2013年8月22日木曜日

2013.08.21 長田 弘 『奇跡 -ミラクル-』

書名 奇跡 -ミラクル-
著者 長田 弘
発行所 みすず書房
発行年月日 2013.07.05
価格(税別) 1,800円

● ぼくが苦手とするもの。たくさんあるけれど,双璧は美術と詩だ。見ても読んでもピンと来たことがない。見方,読み方がわからないというより,感性の問題なんだと思う。
 ぶっちゃけ,わからなくても困ることは何もないから,わからないままで全然かまわないんだけどね。

● 詩はゆっくり読むこと,音読すること。というようなことを聞いたことがあって,なるほどと思ったんだけど,そうしてみたってわからないものはわからない。
 読み方のモードを掴めないってのが,そもそも感性の問題になりますよね。

● っていうか,わかるとかわからないとか,その発想がそもそもダメなのかもしれない。わかろうとしなくてもスッと入ってくるってのが,本当かも。
 四の五の言わずに,そうなるまで我慢しろってことかもしれないし,我慢してるようじゃ向いてないんだね,ってことかもしれない。

● こういうものから転載するのは愚の最たるものかもしれないんだけど,いくつか次に。

   人は,ことばを覚えて,幸福を失う。
   そして,覚えたことばと
   おなじだけの悲しみを知るものになる。
              (幼い子は微笑む)

   得たものでなく,
   失ったものの総量が,
   人の人生とよばれるものの
   たぶん全部なのではないだろうか。
             (空色の街を歩く)

   日々に必要なものがあれば,
   ほかに何もないほうがいいのだ。
   なくてはならないものではなかった。
   なくていい。そう思い切ることだった。
   ある日,卒然と,そう思ったのだ。
         (徒然草と白アスパラガス)

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