2013年11月16日土曜日

2013.11.15 飯島 勲・大下英治 『官僚』

書名 官僚
著者 飯島 勲
    大下英治(インタビュアー)
発行所 青志社
発行年月日 2012.01.27
価格(税別) 1,500円

● 大下さんのインタビューに飯島さんが答えたもの。当時の民主党政権は政治主導を標榜していた。それに対して,官僚を使えていないと批判もあった。
 飯島さんは,昔気質の侍であるようだ。熱血漢でもある。

● 官僚を使いこなすためには,結果に対して人事で報いることだという。
 「人事で報いる」 その裏側には,意に反した場合はいつでも斬るという覚悟があります。 「官僚に,アメをやる必要はない」 これが私の持論です。結果として適切な人事を行えばそれで十分。(p178)
● 官僚は優秀であり,これを使いこなすのとそうでないのとでは,大変な差が生じる。
 官僚は,国有財産です。官僚には,非常に優秀な人材が多い。どんな大手企業のエリートよりも,人的なネットワークや情報量では霞ヶ関の官僚にはかないません。(p87)
 ● 東日本大震災における民主党政権の対応については,手厳しい。これがたぶん世評でもあるのだろう。
 後に起きた原発事故に鑑みても,現場の作業を中断させた菅総理の責任は,万死に値します。 その日午後,一号機で水素爆発が起きた後の官邸の対応も,お粗末でした。放射能漏れの可能性もあり,周辺住民への迅速な非難指示のためにも素早い情報提供が求められたが,菅総理は自らのパフォーマンスを優先しました。会見時間を夜まで遅らせました。その会見での第一声は,「わたしは,本日,午後六時に自衛隊のヘリコプターで現地を視察いたしました」というものでした。原発事故の後です。狂気としか言いようがありません。(p131)
 海江田万里経済産業大臣に至っては,こともあろうに,官邸の総理応接室を自分の事務所代わりに使用し,節電の最中に「寒いから暖房をつけろ」と厳命,さらにはふかしていたタバコの灰で,官邸の高価な絨毯を焦がして穴を開けたといいます。情報の風穴を開けるべく,連絡・連携に奔走すべき大臣が,国民の財産に穴を開けている場合ではありません。(p150)
 東京電力の発表が遅れたのも,菅総理が「わたしが直接国民に呼びかける」と言い出したからだといいます。(中略) やるべきこともできない菅総理が次のパフォーマンスの場に選んだのが東京電力本店です。十五日早朝,突然東電本店に押しかけて,怒鳴り散らしたといいます。事業仕分けでも見かけましたが,反論できない目下の相手だと,民主党は狼に変貌します。 総理はこのとき,政府と東電の統合対策本部を立ち上げるとして三時間も本店に居座ったといいます。この非常時に,すべての情報が集約される官邸から三時間も離れるという神経が信じられません。よほどやることがなかったのでしょう。(p151)
● 総理に求められる資質は何か。
 小泉総理に指導力と信頼感があったのは,その政策判断をすべてオープンにするという透明性があったからだとわたしは考えています。(p171)

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