2013年12月16日月曜日

2013.12.13 養老孟司・久石 譲 『耳で考える 脳は名曲を欲する』

書名 耳で考える 脳は名曲を欲する
著者 養老孟司
    久石 譲
発行所 角川ONEテーマ21
発行年月日 2009.09.10
価格(税別) 705円

● 世の中に博覧強記の人はいるものだと思った。養老さんは何ていうのか,基礎から知ってるっていうか,根っこからものごとを見ているという印象。

● 以下に転載。まず,音楽に関する発言。
 とくにクラシックは論理性に傾いている。数学と音楽,なかでも作曲の才能が,個人のなかでもしばしば重なることは,西欧でも古くから知られたことである。(p3)
 音楽がきちんと言葉で説明できるなら,音楽は要らないんです。言葉で表現できないものを表現するために,芸術というものがある。(p33)
● あとは雑学に属するもの。ただし,ここまでくると,雑学は諸学の王ですな。
 科学の研究者でも,外国に行くと業績が上がる人が多いんです。たぶん緊張感が高いことがいい効果をもたらしているんだろうと思います。最初からテンションが上がっている。生活しているだけで,いろんな障害がありますから。(p121)
 オリンピックなんかを見ていると,水泳選手が最後のラストスパートでテンポが変わったりします。それまで三拍子のリズムだった泳ぎが,二拍子半になっているとかいう。本人は必死で努力しているつもりなんですね。だけど,実際にはむしろ遅くなっている。(中略) おそらくそういう場面というのは,「もうすぐゴールだ」と思った瞬間に,動きが変わってしまうわけです。本人は頑張っているつもりなんだけど,脳みその方が「ああゴールだ,もう済んだ」と思って締まっている。(p124)
 論理は人と共通項を持つことだということは,たいていの人が納得できます。しかし,感情だって,実は共感性が大事なんです。共感しない感情を誰かが持っていたら気持ち悪くてしょうがない。(p162)
 実際に事故の調査なんかすると,大きな事故というのは,不幸が偶然重なるものなんです。なんでこんなことが重なるんだ? ということが重なって起こる。必ずそうなんです。 歴史も僕はそうなのではないか,という気がする。この前の戦争なんかも必然性がない。偶然がぶつかり合った結果,特攻隊や原爆までいってしまった。それを筋にしようとしても無理だということです。(p166)

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