実際に伊予国に赴任したんだろうか。
 愛媛県の宇和島あたりには,宇都宮さんってけっこういらっしゃいますよね。何か関連があるのか,あるいはないのか。

● 江戸中期以降の農村の疲弊に対する復興政策としては,二宮尊徳の「報徳仕法」が有名だけれども,「代官仕法」というのもあったんですね。特徴は北陸から移民を迎え入れたこと。
 これ,明治維新前後にも相当あったようで,富山県や新潟県からまとまった数,入ってきてますね,栃木に。昔の下野国住人の直系の子孫なんて,今の栃木県にはほとんどいないんじゃないかと思うのは,こういうこともあるからだ。

● 田村仁左衛門が紹介されている。今の上三川町の人。
 「苗代への播種量や田植え時に用いる一株の苗数に関する当時の常識を疑った。そして,適正量を発見するため,自分の水田で栽培実験と観察を繰り返した」らしい。また,「どの作物とどの作物を組み合わせて連作すれば地力が落ちないか,どうすれば肥料の効果を最大限に発揮できるかなど,詳細に実験を繰り返し,収穫高を増大させた」のであるらしい。
 その仁左衛門,「子供の頃から読み書き算盤が苦手だった」そうだ。こういう人が栃木にいたって,けっこう嬉しい。

2013年7月30日火曜日

2013.07.29 増田宗昭 『代官山 オトナ TSUTAYA 計画』

書名 代官山 オトナ TSUTAYA 計画
著者 増田宗昭
発行所 復刊ドットコム
発行年月日 2011.05.25
価格(税別) 952円

● 著者がやってきた仕事のふり返りであり,これからの羅針盤を作るための地ならしであり,「企画」の指南書にもなっている。
 ひじょうに重要かつ有益なことが説かれているようなんだけども,そうした重要なことは,文章を使おうが学校の教室を使おうが,伝えることはできないものかもしれない。

● 本書を読んで,文章を頭で解読できても,それで止まってしまいますからね。そこから先には行かない。行かせるためには,別の(読書以外の)作用が必要になる。
 ダメな人(たとえば,ぼく)が本書を読んでも,それだけではダメなまま。

2013.07.28 三浦雄一郎・三浦豪太 『冒険の遺伝子は天頂へ』

書名 冒険の遺伝子は天頂へ
著者 三浦雄一郎
    三浦豪太
発行所 祥伝社
発行年月日 2013.05.05
価格(税別) 1,300円

● 80歳でのエベレスト登頂を成功させた三浦雄一郎さんが,日本を発つ前に書いたもの(書いたのは息子の豪太さんだろうけど)。
 売れているでしょうね,この本。

● 怪物ですよねぇ。エベレストに登ることじたい,並の人間じゃできないのに,80歳でやってのけるんですからねぇ。こういう怪物を基準にしちゃいけないんだろうねぇ。

● いくつか転載。
 今まで遺伝子は生まれ持ったものであり,生涯変わらないと言われていた。しかし,遺伝子は変化するというのが現在の定説である。つまり,その人の生き方次第で遺伝子を変えることができるのだ。(p57)
 不整脈が発覚した翌年に行なったシシャパンマ登山中のこと。いつもより呼吸が荒く,登るペースの遅い父を見て,様子がおかしいことに気付いた僕は「大丈夫か? そろそろ引き返そう」と声をかけた。 すると父からこんな答えが返ってきた。「大丈夫だ,豪太。絶好調な不整脈だ」(p75)
 76歳で父がスキー場で転倒し大腿骨と骨盤を骨折した時,さぞ落ち込んでいるだろうと入院している父のもとへ見舞いに行った。扉を開けると若い看護師さんに囲まれ,デレデレと笑う父の姿があった。僕の心配は取り越し苦労だったわけだ。 「豪太,ここは最高だ。雪山みたいに寒くないし,かわいい看護師さんが体を拭いてくれる。ここはススキノみたいだ」(p81)

2013.07.28 夢枕 獏 『作家の道楽』

書名 作家の道楽
著者 夢枕 獏
発行所 KKベストセラーズ
発行年月日 2013.06.25
価格(税別) 1,000円

● 著者は本業(小説を書くこと)が一番の道楽だとも言う。のだが,それ以外に,本書では次の10個について語っている。
 歌舞伎,漫画,落語,格闘技,カヌー,登山,書,陶芸,写真,釣り。

● それぞれ,本格的にのめりこんでいる。たとえば,登山。夏に富士山に登るんじゃない。チベットやヒマラヤの話だ。ひょっとしたら命がないという状況に自らを置く。

● ま,普通の人にはできないし,勧めもしないってことだろうね。当然,ぼくも読むだけで終わりにさせてほしい。

2013.07.28 ジェームズ・ヒュームズ編 『チャーチル150の言葉』

書名 チャーチル150の言葉
編者 ジェームズ・ヒュームズ
編訳者 長谷川喜美
発行所 ディスカヴァー・トゥエンティワン
発行年月日 2013.05.15
価格(税別) 1,300円

● チャーチルの箴言集。箴言はしょせん箴言に過ぎないものだろう。こういうものをいくら知っても,まず何の役にも立たない。話の種くらいにはなるかもしれないが,それ止まりだ。言い回しの面白さを味わえばいいものだ。

2013年7月29日月曜日

2013.07.27 神渡良平 『静寂の時間がいのちの根を養う』

書名 静寂の時間がいのちの根を養う
著者 神渡良平
発行所 致知出版社
発行年月日 2006.05.02
価格(税別) 1,714円

● 山本玄峰老師の話が出てくる。高僧って,昔から高貴な血筋の人が多いじゃないですか。大昔の一休禅師だって,たしか天皇の息子じゃなかったか。わりと貴族的な世界なのかなぁと思ってたんですよ。
 が,玄峰老師は捨て子。しかも,若くして眼疾で失明。御前に畏まるしかないっていう人ですね。こういう偉大な人が世の中にはいる(いた)ってことは知っておく価値があることだと思う。

● 子供に先立たれた楠田由子さんの話にも胸を突かれた。リアルな具体に遭遇して,それを越えた人の話は,文句なしに説得力がある。
 本書に書かれている話はそれなりに美化されたものなのかもしれないけれども,そうだとしても,有無を言わせない迫力がある。

2013年7月27日土曜日

2013.07.27 堀 正岳・中牟田洋子・高谷宏記 『モレスキン 人生を入れる61の使い方』

書名 モレスキン 人生を入れる61の使い方
著者 堀 正岳
   中牟田洋子
   高谷宏記
発行所 ダイヤモンド社
発行年月日 2011.09.08
価格(税別) 1,600円

● モレスキンユーザーを取材して,それぞれの具体的な使い方を紹介したもの。
 ノートを恒常的に使ってる人って,仕事で使ってますよというのを別にすれば,圧倒的に少数派だろう。

● しかも,かのモレスキン。ぼくはもちろん使ったことはない。
 第一,高価だ。A6サイズの小さなノートが千数百円するのじゃなかったか。仮に買ったとしても,値段を考えてケチケチした使い方をしそうだ。ノートを使うときに,やってはいけないことの筆頭にくるのが,このケチケチ使うというやつだろう。

● たぶん,ぼくだけじゃないでしょうね。この値段だと大衆的な商品にはならない。
 となると,大衆のひとりとしては,やっかみのひとつも言いたくなる。ピカソやヘミングウェイも使ったノートだといったって,それを使っているアンタがピカソやヘミングウェイになれるわけでもあるまいよ,っていうようなね。

● ではあっても,モレスキンに熱狂的なユーザーがいるとは以前から聞いていた。それなりの理由があって熱狂しているはずで,つまりは高いだけのことはあるってことなんだろう。手帳におけるEDIT,パソコンにおけるMacのような風合いを持っているのかもしれない。
 もし,ぼくがノートをガンガン使う暮らしをしていたのであれば,ノートくらいは贅沢しようと,モレスキンに手を出していたかもしれないと思ってみたりもする。
 幸か不幸か(たぶん不幸なんだろうけど),そういう暮らしは身につかなかった。

● 本書で紹介されている使い方の中に,モレスキンでなければできないというものはひとつもない。あたりまえだ。モレスキンは要するにノートだ。モレスキンでできることは,他の安いノートでもできるに決まっている。
 けれども,モレスキンでやった方が快適なんでしょうね。そこは伝わってくる。

● それと,単純に文字だけ書いている人は少数派で,絵や図を書いている人が多いのも印象的。ユーザーの職業も,デザイナーとかわりとクリエイティブ系が多い感じ。ここでもパソコン界のMacという感じですな。
 本にしやすいからという理由で,そういう人を集めたのかもしれないけれども,なるほどこういう使い方をするのであれば,紙質や製本が大事だろうなと思った。

● ちなみに,ぼくもちょっとノートを使うようになった。ごく最近のことなんですけどね。
 ずっとパソコンで日誌を書いていたんだけど,今年の4月からそれをやめた。同じく,パソコンでこづかい帳をつけていたんだけど,それもやめた。そのかわりに,ちょこっとノートに何事かを書いておくことがあるようになった。

● 使用しているのはダイソーで買った「ペン差しカバー付きA6ノート」ってやつ。そこに景品でもらったボールペンを差しこんで使用中。ペンと一緒に携行できるのはすこぶる便利。っていうか,必須の要件でしょうね,これは。
 あんまり書かないから,しばらくもちそうなんだけど,ダイスキン(ダイソーで売ってるモレスキン風のノート)も一緒に買った。堅い表紙にゴムバンドが付いてるやつね。
 恥ずかしながら,ぼくにはこれで充分なようだ。正確にいうと,ぼくにはこちらの方が似合っているようだ。ぼくがモレスキンの似合う男になる日は,たぶん永久にこないだろうね。

2013年7月25日木曜日

2013.07.25 『世界の広場』

書名 世界の広場
写真 ゲッティ イメージズ ジャパン株式会社
発行所 パイ インターナショナル
発行年月日 2012.10.13
価格(税別) 1,800円

● ヨーロッパの広場を中心に写真で紹介。あれですね,ヨーロッパってどの街の写真を見ても,同じに見えますな。日本の駅前風景と同じね。画一的ですよ。景観としての風格はぜんぜん違うけど。

● 日本の広場は紹介されていない。っていうか,日本に広場ってありますか。わが下野國でいうと,宇都宮の二荒山神社への登り口付近は広場っぽいね。あとは知らない。東京だと,恵比寿ガーデンプレイスは広場を抱えてますかねぇ。
 でも,広場的機能は公園が果たしているだろう。日比谷公園なんか典型的にそうだと思う。本書で紹介されている広場の中にも,公園といった方が体を表す言葉として相応しいものがけっこうある。

● よくヨーロッパでは広場を中心に街が作られていると言われる。日本はそうじゃない。それを何か劣ったことのように言われるのは心外だ。
 だから民主主義が成熟しないのだ,とかね。それほど単純な話かよ。成熟してないのは,おまえの頭の方だろーよ。

● 広場の使われ方はいろいろだ。市が立ったり,デモ隊が集結する場になったり,いろんなパフォーマンスが行われたり,人々が三々五々散策していたり。
 必要なものでしょうね。広場そのものというより,広場的機能を果たせる場所はどうしたって必要だろう。

● 本書で紹介されている広場の中で,オッと思ったのは,ジュネーヴの国連前広場。巨大な椅子のオブジェが目をひく。
 味わいがあるのは,中南米の広場ですな。メキシコシティのソカロとかね。写真で見る限りは,ということですけど。

2013.07.25 中谷彰宏 『魅惑力』

書名 魅惑力
著者 中谷彰宏
発行所 学研パブリッシング
発行年月日 2013.07.09
価格(税別) 1,200円

● 副題は「一瞬で,人を虜にする女になろう」が副題。

● ひとつだけ転載。
 芸大の先生に「どういう学生が一流の芸術家になれますか」と聞きました。1つは,既成の概念にとらわれず,いろいろなことをやれる人です。これが「トライ」です。 もう1つは,自分の好きなことをやっている時に,先生や仲間のアドバイスに対して,「ああ,そうか。これはひとりよがりだったかな」と,素直に聞ける人です。(p101)

2013.07.24 中谷彰宏 『変身力』

書名 変身力
著者 中谷彰宏
発行所 学研パブリッシング
発行年月日 2013.02.12
価格(税別) 1,200円

● 「今日から,魅せる女に生まれ変わろう」というのが副題。

● ひとつだけ転載。
 お昼休みに,ごはんを食べに行きます。この1時間にも,ケータイを持たずにいられません。この時点で,ケータイ依存症です。夜,寝る前にメールチェックをしないと寝られなくなります。アルコール依存症と同じです。(p69)
 たしかにそうなんだけどね,多いだろうな,こういう人。性別年齢を問わず。何なんだろうね,もうケータイは身体の一部になってしまっているんですかねぇ。ケータイを供給する側は,ユーザーがここまで使ってくれれば本望だろうけどね。
 人間関係依存症なんでしょうね。あるいは他人恐怖症候群とでもいうべき状況になってて,ケータイを介したつきあいに落ち度を作ることを恐れているのか。

2013年7月24日水曜日

2013.07.24 小川和也 『55歳からのフェイスブック入門』

書名 55歳からのフェイスブック入門
著者 小川和也
発行所 海竜社
発行年月日 2012.09.25
価格(税別) 1,500円

● フェイスブックに誘う誘惑の書。誘惑効果,大。
 フェイスブックを使えば,こんないいことがある。こういうふうに使えば,ここがこんなふうに変わる。そういったことを懇切丁寧に具体的に解説している。
 技術的な説明は最低限。しかし,この最低限を押さえておけば,フェイスブックを使っていくのに,たぶん,何の支障もないだろう。

● 人にとって一番大切なのは,人とのつながり。それを基点にしている。このテーゼを否定しさることは難しいから,自ずと説得力があることになる。
 ぼくもやってみようかな,フェイスブック。と思ってしまった。っていうか,いつかは始めそうな気がしてきた。こりゃ,やることになるだろうなぁ,って。

● が,今はやらない。なぜかといえば,人とのコミュニケーションを煩わしいものと思っているからだ。ぼく,友だち少ないもん。っていうか,いないもん。
 社会人になってから休日を友人と過ごしたことは,数えるほどしかない。ここ20年に限定すれば,ほぼ皆無だ。
 ひとりがいい。ひとりでいることを苦にしない。誰とも口をきかずに1日が終わったっていう休日,さほど珍しくないからね。

● それが問題だとは別に思ってなくてさ。ブログで語るのは,そういう人嫌い,コミュニケーション嫌いの人間にとっては,けっこうな福音だ。
 逆にいうと,それで気がすんでしまっているね。

2013.07.23 中谷彰宏 『「あと1年でどうにかしたい」と思ったら読む本』

書名 「あと1年でどうにかしたい」と思ったら読む本
著者 中谷彰宏
発行所 主婦の友社
発行年月日 2013.03.31
価格(税別) 1,300円

● 毀誉褒貶ある中谷さん。っていうか,毀と貶の方が多いんじゃないかと思うんだけど,けっこういいこと言ってますよ。

2013年7月23日火曜日

2013.07.23 大森ひとみ 『ビジネスファッションルール 武器としての服装術』

書名 ビジネスファッションルール 武器としての服装術
著者 大森ひとみ
発行所 ディスカヴァー・トゥエンティワン
発行年月日 2013.05.15
価格(税別) 1,500円

● 「なぜ,日本の働く女性の多くは,ビジネスシーンで素敵に輝いて見えないのか? プライベートシーンでは,みんな,ほんとうに素敵なのに・・・・・・」(p2)ということから,本書はビジネスウーマンに向けて仕事着についてレクチャーする。

● この論点については,本書にも登場するけれども,はるか昔に刊行されたジョン・T・モロイの2冊(『Dress for Success』と『New The Women's Dress for Success』)がいうなら決定版で,この分野ではそれ以後,特段の訂正を要するような状況の変化はないんじゃないかと思う。
 どちらも(完全版ではないかもしれないけど)邦訳が出ている。『ビジネスマン成功のための服装学』(ジャテック出版)と『キャリアウーマンの服装学』(三笠書房)。さすがに現在では入手困難になっているかもしれないけど。

● この2冊はぼくも読んでいる。で,それが活きたかといえば,全然。公私ともに服装なんかどうでもいいという方に行っちゃった。楽に流れたということですね。
 ファッションルール以前に,お洒落の要諦はやせ我慢にある。そのやせ我慢ができるかどうか。やせ我慢に伴う面倒くささにつきあえるかどうか。
 たいていの男はできないんだと思うんですけど,そうでもないのかなぁ。

● クールビズやスーパークールビズを実施する企業も増えてきていると思うんだけど,本書によればそれを認めないところもあるらしい。でもね,日本の夏はひょっとすると,同時期の香港やシンガポール以上に過酷な環境かもしれない。
 今や,日本は温帯ではなくて,北海道を除いて亜熱帯に属する国になった。暑いだけならまだしも,湿度が追い打ちをかけてくる。
 これでネクタイやジャケットを着用するなんて,馬鹿げているにも程がある。焼けた鉄板のうえで踊っている猫さながらだ。

● そうまでして維持しなければならない仕事の作法が,この日本にあるのか。あると思っているのは幻想じゃないのか。
 「成功のための服装学」といったって,服装に対する見方をみんなで少し変えれば,別の「学」の体系が成立するだろう。

● 本書は女性向けの指南書だ。なぜそんなものを読んでいるかというと,なんでかなぁ,話題作りということにしておきましょうか。
 かといって,この本に出てくるトピックをそのまま女性にぶつけたんでは,嫌みったらしいバカ男になってしまうかもしれない。っていうか,なるでしょうね。

2013年7月22日月曜日

2013.07.22 山口和幸 『ツール・ド・フランス』

書名 ツール・ド・フランス
著者 山口和幸
発行所 講談社現代新書
発行年月日 2013.06.20
価格(税別) 780円

● 「癌闘病からの復帰後にツール・ド・フランスで前人未踏の7連覇を達成するという,奇跡のヒーローであるはずだったアメリカのランス・アームストロングが2012年10月,ドーピング違反によって全成績を剥奪された」(p7)ことを,本書で初めて知った。
 アームストロングが最後に優勝してから7年後にこういう結果が出るとは,調べる方もとんでもない執念だな。日本なら,まずこういうことは起こらないだろうね。水に流しちゃうからね。
 本書を読み進めていくと,ツール・ド・フランスの歴史はドーピング対策の歴史でもあったことがわかるんだけど。

● ところで。
 うちのヨメは,スペインのペドロ・デルガドとミゲール・インデュラインに会ったことがあるという。彼女が大学を卒業した年に宇都宮で。
 自転車でとある交差点にさしかかったら,前方に外人の男たちが群れていたので,後ろに停まった。男たちのひとりが気づいてくれて,前に行きなよと道を空けてくれたんだそうだ。
 で,前に出たら,男たちがさっとV字に並んで,正面からカメラのフラッシュがたかれた。

● これはすごい人たちなんだと思って,後刻,友だちとふたりで彼らが泊まっているホテルを訪ねてみた。
 そのホテルは交差点の近くにあるホテルだったらしいんだけど,そのホテルはぼくも知ってる。さほどに立派なホテルじゃない。

● ホテルを訪ねたら歓迎されたらしい。イケメンのデルガドと写真を撮ってもらった。デルガドが,これからは彼がこのチームを引っぱっていくことになるから,彼とも撮っておいた方がいいよ,とインデュラインに引き合わせてくれたんだそうだ。で,インデュラインとも写真を撮った。
 帽子にサインをして渡してくれたらしい。その帽子は実家のどこかにあるはずだという。薄いペニャペニャの帽子だったよ,っていうんだけど。

● おいおいおい,本当だとしたらかなりの値打ちものじゃないか,その帽子。
 ヨメが大学を卒業したのは1990年だから,話の平仄はぴったり合うんですよね。インデュラインがツール・ド・フランスで5連覇するのは,1991年からだから。
 たしかにすごい人たちと会ったことになりますよねぇ。

● 最初に撮られた写真はきっとスペインの新聞に載ったのよ,って言うんですけどね。彼らがV字に並んだときは,ためらわず車道にはみだしたそうだ。ひゃー,やることが違うわぁ,この人たち,って思ったって。

2013.07.21 インク・インコーポレーション編 『クラシックホテルさんぽ』

書名 クラシックホテルさんぽ
編者 インク・インコーポレーション
発行所 グラフィック社
発行年月日 2013.06,25
価格(税別) 1,600円

● 「世界を旅し各地のホテルに宿泊する数が増えるほど,日本のホテルがいちばんであると感じるようになります。日本のサービスのクオリティは世界に誇れるものであり,すべてのお客に差別なく対応することろなどは,世界のホテルに見習ってもらいたいものです」(p6)とある。
 じつにその通りと膝を打ちたくなる。ま,外国のホテルに泊まったことは数えるほどしかないんだけど。

● ぼくのような旅の素人は,外国のホテルに行くと,カウンターにいるのが外国人だというだけで,何というか幻惑されてしまうところがありますな。髪の色が違う。眼の色が違う。背が高い。っていうオネーチャンがカウンターにいるだけで,別世界に来たっていう,ね。
 けど,そんなものにはすぐに慣れてしまうわけで,そうすると事務処理のいい加減さとか,話の通らなさ加減が目立つようになる。

● さて,本書は国内のクラシックホテルを写真をメインに紹介するもの。お馴染みの日光金谷,箱根の富士屋,奈良ホテル,万平ホテルなどなど。類書はすでにいくつも出ている。定期的に出てくるものだね。
 カタログ集のようなものをこの値段で売るのかよ,と思ったりもするんだけど,それができるだけの何らかのバリューを,これらのホテルは持っているわけだよね。
 100年を超える歴史の中では,失態もあったろうし,経営危機にも見舞われたろうし,その危機に耐えきれなくて経営母体が代わったり,といったこともあったろう。しかし,ともかく現在まで残っているわけだから,大したものだよ。

● では,おまえはこうしたホテルに泊まってみたいかと問われると,拒否はしないけど,積極的に泊まってみたいとまでは思わない,といったあたりの回答になる。
 古いものを古いという理由で珍重する趣味はない。たいていの人がそうじゃないかと思いますけどね。

2013.07.20 ゲッツ板谷 『板谷式つまみ食いダイエット』

書名 板谷式つまみ食いダイエット
著者 ゲッツ板谷
発行所 角川書店
発行年月日 2011.08.31
価格(税別) 1,200円

● 5年前にたまたま彼の紀行文の1冊を読んだら,これが面白いのなんの。その他の紀行文やエッセイ集を次々に読んでいった。たぶん,あらかた読んだと思う。
 なんかこの人,ハズレがない。お見事。でも,この行き方だと量産はできないよな。

● が,圧倒的に驚いたのは『ワルボロ』だった。ピカレスク・ロマンというのか悪漢小説というのか。青春小説でもある。息をつかせぬスリリングなストーリーの展開。背景にはプラトニックな恋愛が彩りになってて。登場人物のひとり一人が魅力的。
 この種の小説で第一に指を屈すべきは,阿佐田哲也の『麻雀放浪記』だろう。ぼくは麻雀には詳しくなくて,ルールもあまりよく知らないんだけど,そんなことはこの小説を読むのに何の障害にもならない。っていうか,そんなものを吹き飛ばすほどに面白かった。
 吉川英治の『三国志』もここに加えていいかもしれない。
 そして,ゲッツ板谷の『ワルボロ』をぼくらは読めることになった。

● ところが,先に「あらかた読んだ」と言ったんだけど,じつは『ワルボロ』の続編『メタボロ』『ズタボロ』をまだ読んでいない。何やってんだ,オレ。
 この種の小説は文学賞には縁がない。こういうものにカスリもしない文学賞って何なんだとは思うんだけど,これは言っても仕方のないことだからね。

● 特にエッセイ集についてだけれど,タイトルが秀逸(っていうのも変か)。“情熱チャンジャリータ”とか“妄想シャーマンタンク”とか“直感サバンナ”とかね。別に内容を表しているわけじゃないしね。っていうか,そもそも何かの意味を持つような語じゃないもんな。

● そのゲッツさんも7年前に脳出血を患い,以後,やや生産性が落ちているかもしれない。死んでもおかしくなかったようだからね,それも当然。
 煙草もやめて,ダイエットもして,健康指向。これまた,そうなるしかないものだろう。

● それでも,それを本書のような抱腹絶倒の読みものに仕立ててくれるわけだね。

2013.07.20 マーシー・シャイモフ 『確実に自分を変えていく法』

書名 確実に自分を変えていく法
著者 マーシー・シャイモフ
訳者 茂木健一郎
発行所 三笠書房
発行年月日 2011.07.10
価格(税別) 1,400円

● 訳者が茂木健一郎となっているんだけど,まさかこれを茂木さんが訳したとは考えにくい。下訳に手を入れたとも思えない。このあたり,どんな事情なのかねぇ。

● その茂木さんが書いた巻頭の解説から,ひとつだけ転載。
 「自分探し」という言葉をよく聞きますが,この聞こえのいい言葉に惑わされるのが間違いのもと。自分なんか探したって見つかりません。それはつくっていくものだからです。 「こんな自分は本当の自分じゃない」「自分のしたいことがわからない」などといっている人にかぎって,あれこれいう前にとりあえず「何かをやってみる」ことがありません。 最初はどんなことでも緊張します。無理をしたり,失敗をしたり,ダメな自分を思い知らされたり・・・・・・すべて当たり前のことです。 その「緊張」や「恐れ」や「恥ずかしさ」などを何度も何度も経験し,「なぁ~んだ,やればできるじゃないか」と,リラックスできるようになったときに得られるもの。 それが「本当のナチュラルな自分」です。(p11)

2013.07.19 タラ・ハント 『ツイッターノミクス』

書名 ツイッターノミクス
著者 タラ・ハント
訳者 村井章子
解説 津田大介
発行所 文藝春秋
発行年月日 2010.03.10
価格(税別) 1,571円

● 本書は,企業がうまく事業を展開していくために,ソーシャルメディアをいかに使っていけばよいか,を説いたものということになる。
 そのキーワードは「ウッフィー」だ。ウッフィーとは「信頼や尊敬や評価」のこと。ゆえに,本書の説くところは,かなり独特だ。面白い。普遍性もあると思える。
 ソーシャル・ネットワークの基本は,一にも二にも信頼なのである。そして信頼は,お金で買うことはできない。お金を払って何かをしてもらおうとか注意を惹こうというのは,オンライン・コミュニティでは不誠実な行為とみなされる。(p14)
 ウッフィーを貯めておくのは意味がない。ウッフィーには,流通することによって価値が高まるという性質があるからだ。(中略)こうしてコミュニティの中でウッフィーが流通すれば,必然的に人と人のつながりが増えることになる。これこそがウェブ2.0の世界で成功する決め手であり,また本書のテーマでもある。(p14)
● 巻末で,津田さんが,ソニーがやらかした失敗談を披露している。ソニーに悪気はないんだろうけどね。イメージダウン分を逆広告費として計算すると,けっこうな額になってしまうだろう。

2013.07.16 筒井康隆 『漂流』

書名 漂流
著者 筒井康隆
発行所 朝日新聞出版
発行年月日 2011.01.30
価格(税別) 1,300円

● 副題は「本から本へ」。幼少年期,演劇青年時代,デビュー前夜,作家になる,新たなる飛躍,の5つに年代を区切って,そのときに読んだ本(のごく一部)を取りあげて,その本を語り,本との関連で自分を語る。

● 「幼少年期」に読んだのは次のとおり。
 田河水泡『のらくろ』
 江戸川亂歩『少年探偵團』
 弓館芳夫訳『西遊記』
 ボアゴベ『鐵假面』
 謝はな凡太郎・画『勇士イリヤ』
 坪田譲治『子供の四季』
 江戸川亂歩『孤島の鬼』
 デュマ『モンテ・クリスト伯』
 夏目漱石『吾輩は猫である』
 メリメ『マテオ・ファルコーネ』
 手塚治虫『ロスト・ワールド(前世紀)』
 マン『ブッデンブロオク一家』
 サバチニ『スカラムッシュ』
 ウェルズ『宇宙戦争』
 宮沢賢治『風の又三郎』
 バイコフ『牝虎』
 アプトン・シンクレア『人われを大工と呼ぶ』
 イプセン『ペール・ギュント』
 イバーニェス『地中海』

● 「演劇青年時代」に読んだのは。
 アルツィバーシェフ『サアニン』
 ショーペンハウエル『随想録』
 ケッラアマン『トンネル』
 チェーホフ『結婚申込』
 ズウデルマン『猫橋・憂愁夫人』
 クリスティ『そして誰もいなくなった』
 フロイド『精神分析入門』
 井伏鱒二『山椒魚』
 メニンジャー『おのれに背くもの』
 横光利一『機械』
 飯沢匡『北京の幽霊』
 高良武久『性格学』
 福田恆存『堅壘奪取』
 ヘミングウェイ『日はまた昇る』
 ハメット『赤い収穫』
 カフカ『審判』
 カント『判断力批判』

● 「デビュー前夜」では。
 フィニイ『盗まれた街』
 三島由紀夫『禁色』
 メイラー『裸者と死者』
 ディック『宇宙の眼』
 ブラウン『発狂した宇宙』
 シェクリイ『人間の手がまだ触れない』
 セリーヌ『夜の果ての旅』
 ブーアスティン『幻影の時代』

● 「作家になる」では。
 生島治郎『黄土の奔流』
 リースマン『孤独な群衆』
 川端康成『片腕』
 オールディス『地球の長い午後』
 つげ義春『ねじ式』
 ビアス『アウル・クリーク橋の一事件』
 東海林さだお『トントコトントン物語』
 ローレンツ『攻撃』
 ル・クレジオ『調書』
 阿佐田哲也『麻雀放浪記』
 新田次郎『八甲田山死の彷徨』
 山田風太郎『幻燈辻馬車』

● そして「新たなる飛躍」では。
 コルタサル『遊戯の終り』
 大江健三郎『同時代ゲーム』
 トゥルニエ『赤い小人』
 フライ『批評の解剖』
 マルケス『族長の秋』
 ドノソ『夜のみだらな鳥』
 イーグルトン『文学とは何か』
 ディケンズ『荒涼館』
 丸谷才一『女ざかり』
 ハイデガー『存在と時間』
 
● 漫画から文学,哲学,社会科学書まで。
 特に,「幼少年期」は戦前を含みますからね。その当時,本を読む人は今よりずっと少なかったはずだ。読める環境にいたことじたい,それなりの階層にいたってことでね。
 父親が京大理学部卒。圧倒的少数の上流だったんだなぁ,と。家にたくさん本があったんだもんなぁ。
 疎開で農家の子供に苛められた話が出てくるんだけど,これねぇ,農家の子供にすれば苛めたくなるのかもなぁ。自分とは隔絶した世界に住んでたやつだと思うだろうからねぇ。それがのっぴきならない事情とはいえ,ノコノコと自分たちのテリトリーにやってきたんだからね。飛んで火に入る夏の虫って思ったかもなぁ。農村と都市の生活格差って,たぶん,今よりずっと大きかったろうしね。

● 読める環境にいても読まない人も当然いるわけで,ここで読むっていうのがね,そこを分けるものって何なんですかねぇ。
 「幼少年期」には「その頃まだ,夢にも思っていない」という記述が頻出する。

2013年7月17日水曜日

2013.07.15 高城 剛 『モノを捨てよ世界へ出よう』

書名 モノを捨てよ世界へ出よう
著者 高城 剛
発行所 宝島社
発行年月日 2012.02.06
価格(税別) 1,400円

● 最初に次のような文章を読まされることになる。
 2011年3月11日に突如襲った東日本大震災,そしていまも放射能を放出し続ける福島第一原子力発電所の事故は,まるで「なかったこと」のような日常が,いまの日本にはある。(p2)
 このままで平穏に日々が過ぎるとはとても思えない。昨年露呈した大王製紙やオリンパスの問題は,企業統治と株式公開の在り方に疑問を投げかけるものだったが,それ以前に株式公開企業とは思えない杜撰さは,日本の「なかったこと」にする力によるものなのだろう。(p3)
 なんのことはない,日本は復興どころか,一層激しく破滅への道をたどり続けているのだ。 東日本大震災によってそのスピードが確実に速まったのにもかかわらず,いまが平穏な日常に戻ったかのように見えているとしたら,僕は非常に危険だと思う。「ただちに影響がない」からとあきらめてしまったが,国民がそう思うように仕向けた既得権益者の術数にはまってしまったかのどちらかだ。(p16)
 原発事故は起こるべくして起こってしまった人災だ。立地上,構造上の問題を抱えていたにもかかわらず,この地震の多い日本であのような原発を稼働させたままにしていたのは人為的な判断ミスだ。(p32)
 こうしたあまりできの良くないアジテーションを越えて次に進むと,著者の世界をフンフンと言いながら読み進めることができる。

● とはいえ,さほどに強烈な主張があるわけでもないようだ。すでにどこかで読んだか聞いたかしたことがらが多いようではある。
 ただ,現状を変えようよというわけだから,若い人にはアピールするところもあるのじゃないかと思う。軽挙妄動するなよ,と付け加えたいのでもあるが。

2013年7月14日日曜日

2013.07.14 長尾藤三 『70歳のロードバイク』

書名 70歳のロードバイク
著者 長尾藤三
発行所 五月書房
発行年月日 2011.11.18
価格(税別) 1,500円

● 中学校の自転車通学以来,まずもって自転車とは無縁だった。大学のときに,安いミニサイクル(当時の言葉)を買ってやはり通学に使ってたんだけど,ほどなく盗難に遇って,以来,自転車に乗ることはないまま,幾星霜を過ごしてきた。
 なんだけど,2010年の6月に忽然と自転車通勤を始めた。片道29キロだからけっこうな距離で,初日の帰りは泣きたくなるような目にあった。尻と腰の痛さがハンパじゃないんですよ。3時間以上かけてわが陋屋にたどり着いたときには,もうやめようと思ったんだけど,サドルを交換したりして,どうにかこうにか続いた。
 もちろん,毎日じゃない。そんなことをしたら死んでしまう。週に二度も自転車通勤ができれば上々といったところで,平均するともっと少なかったと思う。

● なぜ,自転車通勤なんてことをする気になったのか。今となっては記憶おぼろなんだけど,たぶん,メタボ対策だったろう。煙草をやめたらてきめんに太る。いろいろやったけれども,体重は減らない。
 で,最期の手段として自転車通勤を試みたのだった(と思う)。それだけではないかもしれないけど,おおよその理由はそれだ。

● が,昨年の4月からまったく乗らなくなった。自転車通勤が不向きなところに転勤になったためで,通勤で乗らなくなると,休日にも乗るのが億劫に感じられるようになってしまって。
 肥満はどうなったか,って。煙草を復活したら,これまたてきめんに効果があった。って,馬鹿を絵に描いたような話なんですけどね。

● そんなときに,たまたま書店でこの本が目に入ってきましたよ,と。何とか自転車に復帰したいなぁと思っていたわけですね。その契機にこの本がなってくれればいいな,と思って購入。

● 著者の本は,以前にも『快感自転車塾』『熱愛自転車塾』の2冊を読んだ。真面目というかお堅い印象があった
 本書は柔らかい。文体云々より,扱う対象の性質のゆえだろう。とても参考になった。自分も途中で死ななければ,いずれは70歳になる。そのときに自転車に乗る生活を継続できていたら,なかなかにいいものだよなぁ,と思わされた。
 っていうか,自転車に復帰できるのか,オレ。

● オビに「30万円で老後を晴々と過ごす法」というコピーが書かれている。自転車なら初期費用は必要だけれど,その後はまったくお金は要らないというわけだ。
 自動車だと買うときに従量税,買ったあとも毎年自動車税がかかる。車検も受けなきゃいけないし,保険にも入らなければならない。ガソリン代は常時必要だ。が,自転車だったら,税金も車検もガソリン代も一切なし。
 それはそうなんだけれども,問題は初期費用が一回に限ることはめったにないってことですよね。一台買えば,必ず次が欲しくなる。さらにその次も,またその次もあるものと思っていた方がいいだろう。30万円ではすまないだろうね。ひょっとすると一桁多く必要になるだろう。
 趣味とはそういうもので,これは仕方がない。それでも,骨董や盆栽に比べれば,とても安くつくことは間違いないと思うけどさ。

2013年7月12日金曜日

2013.07.12 長谷川慶太郎 『2014年~ 世界の真実』

書名 2014年~ 世界の真実
著者 長谷川慶太郎
発行所 WAC
発行年月日 2013.07.11
価格(税別) 895円

● 本書で述べられていることの多くは,すでに著者の既刊の著書に載っている。だから,新たな知見を得るというところは少ない。
 が,いつもながらの小気味いい論説で,気持ちよく読み進めることができる。読書の醍醐味はこれだ。

● なぜ小気味いいかというと,ムード論や精神論や,無自覚な自身の価値観優先がないからだ。具体的な根拠が付く。
 後出しジャンケンしかできない経済評論家や政治評論家は,玉虫色のどうにでも取れるようなことを言ってお茶を濁し,あとから人の間違いをあげつらう。著者はそういう知的怠慢とは無縁な人。
 もちろん,リアルが著者の予測どおりに動かないことはしばしばあったし,これからもあるだろうけれども,著者の見解に下駄を預けるから,なんだ間違えやがって,ということになる。本書で述べられているのは,あくまでも著者の見解であって,それ以上のものではない。

2013年7月9日火曜日

2013.07.09 吉田友和・松岡絵里 『世界も驚くニッポン旅行100』

書名 世界も驚くニッポン旅行100
著者 吉田友和
    松岡絵里
発行所 PHP
発行年月日 2013.07.04
価格(税別) 1,300円

● 世界旅行のエキスパートが著した日本旅行の案内書。通常のガイドブックにはない,独自の味わいがある。充分に指南書になってくれると思う。

● 亡き宮脇俊三さんがよく言っていた(書いていた)ことを思いだす。日本は旅するに値する広い国である。
 日本の広さを実感するのは冬。夏は北海道から九州まで同じように暑いけれども,冬は北海道と九州・沖縄の気温は大きく違う。亜寒帯と亜熱帯が国内に現出する。

● が,ぼく的には,日本に限ってもまだ広すぎる。世界にあるものはすべて日本にもあり,日本にあるものはすべて栃木にもある。もちろん誤りなんだけれども(はやい話,栃木にビーチはないからね),そう思いこんでしまいたいと思っている。そこから先は想像力の勝負だ,と。
 栃木に限定して「旅」したい。地元に沈潜したい。要は,出不精の言い訳なんだけど。

● 著者のひとり,吉田さんが伯方島(愛媛県)の開山公園について,「目立って観光地を謳っている風でもない。ポツポツ遊具が置かれ,家族連れが各々の休日を過ごしているような,ありふれた公園に見える。けれど,真に愛おしい風景に出会うのは,案外そんな普通の場所だったりもするのだ」(p111)と書いている。
 「そんな普通の場所」かぁ。そうだよなぁ。あると思うんだなぁ,栃木にも,たくさん。

2013.07.08 茂木健一郎 『ネットアスリートの時間術』

書名 ネットアスリートの時間術
著者 茂木健一郎
発行所 PHP
発行年月日 2011.03.29
価格(税別) 1,100円

● 再読してみた。PHPから出ているこのシリーズはだいぶ売れたらしい。著者が直接ペンを取ったのではなくて,著者の喋りをライターが文章に起こしたもの。ゆえにといっていいのかどうか,スラスラと読める。

● さほど変わったことは書かれていない。であればこそ売れたのかもしれない。あまりに独特だと,そうそうは読者が付かないものだろうから。
 とはいえ,読んでおいて損はないと思う。読んだあとにどう活用できるかってことよりも,読んでる時間そのものが楽しいから。

2013年7月8日月曜日

2013.07.08 番外:MONOQLOプレミアム

書名 MONOQLOプレミアム
編集人 本郷武敏
発行所 晋遊舎
発行年月日 2013.08.01
価格(税別) 1,314円

● 「上級会員のすべて」が副題。「デフレ時代には,安い物こそ正義であるという風潮にあり,最低限の機能やサービスがあれば,それ以上は無駄であるとされてきた。だが,その無駄こそが、サービスの真骨頂であり,豊かな生活の象徴である」というわけだ。
 節約に疲れてきたってことはあるかもしれないな。贅沢に飢えてきたってこともあるか。

● バブルで踊って,ああいう馬鹿な真似はもうけっこう,と思ったんじゃなかったか。結局,同じことを繰り返すのか。
 繰り返すだろうね。学習効果ってことが言われることがある。バブルを体験して学習したから,今度同じような経済状況になったとしても,学習効果を発揮して,踊るようなことはしないだろう,っていうような。
 が,この意味での学習効果ってのは,たぶん,ないんだと思う。人間はそこまで賢くは作られていない。同じような状況になれば,同じような反応を性懲りもなく続けるものでしょうよ。

● まずはカード。アメリカン・エキスプレス・プラチナカードとダイナーズクラブ・プレミアムカードのご紹介。そのうえにアメリカン・エキスプレス・センチュリオンカードってのがあるんですな。年会費36万円っていう。
 このカードを保有している人の談話(として紹介されているもの)。このカードを使う理由は「このブラックカードを持てると示すこと」だという。「会社経営者だからこそ必要だし持てるカードだと思うよ」「まあ希少性があって,みんなが欲しがるものには価値がありますよ。それは何だって同じですよね」,と。

● カード会社とすれば美味しい商品だよなぁ。プラスチックのカードに毎年36万円も払ってくれるんだから。もっとも,アメリカン・エキスプレスだからこそ,味わえる美味しさだろうけどさ。
 群盲評象の類だろうけど,馬鹿じゃねぇのとしか思えないねぇ。意味のないステータス(意味があるステータスって存在するのか)を欲しがる人ってそんなにたくさんいるのかねぇ。

● 航空会社のビジネスクラス,高級車,ホテルの上級会員用プログラムなどが取材されているんだけどねぇ。
 こういうのって,金持ちに見せたい貧乏人,金持ちになりたいと思っている貧乏人,貧乏が長かった成金,に宛てたものじゃないのかな。天然のお金持ちって,こういうのになびくかなぁ。
 ケチだからお金持ちになったわけであって,お金持ちになったからといってケチが治るわけじゃない。つまり,ぼくが思うには,お金持ちほど見栄にお金はかけないはずだ。

● 結論としては,あまり頭のよろしくない貧乏人(少々頭でっかちな貧乏人といっても同じことだが)をカモにして稼ぐビジネスモデルなんだろうな,と。せいぜい稼いでくださいよ,と。

2013年7月7日日曜日

2013.07.06 泉美咲月 『40代大人女子のための開運タイごほうび旅行』

書名 40代大人女子のための開運タイごほうび旅行
著者 泉美咲月
発行所 太田出版
発行年月日 2013.05.29
価格(税別) 1,500円

● 文章はとばして,写真だけをバーッと見ていった。立ち読み感覚。

● タイには仏教やヒンズー教の仏像,神像がたくさんあって(ヒンズー教の神像は最近,増えているらしい),そこで願い事をすると霊験あらかただ,と。
 なんかさ,40代でもどちらかといえばおバカな層をカモにしようと編まれた駄本。

● 昔からさ,バカにつける薬はないとか,バカは死ななきゃ治らないとか言われててさ,身も蓋もないんだけど,これ,真実だから困るんだよなぁ。
 いくつになってもバカはバカ。40代にもなってて,じゃぁ私もタイのパワースポットへって思っちゃう女子はまさかいないと思いたいんだけど,どっこい,そうはいかない。

● っていうか,だったらおまえは読むなよ,これはそういうジャンルの本なんだよ,って言われますな。
 ちなみに,著者はもちろんバカじゃない。ペンネーム,もうちょっと何とかならないかと思ってしまうのは,男の側の感性であって,マーケティング的にはたぶんこれでいいんだろうしね。

2013年7月6日土曜日

2013.07.05 『世界の路面電車』

書名 世界の路面電車
写真 PPS通信社・三浦一幹
発行所 ピエ・ブックス
発行年月日 2011.04.11
価格(税別) 1,800円

● 本書で紹介されている路面電車が走っている都市は次のとおり。
 ポルトガル:リスボン,ポルト
 スペイン:マヨルカ島
 ニュージーランド:クライストチャーチ
 トルコ:イスタンブール
 ハンガリー:ブダペスト
 チェコ:プラハ
 ポーランド:ワルシャワ,ポズナン,クラクフ
 オーストリア:ウィーン,グラーツ
 ドイツ:ドレスデン,ベルリン,ライプツィヒ,ニュルンベルク
 クロアチア:ザグレブ
 フランス:モンペリエ,ストラスブール,マルセイユ,ボルドー
 ベルギー:ゲント,ブリュッセル
 オランダ:デルフト,アムステルダム,ロッテルダム
 イタリア:ミラノ,ボルツァーノ
 スイス:チューリヒ,バーゼル,ベルン
 ロシア:ハバロフスク,サンクトペテルブルグ
 スウェーデン:ヨーテボリ,ストックホルム
 ブラジル:リオデジャネイロ
 アメリカ:ニューオーリンズ,サンフランシスコ
 香港
 エジプト:カイロ,アレキサンドリア
 インド:コルカタ
 オーストラリア:セントキルダ,アデレード,ビクターハーバー
 イギリス:マン島,ランディドノー,クライチ,ダラム,ブラックプール

● 路面電車があると,なにがなし風景が落ち着く。プロのカメラマンが狙って撮った写真だから,そうなって当然ではあるんだろうけどね。
 国内でも,路面電車が走っている街っていうと,函館,富山,広島,松山,長崎,熊本,鹿児島。もっとあると思うけど,いずれも情緒があるというか風情に富んだ街だ。

● 宇都宮でもLRTを導入するか否か,相当昔から話が出ている。反対派が市長や知事になったり,推進派がなったり,ややこしいことだが,果たしてどうなるのやら。
 ちなみに申せば,ぼく一個は推進した方がいいという意見。たとえ赤字でも,このまま税金を道路に捨て続けるよりはマシだ。
 JR駅から東武駅の間は,緊急車両などを例外にして,自動車の進入を認めないことにすべきだと考えている。それが,宇都宮の旧市内に人を(したがって賑わいを)呼び戻し得る(少なくともその可能性のある)ほとんど唯一の方法だ,と。
 今の大通りを見るがいい。あんな最低の環境のところへ,大事な一粒種を連れて出かける気になるかね。大切な彼女と歩いてみようと思うかね。

2013年7月5日金曜日

2013.07.05 ウォルト・ディズニー・ジャパン監修 『ウォルト・ディズニー 夢を叶える言葉』

書名 ウォルト・ディズニー 夢を叶える言葉
監修 ウォルト・ディズニー・ジャパン
発行所 主婦の友社
発行年月日 2013.04.20
価格(税別) 1,500円

● 見開き2ページで構成。左頁にミッキーやバンビや白雪姫など,ディズニーキャラクターの絵。右頁にウォルトが実際に言ったり書いたりしたものかどうかはわからないけれども,そう伝えられているらしい言葉が日本語と英語とで書かれている。
 ディズニーランドのPR冊子だ。これを1,500円で市販できるのがディズニーの強さだろうね。買う人がかなりいるってことだものね。それだけのディズニーファンを抱えていることの強さ。

● また,これはディズニー内部に向けたパンフレットでもあるだろう。新入社員にディズニースピリットを伝えるための。
 リアルのディズニーという会社は,とてもこんな絵空事の世界で動いていないことは誰でも知っている。人のものは盗むけれども(たとえば,手塚プロダクションのジャングル大帝の一部,あるいはかなり),自分のものが盗まれないかどうか世界中に目を光らせていて,バンバン訴訟を起こしている。見ようによっては,かなり下品な会社だ。下品が悪いとも思わないけど。

● しかし,ディズニーが構築したフィクションはリアル以上に強固だ。ここがディズニーのすごいところだ。

2013.07.04 仁志 睦 『EVERNOTE活用大事典』

書名 EVERNOTE活用大事典
著者 仁志 睦
発行所 技術評論社
発行年月日 2012.02.25
価格(税別) 1,380円

● EVERNOTEで何ができるのか。本書で確認。何ができるのかだけわかればいい。それをするにはどんな操作が必要になるのかは,実際にそれをするときにわかればいいことなので。
 なので,項目だけを見ていったという感じ。

● しかし,ぼくがEVERNOTEを使うことがあるかどうか。パソコンしか使わないのであれば,クラウドって要らないような気がしている。
 今どきって,512GBのUSBメモリがあったりしない? 自宅のパソコンと仕事場のパソコンをつなぐだけなら,USBメモリを使えば何の問題もないっしょと思っちゃうんだけど,そうでもない?

● で,クラウド利用が魅力的に映るのは,スマホやタブレットをビシバシと使うことを前提にした場合。
 その際の問題のひとつは,わが田舎はLTEのエリアにまだ入っていないんじゃないかってこと。クラウドを実用的に使うには,LTEは必須だもんね。

2013.07.04 櫻井 寛 『人気鉄道でめぐる世界遺産』

書名 人気鉄道でめぐる世界遺産
著者 櫻井 寛
発行所 PHP
発行年月日 2013.05.02
価格(税別) 1,300円

● 鉄道+世界遺産。どちらも著者による達者な写真で楽しめる。たぶん,だいぶ写真のストックがあって,それを有効に使えたのではないだろうか。
 でも,どちらかというと,世界遺産よりは鉄道の比重が高い。それが本書のいいところ。世界遺産には一抹の胡散臭さも感じているのでね。

● LCCがどんどん普及していけば,長距離運行の鉄道は経営が苦しくなるだろう。営業廃止もけっこう出てくるのではないか。
 日本の新幹線や寝台特急のみならず,ヨーロッパも同じで,本書でもたっぷり登場するフランスのTGVのような高速で長距離を結ぶ鉄道も,ひょっとしたら存続が厳しくなるような事態に見舞われないとも限らない。

● ぼくがこれから外国の鉄道に乗って世界遺産を見に行くというのは,ちょっと想定しずらいので,ま,どうでもいいやってことになるんだけども,それでも個人的には鉄道に頑張ってもらいたい。なんだかんだ言って,乗り物の中では鉄道が一番好きなクチだから。
 ま,乗り物は全部好きなんだけどさ。

2013年7月4日木曜日

2013.07.04 奥野宣之 『旅ノート・散歩ノートのつくりかた』

書名 旅ノート・散歩ノートのつくりかた
著者 奥野宣之
発行所 ダイヤモンド社
発行年月日 2013.03.22
価格(税別) 1,600円

● 中山庸子さんの「夢ノート」の旅・散歩バージョンのようなものか。本書で説かれているのと同じか,かなり近いことをしている人は,けっこう多いのではないかと思う。
 『ほぼ日手帳公式ガイドブック』を見ると,「ほぼ日手帳」で同じようなことをしている人もいるっぽい。

● ぼくのことでいうと,デジカメが登場する前は,アルバムでこれをやっていた。これといっても全部じゃないけどね,当然。
 「旅の途中」で集めたチケットや切符,菓子の包装紙,お店の割り箸の袋などを,写真と一緒にアルバムに貼っていくのが,「旅の後」のぼくの楽しみでもあり,家族から託された仕事でもあった。
 なので,アルバムの消費量はけっこうなもので,このまま増えていったらどうなるんだろうと思ってた。

● ところがデジカメになると,プリントそのものをしなくなる。せっかくデジタルになってるものを,わざわざ手間ひまかけてアナログに変えることはないからね。
 チケットや包装紙だけをアルバムに貼るのも間が抜けている。スキャンしてまとめてパソコンで整理するのはありだと思うんだけど,それも面倒だ。結局,整理をしなくなった。

● ぼく一個のことについては,システム手帳(バイブルサイズ)をスクラップ帳にもしてて,基本,それでまにあってる。
 あと,最近,100円ショップでA6ノートを買って,持ち歩いている。使い勝手がよくて,落書き帳的にいろいろ書くようになった。「旅の前」の情報収集などにはまだ使ったことはないけど。

2013.07.03 鷲田小彌太 『父は息子とどう向き合うか』

書名 父は息子とどう向き合うか
著者 鷲田小彌太
発行所 PHP
発行年月日 2013.06,06
価格(税別) 1,300円

● 13歳になった息子と父親はどう向き合えばよいか,を説いた本ということになるんだけど,著者の仕事論が展開されている。男子の一生,どうあるべきか的な。

● 以下にいくつか転載。
 親が子どもにとって,とりわけ息子にとって,良き「教師(マスター)」あるいは「先達(ガイド)」でありうるなんて,稀だ。まずこう思ってほしい。 「教育」は,どんなに不安でも,バカあるいは未熟であると思えても,親ではなく「教師」に任せるほかない理由である。(p2)
 しかし平然として恥じないのは,巨悪に限らない。「小人閑居して不善を為す」(Idleness is the root of all evill.)という。「小人」とは「怠惰」のことなのだ。「敗者」や「弱者」に共感し,それを救援することが無条件に「いいこと」(善)という考え方は,一面では,恥知らずを是認することになる。これも事実だ。(p170)
 競争(コンペ)や闘い(バトル)を避け,嫌悪する生き方からは,積極的なものはなにも生まれない。こう断言していい。(p171)