2013年4月30日火曜日

2013.04.25 森 博嗣 『常識にとらわれない100の講義』


書名 常識にとらわれない100の講義
著者 森 博嗣
発行所 大和書房
発行年月日 2012.07.30
価格(税別) 1,300円

● これも痛快な人生論・生活論。著者のように文章で語ることなく,しかし同じような思いを秘めている人が,この日本にも秘かに潜伏していると想像すると,かなり痛快。
 が,残念ながら,自分はそれだけの明晰さを備えていなかった。うぅん,残念。

● 明晰なだけでは,すまないよね。著者も次のように書いている。
 僕は,自分の気持ちに素直でいたい。そうすると,いろいろ不安になることもあるし,とても自信といったものは持てない。なにかあるごとに,正しいか正しくないかという道理を考えなければならず,悩んでばかりである。(p19)
● 大衆は馬鹿である,と著者は遠慮せずに指摘する。
 人間は生まれても数十年で死んでしまうから,それほど賢く成長することがない。過去の知恵を学習するけれど,それも時間的に限界がある。だいたい,多くの人は,最初の十年くらいしか勉強をしないから,そのあとは本当に家畜のように生きている,といえるかもしれないのだ。それが人間の幸せだ,と彼らは考えているし,そう思わせることは支配者にとっては都合が良い。都合が良いから,あまり正そうとはしない。(p69)
● 人が陥りやすい思考の癖を癖と知っている人は,そうそういないとしたものだろう。
 その理由があったから好きになったのではない。しかし,一旦理由を思いついてしまうと,もうそれに縛られる。好きなものを探さず,理由を探すようになる。(p27)
● 仕事はシビアに考えないといけない。ここが著者の特性のひとつであるようだ。怠けを嫌う度合いが強い。
 たしかに,お客様の満足は大事な要因の一つではある。そんなことは当たり前で,今さら言うまでもないだろう。しかし,作り手がその程度のものに一喜一憂しているレベルでは,やはりアマだと思う。プロというのは,自分自身に確固たる評価基準があり,それに従って淡々と仕事をこなすものではないだろうか。(p93)
 自信というのは,練習を積み重ね,失敗をしないようになったときに生まれるもの、というような使い方をされている表現だが,僕はそうは考えない。(中略) そうではなく,僕は,できないものがいつかはできる,と信じられることが「自信」だと思う。(p107)
 「やればいい」というのが究極の方法だと思う。 本当に,これくらいしか普遍の法則はない。悩んだり,議論したり,あるいはなにかを気にして躊躇したり,文句を言ったり,言い訳をしたり,できない理由を沢山思いついたり,そんなことをするよりも,「つべこべ言わず,やれば良い」というものがほとんどである。(p108)

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