2013年4月23日火曜日

2013.04.23 森 博嗣 『自由をつくる 自在に生きる』


書名 自由をつくる 自在に生きる
著者 森 博嗣
発行所 集英社新書
発行年月日 2009.11.22
価格(税別) 680円

● 著者から感じるのは不羈独立。著者のようにできる人はほとんどいないだろう。本書によってこうすればいいんだよと教えてもらっても,なるほどとは思っても,そちらに梶を切れる人もあまりいないだろう。
 本を読んだくらいで劇的に何かが変わることがあると考えるのは,少し以上に図々しい。

● けれども,世の中にはこういう人が実在するということを知れただけでも,時間をかけて読んだ意味はあったと思えばいい。

● 説かれていることは,タイトルのとおり。自分を支配するものを点検しろってこと。
 それは常識だったり,規範だったり,大人だったり,世間だったりする。あるいは,過去の自分のこともあるかもしれない。
 しかし,そのためには多少の勇気と賢さが必要だ。

● 「今は自由に何を考えても良い時代である。それでも,本当に自由に考えている人って,そんなにいないのではないか,と僕は感じている。 何故かというと,大勢が常識に支配されて,同じような考えしか持っていないからだ。考え方まで,なにかに支配されているように見える」(p31)というところから出発する。
 では,どうすればよいか。具体的な方法論が示される。

● ブログを書いている人に対して,特に次のような警告がある。
 本当は誰も読んでいないかもしれない(その可能性が非常に高い)のに,仮想の大勢の読者を想定して(自分の行為が注目されているものと妄想して),ブログを書く人は多いだろう。そういう心理がよく表れている文章が散見される。冷静になって観察すると,酔っ払ってハイテンションになっているときのようにも見える。 本来,自分の時間は自分のためにある。何をするかは自由なはずだ。 しかし,ブログを書くことが日常になると,ついブログに書けることを生活の中に探してしまう。(中略) 知らず知らず,ブログに書きやすい毎日を過ごすことになる。 これは,「支配」以外のなにものでもない。人の目を気にし,日々のレポートに追われるあまり,自分の可能性を小さくする危険がある。充分に気をつけた方が良いだろう。(p52)

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