2013年11月24日日曜日

2013.11.23 森 博嗣 『自分探しと楽しさについて』

書名 自分探しと楽しさについて
著者 森 博嗣
発行所 集英社新書
発行年月日 2011.02.22
価格(税別) 700円

● 明晰さを楽しめる。明晰って気持ちがいいものだ。

● 自分探しというのは,やったことがない(と思う)。その無意味さというのは,若い頃から何となく感じていた。
 ただ,意識化できなかっただけで,その種のことをやっていたのかもしれない。きっとそうだよと言われると,確たる反論はできない。そうかもしれない。

● こちらのアンテナに引っかかったところを転載。
 誘われたら断れない,という人は多いけれど,一度断ってみてはどうか。そんなことをしたら嫌われる,と考えているようだが,どれくらい嫌われるのだろうか。一度断っただけで人を嫌う人間(あるいは集団)なんて大したものではないから,好かれたって価値はない,と考えよう。そもそも,そんなに深刻に考えないことである。誘いを断れば,その時間を自分に使うことができるのだから,その価値と比較して判断すれば良い。(p111)
 ブログというのは,相手が読みたいときに読むものだから,もともとあったホームページのメリットを備えている。(中略)それが作られたときに,コメントやトラックバックといった機能を付加した。コミュニケーションの円滑化を図ったらしいが,ここでもまた「他者」との関係が文字どおり顕在化し,気にする人は気にしてしまうだろう。書きたいことを書いて,読みたい人が読めば,それで良いではないか。読みたい情報があれば,自然に読まれるようになる。つまらない文章を読まなければならないようにしむけるシステムは,明らかに無駄である。(p113)
 (本書は)トータルで約十二時間で書き上げたもので,執筆期間は七日である(これでも,小説よりは文字数当たり三割増しほど時間がかかる)。脱稿後,「十二時間もこんなことを考えていたのか」と「十二時間もかけてこの程度しか考えられないのか」という両方の意味で呆れてしまった。十二時間あったらスコップでどれだけ土が掘れるだろう,そちらの方が体力が必要だが,純粋で有意義な「楽しさ」をきっともたらすだろうに,と考えてしまったが,いかがなものだろうか。(p187)

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