2013年11月22日金曜日

2013.11.20 茂木健一郎・加藤 徹 『東洋脳×西洋脳』

書名 東洋脳×西洋脳
著者 茂木健一郎
    加藤 徹
発行所 中公新書ラクレ
発行年月日 2011.03.10
価格(税別) 760円

● 副題は「多極化する世界で生きるヒント」。面白い読みもので,一夕の歓を尽くすことができた。本を読んで自分の中の何かが変わるとは思えないので,要は面白ければいい。
 本書は,あ,こんな見方もあるのかと,たっぷり楽しませてくれる。

● ぼくのアンテナに引っかかったところを転載。
 宗教も政治も,漢字文化全体も,結局美意識の問題なんですよ。中国人の美意識は昔から同じで,一極集中の状態を美しいと感ずるのです。(加藤 p27)
 日本人はアメリカに行くと,日本人であるルーツをなるべく消そうとして,アメリカ人のように振る舞う傾向があるのですが,中国人はアメリカに行っても中国人でいます。(茂木 p34)
 中国人は喧嘩に発展するかもしれないリスクを承知で,どんどん外に出て行くじゃないですか。日本人はその勢いにかなわないところがある。もしかしたら中国人は,異質なものが隣にいることに慣れているのかもしれませんね。それを前提に生きている。 どうしても日本人は,国家のボーダーを民族と一致させるという意識が暗黙の裡にある。(加藤 p72)
 中国人というのは,二一世紀の今日でも,いまだに陰陽五行的な,初めに枠組みありき,という美意識に呪縛されています。(加藤 p146)
 (加藤さんは,中国は本当に覇権主義的な国だと思いますか)覇権主義以外の何ものでもないですね。何と言い訳しようと。(加藤 p162)
 人間も,民族も,国も,“夢見る乙女”となる時期があるのではないでしょうか。(加藤 p175)
 中国社会で生きると“摩擦抵抗”がとても大きい。フリクション・ロス(機械の摩擦抵抗)のように,仮にエンジンが一〇〇馬力あっても,途中のギアとギアの摩擦で力が失われて,実際にタイヤには七〇馬力ぐらいしか伝わらない。人は誰でも一日は二四時間しかないのに,人間関係で摩擦や軋轢が大きいと,時間とエネルギーをそちらに割かれてしまう。(p181)

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