2013年12月7日土曜日

2013.12.05 茂木健一郎 『すべては脳からはじまる』

書名 すべては脳からはじまる
著者 茂木健一郎
発行所 中公新書ラクレ
発行年月日 2006.12.10
価格(税別) 700円

● 『脳の中の人生』の続編。

● いくつか転載。「ギャップ理論」に注目。日本では○○は人なりという言い方(文は人なり,書は人なり)が好まれるけれども,たとえばモーツァルトと彼の作品の関係は,そうではなかった。
 肉体の限界よりも,脳の限界のほうが先に来るものだ。脳のほうが「もう,これ以上はダメだ」という安全装置を作動させて,まだできるのにブレーキをかけてしまうのである。(p55)
 その「リミッター」をいかに外してやるか。清水(宏保)選手は,それこそが競技者にとっての課題なのだと語る。彼が取り組んでいるのは,限界に挑戦するすべての人間にとって普遍的な意味を持つ命題のように思われた。(p58)
 知性は開放性を持っているから,たとえ遺伝子で決まっていたとしても,その可能性を尽くすことはできない。だから,遺伝子で決まっていないのと事実上同じです。(p64)
 モーツァルトは,その作品と実際の人柄のあいだに「ギャップ」があったことで知られている。楽曲が天上的な完全さと優美さを備えているのに対して,その人柄は活気に満ち,冗談好きで,猥雑ですらあったと伝えられている。モーツァルトに限らず,天才的な創造者ほど,作品と人柄のあいだに距離がある。これが「ギャップ理論」である。ギャップ理論は,史実を調べれば調べるほど有力であるように思われてくる。(p120)

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