2013年12月29日日曜日

2013.12.29 番外:自遊人2014年2月号-ラグジュアリーの再定義 「プライスレス」な宿

編者 岩佐十良
発行所 自遊人
発売年月日 2013.12.26
価格(税別) 743円

● 「ラグジュアリーを求める客層に,自宅を超す客質の快適性を提供するのには無理があります。霜降り牛肉も高級ワインもたしかにラグジュアリーかもしれませんが,それらは旅先でなくても得られるものです」(p22)といったあたりから,ラグジュアリーを考えてみようという特集。
 というよりは,編者らがこれだと思うものを具体的に紹介して,その経営者とインタビューを試み,それらを掲載している。

● 具体的に紹介されているのは次のようなホテルや旅館。
  二期倶楽部
  俵屋旅館
  星のや
  西穂山荘
  寝台特急トワイライトエクスプレス
  福地温泉

● 転載をふたつ。
 自然と戯れるには成熟した知性が必要です。(二期倶楽部・北山ひとみ p30)
 日本におけるラグジュアリーを考える時に“豪華”という西洋的な感覚は合わないのではないかと考えています。日本のホスピタリティ,おもてなしには“上質”という言葉がしっくりくる。星のや・星野佳路 p44)
● そういえば,「二期倶楽部」は栃木県那須にあるのだった。すぐ近くに,旅館の「山楽」もある。どちらも栃木県きっての“高級”ホテル,旅館だ。
 こうした“高級”というのは,それ単体では成立しないのじゃないかと思っている。いくらハードに贅をこらし,スタッフを教育し,腕っこきのコックを集め,金に糸目をつけずに食材を揃えたところで,たぶん,うまくいかないのじゃないか。
 それが建つ場所の問題がある。“高級”は場所を選ぶのだ。場の助けがあって,初めて“高級”が“高級”として存続できる。
 「二期倶楽部」も「山楽」も,御用邸があるエリアにある。御用邸あっての「二期倶楽部」であり「山楽」であるのだ。
 ここにあるから,「二期倶楽部」は「二期倶楽部」でいることができる。「山楽」が「山楽」でいられる。他所ではダメだろう。

● 「二期倶楽部」も「俵屋旅館」も憧れですね。一度は泊まってみたい。同時に,自分のような者が足を踏み入れてはいけないところだとも思うんだけど。
 料金はびっくりするほど高くはない。1泊2食付きで,「二期倶楽部」は4万円,「俵屋旅館」は5万5千円程度のものだ。どうにかできない額ではない。
 おそらくだけど,実際に行ってみれば,なんだこんなヤツも客になっているのか,って思うに違いない。自分で勝手に敷居を高くしててもしょうがないやね。

● とはいえ,勝手にイメージをふくらませて,それに相応しくなれるまで我慢しようというのも,イメージの使い方としては悪くはないかもしれない。

● 「自遊人」って雑誌,金沢倶楽部から出ていた「TOKIO STYLE」にテイストが似ているような気がする。

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