2013年12月28日土曜日

2013.12.24 養老孟司 『バカの壁』

書名 バカの壁
著者 養老孟司
発行所 新潮新書
発行年月日 2003.04.10
価格(税別) 680円

● 10年前に出版され,400万部のベストセラーになったことは,もちろん知っているけれども,それを初めて読む機会を得た。
 充分に面白かった。でも,「ああ,面白かった」で終わってしまうのが,読書というもの。

● 以下に転載。
 私自身は,「客観的事実が存在する」というのはやはり最終的には信仰の領域だと思っています。なぜなら,突き詰めていけば,そんなことは誰にも確かめられないのですから。今の日本で一番怖いのは,それが信仰だと知らぬままに,そんなものが存在する,と信じている人が非常に多いことなのです。(p21)
 サラリーマンというのは,給料の出所に忠実な人であって,仕事に忠実なのではない。職人というのは,仕事に忠実じゃないと食えない。(p160)
 意識的世界なんていうのは屁みたいなもので,基本は身体です。それは,悪い時代を通れば必ずわかることです。身体が駄目では話にならない。(p170)
 学者はどうしても,人間がどこまで物を理解できるかということを追求していく。言ってみれば,人間はどこまで利口かということを追いかける作業を仕事としている。逆に,政治家は,人間はどこまでバカかというのを読み切らないといけない。(p182)
 原理主義が育つ土壌というものがあります。楽をしたくなると,どうしても出来るだけ脳の係数を固定化したくなる。(中略)それは一元論のほうが楽で,思考停止状態が一番気持ちいいから。(p198)

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