2013年4月18日木曜日

2013.04.17 日下公人 『日本精神の復活』


書名 日本精神の復活
著者 日下公人
発行所 PHP
発行年月日 2013.02.12
価格(税別) 1,500円

● 3年間の民主党政権の最大の功績は,戦後の自民党政治が(比較的)まともなものだったことを,国民にわからせたことにあるかも。
 マスコミも学生も市民運動家も,ずっと自民党批判を生きがいにしてきたけれども,彼らの言うとおりにやっていたら,日本はどうなっていたことか。
 床屋政談のレベルで実際に国を動かせばどうなるか。民主党が証明してくれたようなものだ。

● 市民運動が正しかったことなど一度もなかったとぼくは思っているが,なぜそうなるか。考えているところはあるけれども,ここには書くほどのことでもない。
 ただね,人間は常に間違う,必ず間違う。そういうものなんだと思っていた方がいいんだろうなとは感じている。もちろん,ぼくも大衆の一人なんだけどね。

● 市民運動や労働運動をメシの種にする奴がいる。人のうえに立ちたがるタイプ。会社で出世するには頭が足りないくせに,人に号令することが好きなやつ。さんざん見てきたな,こういう奴。
 ホテルやレストランや酒場で,従業員に横柄な態度を取っている馬鹿を見かけたら,まず労組の役員だと思えばいいんじゃないか,という程度には,ぼくはこの手の奴を嫌っている。労働者の味方たるべき労組の役員が,労働者であるウェイトレスやホステスや仲居さんに横柄。うんざりするほど知ってるぞ,この手の馬鹿。

● 以上は本書とは関係ない。のだが,マスコミやインテリの馬鹿さ加減に著者は呆れているようで,読むと溜飲が下がるということはある。

● 著者が言うのは,まず,日本人(の大衆)がいかに高潔・英明であるかということ。
 もちろん,大衆のすべてがそうだっていうんじゃないでしょうねぇ。そういう人が全体の5%もいれば,結果において相当なものなのだろうと思う。

● しかし,政治家や官僚,進歩的知識人(死語か)やインテリ,マスコミはどうにもならない,と。

● アメリカ,ヨーロッパ,中国は信用できない。
 (アメリカは)アメリカ人であろうと外国人であろうと,地上にいる人は金融商品を売りつけてお金を収奪する対象にし,「詐欺のグローバル化」をこの十年間,盛大に実行してきた。 周囲の人より少し道徳レベルを下げれば富が手に入るというのは,古今東西の真理である。(p73)
 二〇一二年九月,中国で「反日」暴動が起き,暴徒が商店から品物を略奪した。新聞に出ていたのはそこまでだが,本当は何年も前から,中国では日本企業の社員を不当に拘束し,取り調べをしたりしていた。現地法人の社長に難癖をつけて身柄を押さえ,「身代金を払わなければ帰さない」といった事態が,中国各地で起きていた。昔,韓国で日本がやられたことの再来だから韓国人は心得ていて,我先に国外脱出した。お人好しの逃げ遅れた日本人が捕まり,工場も店の品物も奪われた。(p175)
● では,こういった国々と渡りあうにあたって,日本人はどこに注意したらいいのか。
 「普通の国」となる覚悟も欠かせない。「日本版CIA構想」の話が出たとき,私の友人の一人が,こう質問した。 「日本も人殺しをやるのですか」 アメリカのCIAもイギリスのMI6も,イスラエルのモサドも暗殺は諜報機関業務の常識である。「当然やります」と誰かが言いそうなものだが,みな沈黙してしまう。暗殺しない諜報機関など,子供の遊びにしか見えない。 真偽は定かではないが,サミットの正式会談後,首脳同士が酒を飲みながらの話は「次の暗殺ターゲットは誰か」の相談だという。場合によっては「あいつを殺してくれ」と他国に暗殺を依頼し,ターゲットの交換をする。 日本はそういう大人の話に乗れないから,「子供は寝てなさい」となる。(p186)

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