2013年3月25日月曜日

2013.03.23 『DVD厳選 珠玉の名作オペラ VOL.2 リゴレット』


書名 DVD厳選 珠玉の名作オペラ VOL.2 リゴレット
監修者 永竹由幸
発行所 世界文化社
発行年月日 2009.06.10
価格(税別) 3,990円(DVDとも)

● これは書籍ではない。オペラのDVDに付いてきた解説書。60ページあまりの,リーフレットというか冊子ですな。
 こういうものは,本体のDVDを観る前につい読んでしまう。

● それがいいこととは限らないわけでね。へたに予備知識をいれないでDVDを観るのが,たぶん,間違いないんでしょうね。

● この解説書はない方がいいと思った。
 たとえば,「何故1849年頃になってこれをオペラ化しようと考えたのか。それは権力者が女性の貞操を弄ぶことへの怒りが,ふつふつと彼の心に湧き上がってきたからではないだろうか」(p26)なんて文章が出てきちゃわけですよ。
 「ふつふつと彼の心に湧き上がってきた」だって。小学生の作文じゃないんだぞ。

● さらには「漢字も読めない政治家を持ち,強欲な高級官僚に富を吸血鬼のように吸い取られ,払った年金の行方はわからない。ふんだりけったりされても何も言えず,男の子は草食植物化し,女の子は貞操という言葉の意味すら知らない。そういう世の中になっても仕方がないと天を仰ぐ以外どうしようもないこの喜劇的世界に,我々は道化1人持っていないのだ」(p46)という文章まで読まされることになる(このオペラのタイトルになっているリゴレットさんが,道化師を職業としている人なんですね)。
 ひょっとして気が効いた文章を書いたつもりでいるのかなぁ。ちょっと勘弁してほしいなぁ,こういうの。

● おまえは漢字が読めて偉いよ,と返したくなるんだよね。
 「稀有」を「キユウ」と読む政治家はダメなのか。政治家は政治家として有能であれば(無能でなければ)いいのであって,政治家として必要な能力に漢字を正確に読める能力なんぞは入っていないだろうよ。文人政治家を良しとするのか。とすれば,旧態依然の度が過ぎる。
 実際,この解説書が出たあとだけれども,漢字はおろか英語まで読み書きできるものの,政治家としては無能を極めた総理大臣を,我々は持つことになったではないか。

● 「男の子は草食植物化し,女の子は貞操という言葉の意味すら知らない」っていうのもなぁ。これを書いた時点で,この表現は黴だらけだったはずだぞ。レトリックとしてもどうなんだかなぁ。

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