2013年7月31日水曜日

2013.07.30 山本博文監修 『あなたの知らない栃木県の歴史』

書名 あなたの知らない栃木県の歴史
監修 山本博文
発行所 洋泉社歴史新書
発行年月日 2013.01.26
価格(税別) 780円

● 栃木県の歴史を教科書的に書き連ねたものではなく,トピックを70個選んで,それらについてザックリと解説している。
 どこから読んでもOK。気軽に読める。

● 栃木に限らないけれども,支配者層は何度も入れ替わっている。これ,支配者層だけですかね。
 住民もけっこう移動してて,昔の下野国住人の直系の子孫なんて,今の栃木県にはほとんどいないんじゃないかと思ったりした。

● 承久の乱の功によって,宇都宮頼綱が伊予国守護職を与えられたという記述がある。実際に伊予国に赴任したんだろうか。
 愛媛県の宇和島あたりには,宇都宮さんってけっこういらっしゃいますよね。何か関連があるのか,あるいはないのか。

● 江戸中期以降の農村の疲弊に対する復興政策としては,二宮尊徳の「報徳仕法」が有名だけれども,「代官仕法」というのもあったんですね。特徴は北陸から移民を迎え入れたこと。
 これ,明治維新前後にも相当あったようで,富山県や新潟県からまとまった数,入ってきてますね,栃木に。昔の下野国住人の直系の子孫なんて,今の栃木県にはほとんどいないんじゃないかと思うのは,こういうこともあるからだ。

● 田村仁左衛門が紹介されている。今の上三川町の人。
 「苗代への播種量や田植え時に用いる一株の苗数に関する当時の常識を疑った。そして,適正量を発見するため,自分の水田で栽培実験と観察を繰り返した」らしい。また,「どの作物とどの作物を組み合わせて連作すれば地力が落ちないか,どうすれば肥料の効果を最大限に発揮できるかなど,詳細に実験を繰り返し,収穫高を増大させた」のであるらしい。
 その仁左衛門,「子供の頃から読み書き算盤が苦手だった」そうだ。こういう人が栃木にいたって,けっこう嬉しい。

0 件のコメント:

コメントを投稿