2013年10月24日木曜日

2013.10.24 鈴木謙介 『ウェブ社会のゆくえ 〈多孔化〉した現実のなかで』

書名 ウェブ社会のゆくえ 〈多孔化〉した現実のなかで
著者 鈴木謙介
発行所 NHKブックス
発行年月日 2013.08.30
価格(税別) 1,000円

● SNSの普及などによって,「いまや現実空間はメディアを通じて複数の期待が寄せられる多孔的なものになっており,また同じ空間にいる人どうしがその場所の意味を共有せずに共在するという点で,空間的現実の非特権化が起きている」(p137)。つまり,「私たちの生活が,目の前にいる他者とオンラインでつながっている他者のどちらを優先すべきかを決定することが困難な状況に置かれている」(p143)。
 ではぼくらはどうすればいいのか。これが本書の問題意識であり,テーマであるように思われる。

● しかし,末尾に結論らしきものが述べられているが,それが上の問題にどういう解答を与えるものなのか,ぼくにはわからなかった。

● テーマからは外れるところから,転載をひとつ。
 確かに私たちは,(中略)自分の情報がウェブ上でどのように流通し,利用されるかということについて非常に敏感になっているし,できることならそれをコントロールしたいとも思っているだろう。だが,どのようにコントロールしたいのか。一言で言ってしまえばそれは,「見せたい相手を選んで,見せたい自分だけを見せる」ようにしたいということなのだ。(p130)
 はて,と首をかしげてしまった。そのとおりだと思うんだけど,これってリアルの付き合いにおいてもそうだよねぇ。それができないから,人生は苦ってことになってるわけで。

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