2013年6月21日金曜日

2013.06.20 津田大介 『情報の呼吸法』

書名 情報の呼吸法
著者 津田大介
発行所 朝日出版社
発行年月日 2012.01.15
価格(税別) 940円

● ツイッターやフェイスブックなどのソーシャルメディアについて,著者の経験や接し方を説いたもの。読んでおいて損はない。というと不遜な言い方になるけれども,読みものとしても面白い。

● いくつか転載。
 昔は「情報選び」は「媒体選び」でした。朝日新聞を取るのか読売新聞を取るのか。どの雑誌を買い,どのチャンネルを見るのか。しかしソーシャルメディアの時代になって,それは「人選び」に大きく変わりました。人をどう選ぶのかによって入手できる情報に大きな違いが出るようになりました。(p45)
 ここだけちょっと異論があって,「人をどう選ぶのかによって入手できる情報に大きな違いが出る」のは,昔からそうだったと思う。本と雑誌しかなかった頃も,誰が書いたものか,誰が寄稿しているか,を最初に確認して選んでいたぞ。
 少し前まで情報は「ストック」でした。ネットに情報を上げておけば誰かが何年後かに検索で見つけることができる。そんな巨大なインターフェースをみんなでよってたかって作ろうとしていました。それがツイッターやフェイスブックになると情報がどんどん流れて消えていってしまう。情報がある意味「一期一会」の「フロー」になった。 だからといって情報をずっと追う必要はありません。本当に大事な情報というものは,わざわざ遡って探さなくてもリツイートなどにかたちを変えてまた流れてくるからです。(p80)
 情報は「ストック」だとぼくも思ってた。お金と同じで,ある程度貯まらないと使い勝手がでないものだ,と。自分が何がしかの興味,関心を持っているモノやコトについての情報は,断片をたくさん集めて固まりにしないと使えないものだ,と。

● 本書にも詳しく紹介されているけれども,東日本大震災のような未曾有の災害が起こったとき,ツイッターは大いに役に立った。フローとしての情報が生死を分けるほどの意味を持った。
 が,平時においてすぐに消える情報が役に立つとは思いにくい。たとえば,今どこそこにいるんだけど,近くに美味しいレストランはないかと投げかけて,それならこの店がいいよっていう情報をもらったとして,それが何だというのだ。どうだっていいじゃないか,そんなこと。

● 本書を読んでもなお,SNSに手を染めてみようかとは思わなかった。引きこもり傾向が強くて,あまり人とのコミュニケーションを望んでいないから,と自己分析してるんだけどね。

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